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レタスはパリッとした食感と、ほのかな甘みがおいしいサラダの定番野菜です。比較的育てやすく、プランターでの栽培もできるので、家庭菜園の初心者でも挑戦しやすいえます。
今回はそんなレタスの中でももっともメジャーな、結球レタス(玉レタス)を美味しく育てる栽培方法についてご紹介します。
結球しないリーフレタス・サニーレタスの育て方はこちらの記事を参考にしてみてください。
レタスはほどよい日当たりと、風通しの良い場所で育てます。直射日光を嫌うので、1日のうち3〜4時間ほど日が当たるような、半日陰で育てるといいでしょう。生育適温は気温15〜20℃ほどと、冷涼な環境を好みます。
なおプランターでレタスの栽培をするなら、深さ20cm以上の幅65cmの650型標準サイズがおすすめです。このサイズでだいたい2〜3株ほど育てられます。
レタスはセルライトやポットなどに種をまいて、育苗をしてから、苗を植え付けて育てます。
レタスの種まき時期は、春と秋の一年のうち2回。発芽温度は18〜20℃ほどです。
セルライトに種まきする場合は、本葉が2枚ほどひらいたら、育苗ポットに鉢上げ(ポット上げ)しましょう。
レタス(の種)は気温25℃以上になると休眠状態に入ります。そのまま種まきをすると発芽しにくくなるので、秋まきの種は、濡らしたキッチンペーパーで包み冷蔵庫で2日間冷やす、休眠打破という作業をしてから種まきをしましょう。
レタスは排水性・保水性のバランスのとれた用土を好みます。適正土壌酸度はpH6.0〜6.5の中世〜弱酸性なので、しっかり石灰資材で土壌酸度を調整してください。
プランターでレタスを栽培する場合、市販の野菜用培養土を使いましょう。
もし自分で用土の配合するなら、、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合で混ぜ合わせたものを使いましょう。さらに、用土1Lあたり化成肥料を20〜30gほど混ぜて、1週間なじませてから、苦土石灰を2〜5g混ぜてさらに1週間おいて使ってください。
地植えでレタスを栽培する場合は、植え付け2週間前に、畑1㎡あたり100gの苦土石灰をまいて、よく耕してください。その1週間後に、畑1㎡あたり堆肥2kg、化成肥料100gをまんべんなくまいてよく耕し、さらに1週間なじませてから使います。
レタスの植え付けは、本葉が4〜5枚でたころに行いましょう。植え付けの時期は、春まきで3月中旬〜4月中旬、秋まきで9月上旬〜9月下旬が目安です。
プランターでレタスを栽培する場合は、表土が完全に乾いたら、底穴から漏れ出るまで、たっぷりと水やりをしてください。夜に水やりをすると徒長の原因になるので、基本的には朝に行いましょう。
地植えでレタスを栽培する場合は、基本的に水やりの必要はありません。ただし、5日以上雨が降らず、地面が乾燥しきっているようであれば、たっぷりと水やりをしてください。
レタスは害虫の被害にあいやすく、さらに根張りがあまい時期に雨風を受けると倒れて根付かずに枯れてしまうこともあります。
そのため、植え付け直後は防虫・防風対策のためにも寒冷紗をかけておくと安心です。
また、秋植えのレタス栽培では、レタスの栽培適温より寒くなる可能性があるので、結球し始めの時期には穴あきビニールトンネルを張って保温しておくといいです。結球後に寒さにあたると味の薄いレタスになってしまうので注意してください。
レタスに肥料を与える時期は、春まきの場合、4月上旬〜5月中旬、秋まきの場合、9月中旬〜10月下旬が目安です。植え付けからだいたい2〜3週間たったころに追肥するといいでしょう。
レタスに肥料を与える時は、一株につき3〜5gほどの化成肥料を、葉の広がりの真下にドーナツ状にまきましょう。手で軽く耕しながら肥料と土を混ぜたら、株元に土を寄せて軽く押さえてください。
もしくはプランター栽培なら薄めた液体肥料を7〜10日に1回、水やりのかわりに与えるといいでしょう。
レタスの収穫の時期は、春まきの場合で5月中旬〜6月下旬、秋まきの場合で10月下旬〜11月下旬です。結球し、頂部を軽くてで押さえてみて、固く締まっていたら収穫のサインです。
外葉を数枚の手で押し開いて、結球部分を斜めに傾けたら株元から包丁をいれて収穫してください。
レタスに黒い斑点や粒のようなものがあるときは、触って動かないようであればゴマ症という窒素過多によって起きる生理障害です。食べても問題ありませんし、ゴマ症によって味が落ちるということはありません。
一方、黒い粒をはらって落ちるようなときは、ハスモンヨトウなどの芋虫のフンの可能性が高いです。だいたい芋虫は緑色の体色をしているので葉に紛れて見つけにくいですが、発生の疑いがあるときはジッとレタスを見つめていると、風も吹いていないのに葉っぱが揺らいだりするので発見できますよ。
ハスモンヨトウは大食漢かつ一気に繁殖するので、放っておくと畑が全滅することもあります。捕殺で間に合わない場合は薬剤を散布しましょう。
レタスの結球には温度がとても密接に関係しています。高温にあたると花芽分化が始まり、とう立ちして結球しなくなるのです。そのため種まき時期を守ったり、残暑が厳しい場合は敷きわらなどをして地温上昇を防ぎます。
また、外葉の枚数も大切です。レタスは外葉が十分に育つことによって、後から生えてくる葉が立ち上がって、やがて内側に巻いていくように結球します。そのため適切な時期と量の肥料を与えたり、病害虫対策をして健康な外葉を保つことが大切です。
レタスのコンパニオンプランツにはアブラナ科の野菜がおすすめです。コンパニオンプランツとは、近くで育てたり一緒に植えたりすることで、違いの植物同士の病害虫予防になったり、より大きく美味しく育てることができる、共生野菜のことです。
キャベツやブロッコリー、カブなどのアブラナ科の野菜とレタスは、混植することで害虫予防が期待できます。科の違う野菜は発生する害虫の種類も異なりますが、害虫たちは種類の異なる他の害虫を嫌う性質があるため、結果的に忌避効果に繋がります。
レタスは時期になると苗も出回るので、栽培に自信のない初心者は、苗の植え付けから育て始めると手軽でいいでしょう。
とくに難しい手入れはありませんが、高温多湿は苦手な反面、乾燥が過ぎると葉が固くなってしまうので、水やりの頻度には気をつけながら育ててくださいね。
レタスを室内で栽培したいという方は、水耕栽培にチャレンジしてみるのもおすすめですよ。
GreenSnap編集部