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ルッコラは、ゴマに似た風味とピリッとした辛みが美味しい食用ハーブです。サラダに入れたり、肉料理の付け合わせにもピッタリで、家庭菜園で栽培しやすいハーブのひとつです。
今回はそんなルッコラの育て方についてご紹介します。
ルッコラは地中海沿岸部が原産のアブラナ科の野菜です。生育がはやく、とても育てやすいので、初心者でも簡単に栽培することができます。
まだ株が小さいうちに収穫する若い葉は「ベビーリーフ」と呼ばれ、幼葉の持つ栄養をまるごと摂取できます。ベビーリーフは、柔らかいので、サラダなどに混ぜて食べるのが一般的です。
ルッコラは、日向〜明るい日陰の環境を好みます。寒さには強いハーブですが、暑さには弱いので、直射日光が強い夏場の季節は遮光ネットなどで光を遮るようにしましょう。一日中日が当たっていると葉がかたくなってしまうので注意しましょう。
ルッコラは茎葉が柔らかいので、風が強いと折れやすくなります。風が強い日は風除けをしたり、プランターの場合は室内に移動させます。
また、梅雨などの長雨の時期には雨よけをしましょう。
プランター栽培のルッコラは、市販の野菜用培養土か、ハーブ用培養土を使用すれば良いでしょう。
地植え栽培の土づくりは植え付けの2週間前から始めます。
ルッコラは、畑やプランターに直接たねをまく「直播き」で育てていきます。種まきから2〜3日で発芽します。
間引いた株ももちろん食べられるので、料理に利用してくださいね。
ルッコラは、苗からでも育てることができます。苗の植え付けは、春〜秋の真夏を避けた時期であればいつでも植え付けることができます。
市販の苗を購入する場合、葉色がよく、虫に食われていないものを選びましょう。地植え栽培でたくさん育てる場合は、種から育てる方が効率良く育てられるでしょう。
ルッコラは高温多湿の環境を苦手とします。水やりは、控えめに土の表面が乾いたのを確認してからしっかりと行います。
あまりに乾燥させすぎると葉の苦味が強くなってしまい、食べられなくなる可能性があります。ルッコラの香りや風味を失わないためには、適量の水やりをすることが大切です。
夏場は乾燥しやすいので、朝夕の涼しい時間帯にしっかりと水やりをしましょう。逆に、冬場は気温があたたかい日中に水をやります。
ルッコラは収穫までの期間が短いので、肥料を施さなくても十分に育ちます。株ごと収穫する場合は、肥料は必要ありません。
外葉から順番に葉を収穫する場合は、2回目の間引きの後から、2週間に1度の頻度で追肥を行います。水で薄めた液体肥料や、緩効性肥料を適量施しましょう。
肥料が多すぎると風味が失われたり、アブラムシなどの害虫を引き寄せてしまうので注意が必要です。
株ごと引き抜くか、株元をハサミで切って収穫していきます。外葉から順番に葉だけを収穫する場合は、外葉を切って収穫していきましょう。
ルッコラを長く収穫するためには、花を咲かせないことが大切です。花や蕾もスープやサラダにして食べることができますが、葉だけ収穫したい時は、花芽ができたら摘み取って、葉数を増やしていきましょう。
ルッコラはアブラナ科の植物であり、葉が柔らかいので虫に食われやすいハーブです。特に、アオムシやアブラムシの被害には注意しましょう。
アブラムシは、梅雨時期から初夏にかけて群れになって植物に発生します。虫除けには、木酢やニームなどを希釈してスプレーするのが効果的です。
また、万が一発生してしまった場合は、ガムテープなどのテープを使って駆除していきましょう。数が多いときは薬剤を使って駆除します。
ルッコラは、うどんこ病や、 炭疽病、根こぶ病、灰色カビ病などに注意が必要です。いずれも、高温多湿の環境で発生しやすい病気です。
梅雨などの長雨の季節や、水のやりすぎなどに注意しましょう。
追肥の手間も必要ないので、キッチンハーブとして育てるのもおすすめです。ぜひ、家庭菜園で育ててみてくださいね。
七尾びび
GreenSnap編集部