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店先でも販売されていることのあるザクロ。原産地は地中海沿岸~ヒマラヤですが、日本でも中国から平安時代の頃から広く知られてきました。
果実は食べることができ、さっぱりとおいしく、きれいな花もさかせるため鑑賞用の庭木としても栽培されます。
今回はそんなザクロの育て方について紹介していきます。
ザクロの実からは種を採取することができ、その種から育てることもできます。
また、ザクロの木にはトゲがあるため、栽培する際には注意して育てましょう。
ザクロは日光をとても好むため日当たりのいい場所で育てましょう。日陰でも枯れはしませんが、花つきが悪くなってしまうのでおすすめできません。
また、ザクロは原産地が地中海などの温かい地域なので、あまりに寒い場所では越冬できません。ただし、一旦根付くと、日本海側の甲信越などでも冬越しは可能となります。
鉢植え、地植えのどちらも場合でも栽培適所は同じです。鉢植えの場合は移動が可能なので、過度に寒い日は室内に取り入れてあげてもよいでしょう。
ザクロを栽培するときは、水はけと水もちの良い土を用いましょう。
樹木用の用土でも可能ですが、もし自分で配合する場合は赤玉小土6・腐葉土4の比率で配合した土を用意しましょう。市販の花と野菜の土で植え付けをします。
また、ザクロは肥沃で弱酸性の土も好むため、地植えの場合は庭土に予め堆肥と腐葉土を混ぜておくのもよいでしょう。日本の土地ならば自然と弱酸性になるので、特別な処理は必要ありません。
ザクロの苗は12〜3月に植え付けます。苗を植える際は、苗より2回りくらい大きい穴を作って植えてあげましょう。地植えの場合は日当たりの良い場所に植えてあげましょう。
種まきは実から採取した種を9〜11月にまき育てていきます。種から育てる場合は、実がつくまでに3〜5年ほどかかります。
ザクロへの水やりは、植え方によって異なります。
ザクロを鉢植え栽培する場合には、根腐れをしない程度に土が乾いたらに水やりをしましょう。地植え栽培場合には、植え付け直後は根付くまではしっかりと水を与え、その後は雨だけで問題ありません。
夏はザクロの株がまだ若い時期なので、水やりをしてきちんと生育させてあげましょう。
ザクロの生長期ではない冬は、水やりは控えめにしましょう。秋に差し掛かった段階で、少しずつ水やりを控えていき、冬場は与える回数を減らしておきます。
ザクロは悪食と呼ばれるほど、肥料を与えれば与えた分だけ吸収して枝葉を茂らせます。ただし窒素分の多い肥料は花つきが悪くなってしまうため避けてください。
春の芽が出る時期、開花後、果実収穫後の生長期の3回、リン酸・カリを多く含む固形肥料を根本に置き肥にしましょう。もしくは地植えなら3月・10月、鉢植えなら3月・7月・10月という形で、有機肥料や速効性化成肥料を与えるのも良いでしょう。
ザクロを鉢植えで育てる際には、根詰まりを防ぎ通気を良くするために、2年に1度、株よりも1回り大きな鉢に植え替えが必要になります。
ザクロの植え替え時期は12〜2月頃にしてあげましょう。
ザクロの剪定時期は12〜2月に行います。枝先についた花芽や混み合っている枝などを、実がつきやすいように剪定してあげましょう。
花芽は太くて短い枝の先から2,3節あたりにつくので、あまり強い選定はせずに、細く伸びた枝を中心に剪定しましょう。
ただし、ザクロの枝は横に広がっていくため、数年に一度は強めの剪定が必要になってきます。
ザクロの実がつきすぎてしまうと栄養がうまく行き渡らなくなって、味が落ちたり、翌年の花つきが悪くなってしまいます。
子房といわれる膨らみが小さいものは実にならないので、早めに摘み取って全体に栄養を行き渡らせましょう。
ザクロは挿し木と取り木で増やすことができます。
挿し木は一番簡単な増やし方で、3月中旬~下旬に行うのがおすすめです。
取り木は4月下旬から6月頃にかけて行いましょう。取り木に使用する枝は指の太さ程度のものを目安にしましょう。
ザクロは比較的強い木なので適切な環境下であれば心配するような病気にはあまりなりません。病気ならばうどんこ病、害虫はゴマダラメイガ・カイガラムシ・アブラムシに注意しましょう。
日当たり風通しが悪いことが原因で起こります。また果実に寄ってくる虫もいるので、早い段階で袋などで覆うようにしましょう。
ザクロ全体の花言葉は「子孫の守護」です。ですが、花か実か木でも別の意味を持っています。
ザクロは、栽培する環境が整っていれば育てるのはそれほど難しくありません。鉢植えでも果実を収穫することもできるので、気軽にチャレンジしてみたい方は鉢植えで育ててみましょう。
果実はいろいろな食べ方ができるので、自分で育てたザクロをジュースなどで楽しんでみてはいかがでしょうか。
七尾びび
GreenSnap編集部