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まだまだ残暑が残る9月ですが、だんだんと気候が秋に移り変わって屋外の作業がしやすくなってきますね。9月に種まきや苗植えをしておくことで、寒い季節にはおいしい冬野菜が収穫できますよ。
今回は9月に種まきや苗植えしたい家庭菜園におすすめの野菜について紹介してきます。
ジャガイモは南米が原産の根菜で、デンプンを多く含んでいます。ビタミンCや食物繊維、カリウムなども豊富で、便秘解消や高血圧予防などの効果が期待できます。
ジャガイモは日光に当たることでソラニンと呼ばれる有毒物質を生成してしまうため、約5℃の冷暗所などで保存することで長い期間保存することが可能です。
ベランダでプランター栽培する場合、最低でも深さ26cm以上あり、土は28ℓ以上入る大型・深型プランターか10号以上のポットを使用してください。
タネイモはウイルスにかかっていないもの、園芸店やホームセンターで品質保証されているものを使いましょう。
タネイモは半分に切り、切り口を半日~1日程度乾かすか、切り口に草木灰を塗ってから植え付けします。切り口が下になるように植えます。
長ネギは中央アジア原産の野菜で、日本には奈良時代に渡来したと伝わっています。
長ネギの緑色の部分は緑黄色野菜で、ビタミンCやβカロテンなどを豊富に含んでいます。白い部分には硫化アリルを含み、疲労回復や殺菌効果、血行促進作用などの効果があります。
長ネギの保存方法は、新聞紙に包んで冷暗所で立てて保存します。その他、刻んで小分けにした長ネギは冷凍保存しておくと大変便利です。
ベランダ栽培で育てる場合、深さは15cm程度以上あるプランター・コンテナ・ポットなどで育ててください。
日当たりを好みますが、たくさんの光線が必要なタイプの野菜ではないのでベランダでも育てやすいでしょう。生長してきたらこまめに寄せ土をしてください。水やりは土の表面が乾いてきたらする程度で問題ありません。
水菜はアブラナ科に分類され、別名「キョウナ(京菜)」とも呼ばれています。江戸時代には漬け菜として親しまれ、肉の臭みを消す効果があることから鍋料理に用いられてきました。
水菜は水分が豊富で、ビタミンCや葉酸、カルシウムなども含みます。とくに葉酸は胎児に必要な成分で、細胞の生産や再生を助けたり造血の作用などがあります。
寒さに強く暑さに弱いですが、比較的育てやすい家庭菜園向きの野菜です。
ラディッシュは大根の一種で、地中海沿岸が原産の根菜です。品種によって、根の形は丸かったり細長かったりさまざまです。
ラディッシュは種まきしてから20日程度で収穫できることから、二十日大根とも呼ばれています。ラディッシュはプランターでも栽培でき、初心者でも簡単に栽培できますよ。アントシアニンやジアスターゼ、ビタミンCなどが豊富で、抗酸化作用や整腸作用、そして美肌などの効果があります。
葉の部分は緑黄色野菜で、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。
ラディッシュは栽培期間が短いため、初心者向けのベランダ菜園野菜です。
土が2.5ℓ程度入り、深さが10cmほどのサイズがあるミニプランターでも充分育ちます。
レタスはキク科に分類される一年草または二年草で、西アジアが原産です。日本では江戸時代より以前から栽培され、和名では「チシャ(萵苣)」とも呼ばれています。
レタスの約95%以上は水分で、あとの約5%にはβカロテンやカリウム、カルシウムなどが含まれています。免疫力の向上や高血圧の予防、骨や歯の形成などの効果が期待でき、サラダなど生食で食べられることが多いです。
好光性種子のため、種まき後の覆土は薄めにしましょう。
寒さに強いですが、結球するタイプのレタスは凍害を受けやすいため、プランターの置き場所を工夫するか、寒冷紗、不織布などを使い対策してください。
ハクサイはチンゲンサイと同じアブラナの一種で、鍋料理や漬物などには欠かせない食材です。地中海地方原産で、日本には中国から伝わってきました。
国内では茨城県や長野県などで生産量が多く、旬の時期は晩秋から冬です。ハクサイのほとんどは水分ですがビタミンCや食物繊維などが含まれ、美肌効果や便秘解消などの働きがあります。
ベランダ菜園で育てる場合、28ℓの土が入るプランター・ポットなどを使ってください。植え付け後、1ヶ月に1~2回化成肥料を追肥しましょう。
葉が青いうちは「エシャレット」として収穫できるネギ科ネギ属のラッキョウは食物繊維が豊富で、疲労回復に有効なアリシンも含まれます。
堆肥も必要なく病害虫にも強いどのような環境でも育ちやすい野菜なので、ベランダ栽培でも充分収穫を楽しむことができます。収穫まで時間がかかりますが一度は育ててみたい野菜です。
ラッキョウはタネ球から育てます。気候の変化にも強く、土質も選ばないためとても育てやすいです。土の表面が乾いたら水をたっぷりあげましょう。
「カブ」と「キャベツ」を合わせたドイツ語「コールラビ」はアブラナ科アブラナ属の野菜です。サラダやピクルスとして食べられることが多く、味はブロッコリーの茎部分によく似ているといわれています。
茎は紫タイプのものと、緑タイプのものがあり、収穫の目安は直径5cm~8cm程度のサイズになったときです。
コールラビは収穫までが早い野菜でベランダ栽培にも向いています。
害虫被害に遭いやすいので防虫対策が必要です。土の表面が乾いたら水をたっぷり与えてください。
カラシナの変形種で、カルシウム、ビタミン、食物繊維を豊富に含むアブラナ科の高菜にはさまざまな品種があり、漬け菜野菜としても人気です。日本三大ツケナの野菜として知られています。
高菜はベランダ栽培なら小株の品種を選びましょう。
寒さに耐えられる野菜ですが、発芽の適温は20~25度必要なので本格的に寒くなる前に種まきを済ませましょう。
オータムポエムは花茎部分がアスパラの食感と食味のアブラナ科野菜で、別名「アスパラ菜」とも呼ばれます。コウサイタイとサイシンをもとにつくられた野菜で育て方はほぼ同じです。
寒さに当たると味がよくなるため、12月の収穫でも遅くありません。アブラナ科で虫が好む野菜なので、ネットをかけるなどの防虫対策が必要です。
だんだん過ごしやすい気候になる9月は、秋〜冬に収穫する野菜の種まきや植え付けを行うのに最適な時期です。9月にプランター栽培をはじめて、おいしい野菜の収穫を楽しんでくださいね!
七尾びび
GreenSnap編集部