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トウモロコシはもぎたてが美味しい夏の定番の野菜ですね。荒地でも育つほど丈夫な野菜ですが、家庭菜園で育てる場合は追肥や除穂など、少々手間がかかります。
ですが、栽培自体は簡単ですので、ポイントを押さえれば初心者でも育てることができますよ!今回はトウモロコシの育て方についてご紹介します。
トウモロコシはアメリカ大陸原産のイネ科の野菜です。追肥や除穂など栽培に手間はかかりますが、丈夫な野菜なので初心者でも比較的かんたんに育てられる野菜です。地植えはもちろん、プランターでも栽培できる野菜です。
畑がなくても、庭先やベランダなどで採れたてのトウモロコシを収穫することができますよ。
トウモロコシは高温の環境を好むので、直射日光がよく当たる乾燥気味の土地で栽培しましょう。日陰を嫌うので、日の当たりやすい南北の方角で育てるのがおすすめです。
トウモロコシは根をまっすぐ深く張る野菜です。プランターで育てる場合は、深さ30cm以上の大きめのプランターを使用するといいでしょう。鉢で育てる場合は、10号以上の大きめの鉢に一株植え付けましょう。
トウモロコシは、種まきの2週間前から土づくりを行いましょう。トウモロコシは直根性で根を深く張るので、耕土は深めにつくります。
プランターでトウモロコシを育てる場合は、市販の野菜用培養土を使うと良いでしょう。自分で配合する場合は、赤玉土小粒7:腐葉土2:バーミキュライト1に苦土石灰を10ℓあたり10g、緩効性化成肥料を20gほど混ぜ合わせておきます。
トウモロコシは根が弱いので、種まきから育てるのが一般的です。3月〜5月上旬までに畑の畝に直接種まきして育てましょう。
気温が安定したころに種まきをするとうまく育ちやすいですが、まだ肌寒い3月頃に種まきをすると、害虫の被害を避けながら育てることができます。まだ寒いうちは、ポットに種まきして、暖かい環境で育苗するのもおすすめです。
トウモロコシの苗の草丈が15〜20cmほどになり、本葉が3枚ほど出てきた頃が畑に植えるのに適した時期です。根鉢を崩さず、根を痛めないようにして植えてくださいね。
プランターにトウモロコシの種まきをする場合、幅が60cm以上のプランターであれば、間隔を20cmほどあけて種まきしましょう。種まきの手順は以下の通りです。
トウモロコシは、種まきをして発芽するまでの1週間程度は土が乾燥しないように毎日水やりをします。
トウモロコシを地植えで育てる場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。雨が降らず、土が乾燥している状態が3日ほど続くようなら、水やりをします。開花時期と成熟時期は、特に乾燥に注意が必要です。水が足りないと実入りが悪くなるので、常に土の表面が軽く湿っている状態を保つようにしましょう。
トウモロコシをプランターで育てる場合は、表面の土が乾いたらたっぷりと水をあげます。開花期から収穫までは、水やりの回数を増やすというより、一回の水やりの水量を増やしてあげてください。
トウモロコシを植えてから収穫するまでの期間に2回間引きをします。生育の良い株を残し、根元からハサミで切り取りましょう。
また、間引きと追肥はセットの作業です。追肥の方法は、次の章を参考にしてくださいね。
トウモロコシは野菜のなかでも1、2を争う肥料食いとも言われています。生育期間に2〜3回の追肥を施しましょう。しっかり施肥をして、良作につなげてくださいね。
1回目の追肥は、5月中旬〜下旬の2回目の間引きが終わった直後に行いましょう。2回目の追肥は、5月下旬〜6月上旬です。2回目の追肥の1ヶ月後、6月下旬〜7月上旬に3回目の追肥をしてもいいでしょう。
追肥の方法は以下の通りです。
また、トウモロコシは生長にしたがって「不定根」と呼ばれる株を倒れにくくする根が生えてきます。2回目の追肥の際に、株元に小高く土を盛って土寄せをすることで不定根が増え、株がより安定します。
家庭菜園でトウモロコシを栽培している場合、育てている数が少ないと自然には受粉しません。6月下旬〜7月中旬を目処に人工受粉を行いましょう。
受粉の方法は、関連記事を参考にしてくださいね。
トウモロコシは一株につきひとつしか収穫できないので、6月下旬〜7月中旬に生えてくる余分なわき芽(雌穂)は折り取りましょう。
基本的には一番上についた雌穂を残し、下の部分の雌穂は、根元から折り取るかハサミで切り取ります。一番上の雌穂の生育が悪いときは、一番大きい雌穂を残しましょう。取り除いた雌穂はヤングコーンとして、サラダなどに利用できます。
トウモロコシは、アブラムシやアワノメイガの幼虫の被害にあいやすい野菜です。アブラムシを避けるには、銀のラインがついたマルチを使うのが有効です。
アワノメイガは厄介な害虫で、雄穂がで始めた時期に、柔らかいヒゲの先から入り込みます。実ひとつひとつに防虫ネットをかけて防除するか、専門の農薬を使うことで、予防ができます。
また、実がつき始めたら鳥害の被害にもあいやすくなります。トウモロコシの周囲にテグス(魚釣り用の透明な糸)を張るなどして予防しましょう。
トウモロコシの病害虫について、詳しくは関連記事を参考にしてくださいね。
トウモロコシの雌しべの先にあるヒゲが枯れてきたら、収穫の合図です。ヒゲが濃い茶色に枯れた頃に収穫をしましょう。茎と実をしっかりと掴み、手で下に折り取るように収穫してください。
トウモロコシは鮮度が落ちやすいので、収穫してすぐから甘さが落ちていきます。トウモロコシを保存する場合は、枯れたヒゲ部分を切り落とし、皮をはがさずに1本ずつラップに包んで冷凍してください。一ヶ月ほど保存可能です。
トウモロコシは、生長の段階に合わせていくつかの手入れが必要です。しかし、強い野菜なので、初心者でも簡単に育てることができますよ!鮮度の落ちやすいトウモロコシは、もぎたてが一番美味しい野菜です。
トウモロコシの栽培方法を覚えて、家庭菜園で美味しいトウモロコシを楽しんでくださいね。
七尾びび
GreenSnap編集部