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オレガノは一般的にバジルのように食用として用いられることが多いですが、食用以外にもさまざま用途があることをご存じでしょうか。オレガノの中には花の観賞を楽しむ花オレガノなどもあり、ハーブとは思えないような美しい花を咲かせます。
オレガノの種類を知って、さまざまな楽しみ方をしてみたいですね。ここでは、オレガノの特徴や種類などについて詳しく紹介していきます。
オレガノはシソ科ハナハッカ属に属し、地中海地方が原産の多年草ハーブです。花を咲かせるハーブであることから和名では「花薄荷(ハナハッカ)」と呼ばれ、日本には江戸時代に伝わってきました。
6~9月頃にかけてピンク色や白色などの花を咲かせ、草丈は30~60cm程度の品種が多いです。
オレガノは香りが強く爽やかな香りが特徴で、古代エジプトでは頭痛薬や風邪薬などとして用いられてきました。トマトやチーズなどと相性がいいためイタリア料理などで活躍し、ハーブティーなどでも楽しめてリラックス効果が期待できます。
オレガノには「カルバクロール」と「チモール」という成分が含まれていることから抗菌作用があり、ビタミン類も豊富なので抗酸化力があります。ただし、オレガノは刺激性が強いハーブのため、一度に大量に摂取することは控えるようにしましょう。
オレガノの育て方は難しくないため、家庭菜園などにおすすめのハーブです。
ハナハッカ属は、原産地の地中海沿岸には約15~20種類の品種が生息しています。おもに「オリガヌム類」「マヨナラ類」「アマラクス類」の3種類があり、それぞれ特徴などが異なります。
オレガノの代表的な品種で、コショウのようなスパイシーな香りが特徴です。草丈は約50~80cmで、ピンク色や赤紫色の房状の花を咲かせます。
ワイルドマジョラムはハーブなので、トマトとの相性が抜群です。
葉は黄緑色で、日光に当たると黄金色のように見えます。草丈は80cm程度まで生長し白色の花を咲かせますが、他の品種と比べると花付きはあまりよくありません。
ワイルドマジョラムのようにイタリア料理はもちろん、ハーブソルトやハーブティーなどにも使われることが多いです。
葉は丸みがあり、葉の縁に白い班模様が入る品種です。草丈は約40cmで、開花時期になると白色の花を咲かせます。
カントリークリームは小型な品種なので、他の植物と一緒に寄せ植えなどで楽しめます。
黄金色の葉の品種で、1cm程度の葉を茂らせるのでグランドカバーに最適です。ノートンズゴールドの香りは一般的なオレガノに似ていて葉の発色もよく、生育が旺盛なので定期的に剪定する必要があります。
アマラクス類のケントビューティーは「花オレガノ」とも呼ばれ、葉よりも花の観賞を楽しむ品種です。ガクの部分からピンク色の小花を咲かせ、ガクが気温によってライムグリーンやピンク色に変化します。
四季咲き性の品種のため切り戻すことで長い期間花の観賞が楽しめ、ハンギングバスケットなどに最適です。
2018年にアメリカの会社が発表した新しい品種で、見た目はケントビューティーに似ています。海外では「Kirigami(切り紙)」という名前で市場に出回り、ガクの部分ははじめからピンク色で花付きもいいです。
ミルフィーユリーフはコンパクトなサイズなので、鉢植えや寄せ植えなどに向いています。
ライムグリーンのガクの中からピンク色の小花が咲く花オレガノの品種で、秋の時期には紅葉します。他の品種と比べると芳香はあまりなく、その美しい色合いから寄せ植えやドライフラワーなどで楽しめます。
花オレガノの品種で気温が下がると花色がワインレッドに変化し、花色はケントビューティーよりも濃くなります。ユノは鉢植えや庭園などに人気があり、ドライフラワーやロックガーデンなどに最適です。
マヨナラ類を代表する品種で、古代エジプトでは防腐剤の役割を果たしていました。スイートマジョラムは甘い香りが特徴で、昔から香水にも用いられてきました。
「スナップマジョラム」という異名を持ち、和名では「マヨラナ・ハナハッカ」と呼ばれています。葉を乾燥させることで香りが増し、肉料理やトマトソースなどと相性がいいです。
オレガノとスイートマジョラムの中間の香りで、開花時期には白色~ピンク色の花を咲かせます。食用オレガノなのでイタリア料理などで香り付けとして使用されることが多く、小型な品種なので鉢植えで育てられます。
ワイルドマジョラムとスイートマジョラムの交配種で、スパイシーな香りが特徴です。「ハーディーマジョラム」とも呼ばれ、イタリア料理やメキシコ料理などで使われることが多いです。
イタリアンオレガノの草丈は約20~50cmで、種を付けない品種のため株分けで増やしましょう。
食用に用いられることが多いオレガノですが、花オレガノなどもあるので美しい花の観賞も楽しめますね。小型な品種も多く育てやすいハーブなので、家庭菜園でハーブを育ててみたい方はオレガノをおすすめします。
ご自宅でオレガノを育てて、種類や品種も一緒に覚えてみましょう。
GreenSnap編集部