warning
error
success
information
モロヘイヤは、野菜の王様と言われるほど栄養が豊富で、クレオパトラも好んで食べた野菜とされています。ネバネバ野菜の代表としても、多くの人に知られているのではないでしょうか。
モロヘイヤは、とても育てやすいので、家庭菜園にとてもおすすめです。今回は、そんなモロヘイヤの育て方をご紹介します。
モロヘイヤは、熱帯原産のアオイ科の野菜です。葉を刻むとねばねばとした粘りが出ることが特徴で、栄養価が非常に高いことで知られています。
モロヘイヤは高温の環境を好み、夏場には貴重な葉物が収穫できます。虫がつきにくく丈夫で育てやすいので、誰でも簡単に栽培することができます。
モロヘイヤは日当たりのよい場所を好みますが、半日陰でも育ってくれます。
真夏でも旺盛に育ってくれますが、夏場の直射日光に当たりすぎると葉が萎びてしまうので、プランターで育てる場合は、半日陰の環境に移動させてあげましょう。
暑さに強い一方で寒さには弱いので、10度以下の気温になると生育が衰えてきます。また、日が短くなってくると開花し、味が落ちるので、収穫の時期を逃さないようにしましょう。
モロヘイヤの種まき時期は4月上旬〜5月下旬です。育苗用のセルトレイである程度の大きさまで苗を育てていきましょう。発芽までの日数は5日程度です。
モロヘイヤは気温が低いとなかなか発芽してくれないので、寒さが気になる場合は新聞紙や藁などで覆い、発芽を待ちましょう。初心者の方は、ホームセンターや園芸店で苗を購入しても良いでしょう。
モロヘイヤは、水はけと通気性がよく、水持ちもよい土壌を好みます。モロヘイヤは何度も切り戻しをして収穫できる野菜なので、土づくりをしっかり行うことで長く楽しめるでしょう。
露地栽培のモロヘイヤは、植え付けの2週間前から土壌の準備をしていきます。
プランター栽培のモロヘイヤは、一般的な野菜用培養土を使用すれば良いでしょう。
モロヘイヤの苗の植え付けは、5月上旬〜6月下旬ごろです。草丈が15cm程度生長したら、畑やプランターに植え付けましょう。
モロヘイヤは乾燥に強いのですが、乾燥状態が続くと茎葉が固くなってしまいます。夏場は土の表面が乾いたら、朝夕の涼しい時間帯にたっぷりと水やりをします。
また、プランター栽培のモロヘイヤは、乾燥しやすいので、表土が乾燥していたらたっぷりと水をあげましょう。
モロヘイヤは、植え付けから1カ月を目安に追肥を行います。追肥は、月に1回か2週間に1回の頻度で与えましょう。
モロヘイヤは肥料が足りていないと葉が固くなってしまうので、葉の様子を見て肥料の頻度は調節してあげてください。
モロヘイヤは、放っておくとどんどん成長するので、ある程度の大きさになれば摘心をして草丈を止めます。草丈が40〜50cmほどになったら、摘心を行いましょう。
摘心の方法は、株先の新芽の先端を、わき芽が出ている節の上からバッサリとカットするだけです。この部分をカットすると、わき芽が生長して収穫量が増えます。
モロヘイヤの収穫時期は、7月上旬〜11月上旬です。草丈が40〜50 cmほどに成長した頃に収穫を始めましょう。
モロヘイヤの葉先を15〜20cmほど切り取って、収穫します。草丈は一定の丈に保つように、数日おきに収穫するのがポイントです。
9月頃から葉も固くなり始めてしまうので、早め早めに収穫するようにしましょう。花が咲いたら収穫は終了です。
モロヘイヤは、病害虫に強い野菜だとされていますが、葉を食べてしまう害虫はつきやすいので注意しましょう。特に、ハダニとコガネムシ、バッタやイモムシ類に注意が必要です。
日頃から株の風通しをよくし、茎葉を減らすことで害虫の温床にならないようにします。モロヘイヤの収穫時期には葉をどんどん収穫していきましょう。
モロヘイヤに害虫をつきにくくするには、お酢をうすめたものを霧吹きなどで散布すると良いでしょう。
お酢を水道水で50〜100倍にうすめて、軽く株に吹き付けていきます。お酢が濃すぎるとモロヘイヤの葉や茎を傷めてしまい、枯れる可能性がありますのでご注意ください。
お酢スプレーをすることで、害虫が近寄りにくくなります。
モロヘイヤの種や、種が包まれているサヤにはストロファンチジンという、強心作用のあるステロイド類の猛毒が含まれているので、扱いには注意が必要です。
謝って食べてしまった場合、最悪の場合、死亡することも報告されていますので、小さいお子様の手の届かない場所に保管してください。また、決して食べないように気をつけてくださいね。
刻んでオクラや納豆と一緒に食べたり、おひたしやスープにしたり、使い方も万能なモロヘイヤを、ぜひ家庭菜園で栽培してみてくださいね。
七尾びび
GreenSnap編集部