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イタリアンパセリの育て方を徹底図解!収穫時期はいつ?種まきや苗植え栽培方法は?

  • セリ科
  • オランダセリ属

イタリアンパセリは、ヨーロッパではローマ時代から食されてきた歴史のあるハーブです。ほのかな苦味と風味が特徴で、パクチーの代わりとしても使用されることがあります。

丈夫で育てやすいので、庭先にひとつあると重宝しますよ。今回は、そんなイタリアンパセリの育て方について紹介します。

イタリアンパセリはどんな野菜?育て方は簡単?

連作障害
あり
栽培期間
3月上旬~11月
生育適温度
15〜20℃

イタリアンパセリは、地中海沿岸地域が原産のセリ科のハーブです。一般的なパセリは「オランダパセリ」と呼ばれ、葉が縮れていることが特徴ですが、「イタリアンパセリ」は、葉のふちに切り込みがある柔らかな葉が特徴で、葉が縮れておらず、強い香りがありません。

ビタミンCや鉄分などの栄養価が豊富で、スープに入れたり、サラダに添えたりして食べることができます。

イタリアンパセリは丈夫で育てやすいハーブです。

イタリアンパセリの栽培環境

イタリアンパセリは、風通しがよい明るい日陰を好みます。日差しが強すぎると葉が硬くなってしまうので、直射日光が当たらない場所を選んで植えましょう。

また、丈夫で育てやすいので、プランターを使って、室内やベランダでも栽培することができます。寒さに強いので、基本的に屋外でも冬越しすることができますが、霜が降りるほど寒い日は、室内に入れて管理しましょう。

イタリアンパセリの種まき・間引き

イタリアンパセリ 種まき・間引き イラスト

イタリアンパセリの種まきは、3月上旬〜5月上旬です。育苗用のセルトレイに種まきして、ある程度の大きさまで苗を育てましょう。種まきから発芽までには2週間〜20日程度かかります。

初心者の方はホームセンターや園芸店で苗を購入して育て始めても良いでしょう。

  1. 容器に土を入れ、指先で軽くくぼみをつける
  2. 1箇所につき2〜3粒種をまく
  3. 土をごく薄くかぶせ、土と種を密着させるために軽く手で押さえる
  4. たっぷりと水をやる
  5. 葉が5枚以上になれば、生育の遅い苗を間引く
  6. 発芽し、草丈が10cm以上になったら、植え付け苗の完成!

イタリアンパセリの土づくり

地植え栽培の土づくり

地植えの場合は、植え付けの2週間前から土壌の準備をします。イタリアンパセリは酸性の土壌を嫌うので、苦土石灰をよくまいておきます。

  1. 植え付け2週間前:1㎡に対して苦土石灰を100gまいてよく耕す
  2. 植え付け1週間前:1㎡に対して堆肥2Kg、化成肥料100gを畑の全面にまいてよく耕す
  3. 植え付け直前:幅70cm〜80cm、高さ15cmの畝をつくる。

鉢植え・プランター栽培の土づくり

プランター・鉢植え栽培のイタリアンパセリは、ハーブ用か野菜用の培養土を使うと良いでしょう。

イタリアンパセリの植え方

イタリアンパセリ 植え付け イラスト

イタリアンパセリを植える時期は、4月中旬〜5月下旬になり、草丈が10cm以上に生長した頃です。

  1. 苗の根鉢を崩さないように容器から抜き取る
  2. 株間を15cmで根鉢ほどの大きさの穴を掘り、植え付ける
  3. 植え付け後はたっぷりと水をやる

イタリアンパセリの水やり

イタリアンパセリは乾燥に弱いので、土の乾燥を防ぎながら育てましょう。水切れを起こすと、風味が落ちてしまいます。土の表面が乾燥してきたら、たっぷりと水やりをします。

冬場の水やりは控えめにし、夏に比べて乾燥気味に管理するのがポイントです。

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家庭菜園士 七尾びび
土の乾燥で葉の質が落ちます。土の乾燥を防ぐため、マルチなどをするのもおすすめですよ!

イタリアンパセリの肥料・追肥

イタリアンパセリ 肥料・追肥 イラスト

イタリアンパセリは、種や苗を植え付ける時点で、元肥として緩効性肥料を混ぜ込んでおくと良いでしょう。
植え付け2週間後を目安に追肥を始めます。株が育ってきたら、2週間に1回の頻度で固形肥料か液体肥料を施しましょう。
肥料が足りないと葉が黄色く変色してくるので、葉色の様子を見ながら追肥を施しましょう。

イタリアンパセリの収穫

イタリアンパセリ 収穫 イラスト

イタリアンパセリの収穫時期は、6月中旬〜11月下旬です。草丈が20cmほどになり、本葉の数が12〜13枚程度になれば収穫しましょう。

生育の様子をみながら、外側の葉から順番に摘み取って収穫します。収穫後は、2週間に1度の頻度で追肥と土寄せを行いましょう。

葉が混み合ってくると、枯れたり、葉が黄色くなることがあります。そういった場合は、収穫と一緒に取り除き、風通しが悪い部分は適宜間引いてあげましょう。

イタリアンパセリは挿し木で増やせる?

イタリアンパセリ 挿し木 イラスト

イタリアンパセリは、挿し木で増やすことができます。挿し木の方法は、イタリアンパセリを切り取り、切り取った部分を清潔な水の入った容器に挿しておくだけです。容器の水は毎日入れ替えましょう。

また、2年目に花が咲いたあと、種取りをして増やすこともできます。種取りをする場合は、トウ立ちさせて育てます。トウ立ちとは、摘心せずに好きに育てるということです。

種が膨らんできた、茶色く乾いたら種取りを行い、日陰で数日乾燥させて冷暗所で保管しましょう。

イタリアンパセリの育て方で注意すべき病気・害虫

イタリアンパセリは、ハダニやうどんこ病にかかりやすいハーブです。ハダニの被害を受けると、光合成ができなくなって生育不良に陥ります。ハダニを防ぐためには、普段から葉水をやるようにしましょう。

また、うどんこ病にかかると葉が白くなってしまいます。うどんこ病は多湿の環境で起こりやすい病気です。病気にかかっている葉っぱを見つけたら、すぐに除去するようにしてください。放置しておくと次第に光合成ができなくなり、枯れてしまいます。

また、被害を受けやすい害虫には、アブラムシやアゲハの幼虫などがあります。アゲハの幼虫の場合は、葉をかじるので見つけやすいですが、アブラムシは小さく、茎の中の養分を吸い取っているので、注意して管理しましょう。

イタリアンパセリはどんな花を咲かせる?

イタリアンパセリは2年草なので、種まきした翌年の6月〜7月に、白くて小さな花を咲かせます。

花は小さいですが、1つの枝から複数に枝分かれし、その枝々にそれぞれ20個近くの花を咲かせるので見応えがあります。

イタリアンパセリを室内や庭で栽培しよう!

イタリアンパセリは、パセリよりもクセが少なく、柔らかく食べやすいので、パセリ特有の苦味や風味が苦手な人にもおすすめのハーブですよ。

プランターで簡単に栽培できるので、気軽に育てることができます。直射日光が苦手なので、室内の明るい場所で栽培するのも良いですね。

丈夫で育てやすいイタリアンパセリを、ぜひ育ててみてくださいね。

この記事を監修した人

七尾びび

家庭菜園士・ベランダ菜園士。株式会社マイファーム松戸農園、松戸千駄堀農園の農園アドバイザー。 循環型の野菜栽培(コンポスト、たい肥づくり)に特化したアドバイザー。 化成肥料の栽培、完全有機栽培まで指導。日本園芸協会会員。同時に農業系、菜園系ライターとして活動中。

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イタリアンパセリの基本情報

ジャンル
ハーブ
形態
二年草
学名
Petroselinum crispum var. neapolitanum
別名
原産地
地中海沿岸

イタリアンパセリの性質

栽培難易度
普通
耐寒性
普通
耐暑性
やや強い
耐陰性

時期

種まき
3月 、4月
開花
5月 、6月、7月
収穫
1月 、2月、3月、4月、5月、7月、8月、9月、10月、11月、12月

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