warning
error
success
information
エゴマは、エゴマ油の原料として知られるハーブの一つです。エゴマの葉は韓国料理で、何かを巻いて食べたり、キムチの食材の一つとしてよく使われます。近年の韓国料理ブームのなかで、家庭菜園で育ててみようと思う方も多いのではないでしょうか。
今回は栽培もかんたんで初心者におすすめな、エゴマの育て方についてご紹介します。
エゴマは涼しく多湿な環境を好むので、午前中に日があたるくらいの半日陰、または明るい日陰などで育てるといいでしょう。栽培適温20〜25度ですので、とくに夏場は温度管理に注意が必要です。
また、他のシソ科の植物の近くで育てると、交雑しやすいので避けてください。
鉢やプランターでエゴマを育てるとき、用土の配合は、赤玉土小粒6:腐葉土4の割合で準備するといいでしょう。市販の野菜用培養土もおすすめです。
地植えでエゴマを育てるときは、植え付け2週間前までに弱酸性の土壌にしておきましょう。苦土石灰を1㎡につき100gほどまいて、よく耕しておきます。その1週間後、腐葉土もしくは完熟堆肥を1㎡につき2kg、元肥として化成肥料を1㎡につき100gまいて耕しておきます。
鉢植え、地植えに限らず、エゴマは表面の土が乾いたら、たっぷりと水をあげるようにします。乾燥に弱いので、とくに夏場の水切れには注意してください。暖かい時期は、土の乾燥具合をみながら、朝8時までに1回、夕方に1回の、1日に2回水やりをしてもいいでしょう。
エゴマの種を鉢やプランターに直まきする場合、鉢植えは7〜10号鉢に対して、5〜6粒、プランターは65cm幅のものに10〜15粒を目安に、種が重ならないようにまきます。ごく薄く土を被せたら、たっぷりと水をあげましょう。
発芽するまでは乾燥させないように管理して、草丈10cm前後に成長した段階で、株間30cmになるように間引きします。鉢植えの場合は1本か2本立ちにします。
エゴマの栽培に適した畝は、高さ10cm、幅80cmです。そこへ、30cm間隔で種をまいて、ごく薄く土を被せたら、たっぷり水をあげます。
育苗してから育てる場合は、セルトレイや育苗ポットに育苗用の土をいれて、一粒ずつまいていきます。土を乾かさないように管理して、草丈が5cmほどに成長したら植え付けしていきます。植え付け方法は次項で詳しく説明します。
エゴマは基本的に追肥は不要です。元肥だけでことたりますが、草勢や葉色などを見て、よほど生育が悪いようであれば、5〜8月に油かすなどの即効性の肥料を与えるといいでしょう。
エゴマの収穫をよくするために、摘心をしていきましょう。草丈が15〜20cmくらいになったら、上から2〜3節を、清潔なハサミで切り落とします。すると脇芽が増えて、より葉をつけるようになるので収穫量が増えます。
その後も、葉の収穫をしつつ、主枝が5〜6節くらいにまで成長したら、2〜3回摘芯をしていくと、継続的に収穫ができます。
エゴマは耐暑性が弱いので、夏場外で管理している場合は、株元にしきわやをしたり、黒マルチを張って、防暑します。
エゴマの葉の収穫は、植え付け1ヶ月後、本葉が10枚以上に育った、5月下旬〜10月中旬に行います。下の葉から、手で摘み取るようにしてください。風通しをよくする葉の間引きのような感覚で、初夏から秋までは、継続的に収穫していきます。
エゴマの種の収穫は、9月下旬〜10月下旬に行います。茎葉が3分の1ほど枯れたら、株ごと刈り取りましょう。その後は株頂部を下にして紙袋に入れ、風通しの良い場所に吊るして乾燥させます。1週間ほどで乾燥するので、種を採取してください。
エゴマは種まきで増やしていきます。種の採取方法は、前述の収穫の項目を参考にしてください。
エゴマにはβカロテンやビタミンC、Eが豊富です。これらは抗酸化作用につながり、その効能として、免疫力の向上や、美肌効果につながる若返りのハーブとも言われています。
エゴマには花言葉がつけられていないそうです。ちなみに、エゴマは別名「十年(じゅうねん)」とも呼ばれていて、食べると十年長生きできるという言い伝えから、つけられたそうです。
GreenSnap編集部