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ルバーブは独特の酸味と香りが人気の西洋野菜です。収穫までに1年以上かかりますが、一度植えると5年ほどは収穫を楽しめます。また、育苗は難しいので、初心者は苗から育てるといいでしょう。
今回は密かに家庭菜園で人気を集める、高級食材ルバーブの育て方についてご紹介します。
ルバーブは適度な日当たりと、風通しの良い場所を好みます。栽培適温は10〜18度で、高温多湿を嫌うので、直射日光や西日を避けた涼しいところで管理しましょう。
栽培には梅雨時期移動できる鉢やプランターがおすすめです。なお、深く根をはるので8号以上の深型の鉢を選ぶようにしましょう。
鉢やプランターでルバーブを育てている場合は、土の表面が乾いたらたっぷり与えましょう。夏の水やりは朝8時までなど、涼しい時間帯に行います。
地植えでルバーブを育てている場合は、基本的に水やりは必要ありません。ただし、あまりに乾燥した期間が長いようであれば、1週間に1回ほど水やりをします。
ルバーブは水はけのいい、弱アルカリ性の土壌を好みます。
鉢やプランターでルバーブを育てる場合、赤玉土小粒7:腐葉土3の割合に、堆肥などと元肥として混ぜたものか、市販の野菜培養土を使用するようにしましょう。
地植えでルバーブを育てる場合は、植え付け2週間前までに弱酸性の土壌にしておきましょう。苦土石灰を1㎡につき100gほどまいて、よく耕しておきます。その1週間後、腐葉土もしくは完熟堆肥を1㎡につき2kg、元肥として化成肥料を1㎡につき100gまいて耕しておきます。
ルバーブの種まきは、3月下旬〜4月下旬に行いましょう。育苗ポットか、セルトレイに培養土をいれて、指で浅くくぼみを付けたら、一粒ずつくぼみに種をまいていきます。軽く土をかぶせて優しく手で抑えて密着させたら、たっぷり水をあげましょう。
ルバーブの発芽温度はだいたい25度ですので、発芽するまでは温度管理にきをつけましょう。土が乾燥しないように育てると、だいたい2週間ほどで発芽します。
ルバーブの植え付けは本葉が3〜4枚でた、6月中旬〜7月中旬に行います。根鉢を同じくらいのくぼみをつけて、根鉢を崩さずに植え付けていきます。株間隔は40〜50cmとるようにしましょう。
ルバーブへの肥料は年2回追肥を行います。1回目の追肥は、植え付けから3週間後の、7月中旬〜8月中旬です。2回目の追肥はさらにその一ヶ月後の8月中旬〜9月中旬です。一株につき20gほどの化成肥料を、葉の広がりの下にまくようにしましょう。
ルバーブは耐暑性が低く、多湿にも弱いです。そのため日本の夏場はルバーブにとって厳しい環境になります。夏の温度上昇や、雨による泥はねを防止するためにも、株元にしきわらやマルチングをしてあげましょう。
ルバーブの収穫は植え付けから翌年の5月上旬〜6月下旬です。植え付けた年は株の充実のためにも収穫は控えます。草丈30〜50cmに育った株から順次、茎を収穫していきましょう。
なお、ルバーブの葉にはシュウ酸が多く含まれており、人体に有害なので切り落とします。
ルバーブは種まきと株分けで増やすことができます。
種は夏頃に花芽の先についた果実から、種を採取します。株分けの場合は3〜5月に、4年以上育てた株に対して行います。掘り上げて、根元の芽がそれぞれにつくように、ナイフなどで切り分けていきます。
ルバーブは、うどんこ病、アブラムシ、コガネムシの被害に注意しましょう。日頃から株の風通しをよくしたり、みつけたら駆除するなどして、防除してください。
ルバーブは、初夏に旬を迎える、茎を可食部分とするハーブ・野菜です。とくにビタミンCが豊富ですが、カリウム、葉酸、食物繊維なども含まれています。生食では酸味とえぐみが強いので、ジャムなどにして食します。
5〜7月ごろにはクリーム色の小さい花を縦に連ならせて咲かせます。
ルバーブの花言葉には「忠告」「迅速」などがあります。由来としては、茎は可食であるのに対し、葉が有毒であることからつけられたと言われています。
ルバーブはなかなかスーパーなどでも見かけることのない、西洋野菜のひとつです。茎一本の値段は500円くらいで高級食材とも言われているので、家庭菜園で栽培して、気軽に食せるようになるといいですよね。
みなさんも、ぜひルバーブを育てて、すっきりとした味わいをお楽しみください。
GreenSnap編集部