梅雨の時期は、なんだか植物も弱ってしまうイメージがありますが、6月でも種まきや苗植えをして育てられる植物はあります!家庭菜園ならではの、普段スーパーでは見ないような野菜もあるのでぜひチェックしてみてください!
今回は、6月に種まき、苗植えをして収穫できる野菜をご紹介します。
6月に植える野菜は?
6月に植える野菜① アイスプラント
- 種まきの時期:【2月〜10月】
- 収穫時期:【9〜10月】
アイスプラントとは南アフリカ原産の食べれる多肉植物です。葉や茎の表面に塩分をとじこめた水泡ができていて、食べるとプチプチ!っという新食感と、ほどよい塩味が楽しめます。栄養価も高く、生活習慣病予防にもいいですよ。日当たりと水はけさえよければ簡単に育ちます。
生育適温は10~20度なので寒い時期には室内で管理してください。栽培で使う土は「野菜の土」「ハーブの土」どちらの培養土でも問題ありません。
アイスプラントは多湿を嫌いますので、土が乾いてから水をあげる程度でOKです。
植え付けから2週間経って生長が遅いようでしたら化学肥料を追肥してください。同じ時期から、1~2%の濃度の塩水を1週間に2度程度与えると、塩味のアイスプラントに育ちます。
塩水は葉ではなく根元に与えるようにしましょう。
6月に植える野菜② セロリ
- 種まきの時期:【4月〜6月】
- 収穫時期:【11月〜12月】
独特な香りがクセになるセロリは、その香り成分がストレスを緩和させるとも言われています。夏場は25度以上にならないように管理する手間がかかりますが、基本的には簡単に育てることができるので、キッチンハーブと一緒に寄せ植えして、室内で育ててみてください。
暑さに弱く、涼しい場所を好みます。ベランダ栽培の場合、直射に気をつけましょう。乾燥を嫌うため水やりをかかさないようにします。
植え付けから3週間後に追肥してください。
市販のセロリのように白く太い茎に育てるのは難しいため、緑の茎と葉を収穫しましょう。
6月に植える野菜③ スティックセニョール
- 種まきの時期:【6月〜8月】
- 収穫時期:【8月〜10月】
スティックセニョールは茎ブロッコリーとも呼ばれる、花蕾と茎を食べる野菜です。ブロッコリーよりも保存がきいて、ビタミンCやβカロテンなどが豊富なのが特徴。4〜7月に苗が出回っているので、この時期に植え付けしてみると2ヶ月ほどで収穫できますよ。
土が50ℓ以上入る大型のプランター、深型のポットで栽培してください。
春から秋にかけて害虫被害に遭いやすいので防虫対策が必要です。
植え付け後、1ヶ月に1~2回追肥し、先端の蕾が500円玉サイズになったら収穫しましょう。
6月に植える野菜④ モロヘイヤ
- 種まきの時期:【5月〜7月上旬】
- 収穫時期:【7月〜9月】
ネバネバ野菜の代表、モロヘイヤには、ビタミン・ミネラル・カルシウムが豊富に含まれていて、美容効果が高い野菜です。種まきだと2ヶ月弱、苗の植え付けからだと1ヶ月ほどで収穫できますよ。たくさん収穫できるので、スムージーなどにして味わうのもいいですね。
病害虫がつきづらく丈夫なので、ベランダ栽培で育てやすい野菜です。高温を好むのでタネまきは暖かくなってからにしてください。
モロヘイヤのタネやサヤには毒があるので、花が咲いてからの収穫はやめましょう。
6月に植える野菜⑤ 落花生
- 種まきの時期:【5月〜6月上旬】
- 収穫時期:【9月〜10月】
落花生は熟成させてピーナッツとしておいしく味わえる、マメ科の野菜です。種まき、苗植えともに6月が適期で、栽培期間は長いですが、病害虫に強いので比較的簡単に育てられますよ。掘り立てを茹でて食べると、また違う美味しさを感じれられるはずです。
ベランダ栽培では、できるだけ日当たりのよい場所にプランターを置きましょう。
生育の適温は25~28度と高めです。実の入っていない「空莢(からさや)」という状態にならないよう、育て始める前の土に石灰と元肥を混ぜるようにしてください。
水やりは土が乾いたら与える程度でOKです。
6月に植える野菜⑥ スイスチャード
- 種まきの時期:【4月〜10月】
- 収穫時期:【通年】
スイスチャードは栽培も簡単ながら、ほぼ一年中栽培できる野菜です。茎が赤や黄色、紫などカラフルで、お料理にパッと彩りを添えてくれますよ。抗発がん作用や免疫力アップにつながるβカロテンなどが豊富で、体にもいいお野菜として注目が集まっています。
ベランダ栽培の場合、深さ16cm程度以上で、土が5ℓほど入るポット・鉢・プランターでの栽培に向いています。
長い期間収穫を楽しめます。
6月に植える野菜⑦ 空芯菜
- 種まきの時期:【4月〜6月】
- 収穫時期:【7月〜9月】
さっと炒めるとおいしい空芯菜は、その名の通り茎のなかが空洞になっていて、歯ごたえの良さが特徴の野菜で。葉物野菜が少ない夏でも収穫できるので、収穫のバランスをとるのに重宝しますね。種まきから1ヶ月ほどで、次々と収穫できるのでお手軽です。
暑さに強いので、初夏から秋まで長く収穫を楽しめます。病害虫に強いため栽培もかんたんで、ベランダ栽培にも向いている野菜といえるでしょう。
6月に植える野菜⑧ シソ(大葉)
- 種まきの時期:【4月中旬~6月】
- 収穫時期:【7月中旬~11月上旬】
シソはハーブの一つでもあり、ビタミン・ミネラルが豊富でありながらも、雑草並みの生命力で、栽培も簡単なお野菜です。水耕栽培などにも適しているので、キッチンで育てて、パッとお料理に使うこともできますよ。
栽培適温は20度ですが、発芽適温は25度~30度。タネは好光性なので、発芽させるためには高温と光が必要です。
強い日差しや直射に当たると葉が傷むため、夏場の西日には当てないように、プランターの位置に気を付けてください。
6月に植える野菜を育てて家庭菜園を楽しもう!
今回ご紹介した野菜以外にも、夏野菜は6月が最後の種まき&苗植え時期なので、逃していた方は挑戦してみてください。自分で育てたお野菜の味は別格ですよ!おうち時間の充実や家計軽減にもつながるので、みなさんも楽しみながら育ててみてくださいね。
この記事を監修した人
七尾びび
家庭菜園士・ベランダ菜園士。株式会社マイファーム松戸農園、松戸千駄堀農園の農園アドバイザー。
循環型の野菜栽培(コンポスト、たい肥づくり)に特化したアドバイザー。
化成肥料の栽培、完全有機栽培まで指導。日本園芸協会会員。同時に農業系、菜園系ライターとして活動中。
この記事を書いた人
GreenSnap編集部
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