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オレガノには、香りが強くハーブ用の仲間や、きれいな花を楽しむ観賞用の仲間があります。中でも、オレガノ・ケントビューティーは、観賞用のオレガノの仲間です。今回は、美しい花と苞葉を持つオレガノ・ケントビューティーの育て方をご紹介します。
オレガノ・ケントビューティー、日当たりと風通しのよい場所が適しています。地植えにしても、鉢植えやプランターでも育てられます。
ただし、オレガノ・ケントビューティーは寒さには強い一方、高温多湿に弱いです。そのため日本の夏は、オレガノ・ケントビューティーにとっては苦手なシーズンとなります。夏は午前中だけ日が当たる、もしくは半日蔭で風通しのよい、涼しい場所で管理してあげましょう。
また、いくら寒さに強いといっても、霜が降りるような寒い場所での栽培は避けてください。
オレガノ・ケントビューティーは、蒸れや過湿にならない水やりを心がけてください。土の表面が乾いたら水やりする程度で大丈夫です。
オレガノ・ケントビューティーへは、春と秋に緩効性の化成肥料を施しますが、過肥は禁物です。規定量の半分を目安に、少なめの肥料を施しましょう。
オレガノ・ケントビューティーは蒸れ、過湿に弱いため、とにかく水はけのよい土づくりが重要です。市販されている山野草の土やハーブ用の土が適しています。一般的な草花の土を使う場合は、パーライトか軽石を2~3割混ぜてあげましょう。
オレガノ・ケントビューティーは病害虫は少ない方ですが、アブラムシが発生することがあります。アブラムシの繁殖力は強く、大量発生するときちんと発育できません。
最悪の場合、枯れてしまうこともあるので、早めに殺虫剤を散布して駆除しましょう。風通しをよくして、予防することも重要です。
オレガノ・ケントビューティーは、春(3月下旬~4月上旬頃)もしくは、秋(9月中旬~10月中旬頃)に植え付けましょう。
オレガノ・ケントビューティーを鉢植えにしている場合、植え替えが必要です。鉢に根がまわってしまったときや、土の水はけが悪くなってきたタイミングで植え替えましょう。
植え替えも春(3月下旬~4月上旬頃)もしくは、秋(9月中旬~10月中旬頃)が適しています。ワンサイズ大きい鉢に植え替えてください。また、植え替えのタイミングで、株分けしてもよいでしょう。
オレガノ・ケントビューティーの増やし方は「挿し木」か「株分け」が一般的です。
茎の先端から10㎝程を切り取ります。茎の下部から2節までの葉を取り除いてから水揚げをし、挿し芽しましょう。春(3月下旬~4月上旬頃)もしくは、秋(9月中旬~10月中旬頃)が適しています。
春(3月下旬~4月上旬頃)もしくは、秋(9月中旬~10月中旬頃)の植え替えのタイミングで、大きな株を株分けします。
オレガノ・ケントビューティーの花が咲き終わったら、株元から1~2節残して、剪定しましょう。新芽が出てきて、また開花します。
夏場の蒸れを予防し、きちんと夏越しするためにも、花が咲き終わった頃に切り戻しをしましょう。
オレガノ・ケントビューティーが霜に当たるのは避けたいところです。
冬越しをするためにも、鉢植えの場合は、凍らない場所に移します。地植えの場合は、株元をワラや腐葉土で覆うマルチングしましょう。
オレガノ・ケントビューティーの花そのものは、小さなピンク~紫色の花姿をしていますが、花を包む花びらのように見える苞葉(ほうよう)と呼ばれる葉が変化した部分もきれいで、苞葉も含めて、花として楽しめます。苞
葉部分も緑から徐々にピンクに変化していき、本来の花とも相まった美しい様を見ることができます。
オレガノ・ケントビューティーの育て方やお手入れの仕方などについてご紹介しました。オレガノ・ケントビューティーを育てるポイントは、夏越しと、冬越しのお手入れになります。それ以外は、比較的手のかからない植物です。
美しい花と苞葉を持ち、花を楽しめる期間も長いオレガノ・ケントビューティーを、あなたも育ててみませんか?
※トップ画像はハルジオン2さん@GreenSnap
GreenSnap編集部