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4月はいよいよ春本番で、過ごしやすい日が増えてくる季節ですね。新生活を迎える人も多く、新たなことを始めたいと時期でもありますよね。
今回は、4月に種まきや苗植えができる家庭菜園におすすめの野菜をご紹介します。プランターで手軽に栽培できる野菜も紹介しています。
春から家庭菜園を始めてみたい方も、ぜひ参考にしてくださいね!
ベランダ栽培、プランター栽培の場合は「ミニダイコン」がおすすめです。
ダイコンは秋まきがメインですが、春まきの品種もあります。ダイコンを春に栽培する場合は、低温などを避けるためにビニール栽培することが基本です。種まきした後天気の悪い日が続く場合はトウ立ちする可能性があるため、別の日に種まきすることをおすすめします。
ダイコンの根にはイソチオシアネートやビタミンC、葉の部分にはビタミン類やカルシウムなどの栄養価が豊富に含まれています。イソチオシアネートはダイコンの辛み成分であり、抗菌作用やがんの抑制効果などが期待できます。
インゲンは17世紀に中国より渡来したと伝えられ、原産地は中央アメリカだといわれています。収穫時期はつるなし種であれば6月中旬~9月、つるあり種の場合は7月~9月中旬です。
インゲンにはたくさんの栄養を含み、ビタミン類やカロテンなどが豊富です。ビタミン類のビタミンKは骨を丈夫に維持したり血液を凝固し、カロテンには粘膜や皮膚を丈夫にする働きがあります。
バジルはシソ科メボウキ属の多年草ですが、日本では越冬できないため一年草として扱われています。インド原産の爽やかな香りが特徴のハーブで、イタリア料理などでは欠かせません。バジルは品種によって見た目や香りなどが異なり、一般的に流通しているのはスイートバジルと呼ばれる品種です。
種まきは、プランターやポットに直まきするよりもポリポットにタネをまいて育苗するほうが育てやすいです。
バジルは暑さには強いですが、寒さには弱い野菜です。まだまだ気温が不安定な4月には、遅霜などに注意しましょう。バジルはプランターでも簡単に栽培することができます。
バジルにはβカロテンが豊富で、その他カルシウムや鉄分なども含んでいます。体内にウイルスなどの侵入を防いだり骨や歯などを形成する働きがあります。
落花生はマメ科ラッカセイ属の一年草で、南アメリカが原産だと伝えられています。日本には江戸時代に渡来したといわれ、国内では千葉県が最も生産量が多いです。
生育の適温は15~25度です。15度以下だと生長が止まるため注意が必要です。実の入っていない「空莢(からさや)」という状態にならないよう、育て始める前の土に石灰と元肥を混ぜるようにしてください。
多くのナッツは木に実がなりますが、落花生の場合は地下茎に実がなることが特徴です。ビタミンEやビタミンB1、B2などのビタミン類が豊富で、美肌やアンチエイジングなどの効果があります。
落花生をよく噛んで食べることで、脳の活性化にも繋がります。
オクラはアフリカ東北部原産で、アオイ科トロロアオイ属に分類されます。カロテンやカリウムなども含んでいるため、免疫力を向上させる効果が期待できます。
高温と強い日差しを好みます。夏に生長する野菜なので、気温が15度以上になってからの植え付けがおすすめです。
ビーツは地中海沿岸地方が原産で、カブのような見た目をしていますがホウレンソウと同じヒユ科に属しています。ロシア料理などで使われることが多く、とくにボルシチには欠かせない食材です。
ビーツは「食べる輸血」とも呼ばれ、鉄分やリン、マグネシウムなどの栄養価を豊富に含みます。最近ではNO(エヌオー)という一酸化窒素の成分が注目され、血液の流れを良くするだけでなく血栓を予防する効果も期待できます。
おつまみとして大人気の枝豆はマメ科ダイズ属の野菜です。
大豆を若どりしたものが枝豆で、「畑の肉」と呼ばれるほど栄養価の高い大豆に近い栄養素を含んでいます。マメ科の種類のなかでは種まきから収穫までが比較的早いのが特徴です。
ベランダ栽培ならば早生種がおすすめです。
枝豆は肥料のあげすぎにも注意が必要です。エダマメの根には「根粒菌」がいて、生長に必要な窒素(チッソ)分を吸収しているため、肥料が多すぎると葉が生い茂る「葉ボケ」状態になりやすく、実がならないこともありますので肥料は最小限で育てましょう。
また、鳥害、虫害の被害に遭いやすいため対策をしっかりしましょう。
中華料理でも人気の食材、チンゲンサイはアブラナ科の中国野菜です。
暑さや病気にも比較的強い野菜ですが、アオムシ、ヨトウムシ、コナガ、アブラムシなどの被害に遭いやすいので注意が必要です。
キク科(シュンギクがおすすめ)の野菜とコンパニオンプランツで育てると害虫被害が減ります。
ベランダ栽培ならミニチンゲン菜もおすすめです。種の発芽率が高いのでまきすぎに注意しましょう。
高温多湿な環境を好むアオイ科ツナソ属の野菜のモロヘイヤは、栄養価も高く、カルシウム、カロテン、ビタミンなどが豊富です。ぬめり成分は血糖値、コレステロール値を抑える効果があるといわれています。
日本の夏の風土に合っているため、かんたんに栽培でき、丈夫で病害虫に強いのでベランダ栽培にもおすすめです。
モロヘイヤのタネとサヤには毒性があるため、誤食に注意しましょう。
ズッキーニは大きなキュウリ型、丸型、UFO型など、さまざまな種類があるウリ科カボチャ属の野菜です。
各種ビタミン、カロテン、カリウムなどミネラルが豊富な上に低カロリーで、味にクセがないのでさまざまな料理で活躍します。
つるが長く伸びないので、コンパクトに栽培できるため、ベランダ栽培にも向いています。
苗から育てるなら、本葉が4、5枚ある丈夫なものを選んでください。直径、深さ30cm程度、土の容量が15ℓ程入るのプランターで一株栽培できます。
ズッキーニの葉は大きいため、風当たりが強い場所に置くと茎が折れやすいので注意しましょう。
植え付けから1ヶ月経ったら月に2度、化成肥料10gを追肥してください。
雌花は「花ズッキーニ」として味わうことができます。ほんのり甘くておいしいのでおすすめです。
生姜は熱帯アジア原産のショウガ科ショウガ属野菜です。辛み成分のジンゲロール、ショウガオールを含む免疫力アップに有効な野菜といわれています。
生姜は低温では生長しないため、植え付けは暖かくなってから。春になっても寒い場合はポット植えで育苗するのがおすすめです。
強い光を嫌うため、ベランダ栽培なら半日陰になる場所で育ててください。
夏場の薬味でおなじみのシソ科シソ属の野菜で、植え付けから約40日ほどで収穫でき、かんたんに栽培できるので家庭菜園向きです。
食用部分は「葉」「芽」「穂」「実」で、利用できる箇所が多く、植えておくだけで有効利用できるのでおすすめです。
品種は「青しそ」「赤しそ」「青ちりめんしそ」「赤ちりめんしそ」などがあります。
4月は出会いの時期でもあり、心機一転して新しく何かを始めたくなりますね。家庭菜園に興味がある方は、ぜひこの時期にご自宅のお庭やベランダなどで野菜を栽培して収穫を楽しんでみてはいかがでしょうか。
七尾びび
GreenSnap編集部