子供の頃から盆栽の本を愛読していた私が、◯十歳になって盆栽を始めました。
盆栽とは何か?
「陶磁器の鉢などに草木を栽植し、樹姿を整えて自然の雅趣を表し、鑑賞するもの」(広辞苑第六版) う〜む、無味乾燥な定義だ‥
「人が持てる技巧を尽くして作り上げる理想の自然」(ねこたんぽ苑初版)。そう、人工の自然、人工=アート、自然=ネイチャー、アートネイチャー、アートネイチャーこそ盆栽の真髄なのであります🤣
これが盆栽?とおっしゃらず、小さな鉢の中で自然のありようを愛でるなら、それが盆栽だと大らかに考えて下さいませ😉
姫林檎(ヒメリンゴ)🍎 実物盆栽の女王でしょうね。木が小さくても大きな実をたわわにつけて晩秋の寂しさを慰めてくれます。実はとても渋酸っぱいけれど食べられます。島田荘司の超名作「眩暈」の冒頭、おさるさんがカプッと齧ってあまりの酸っぱさにキィーッと叫んで放り出してしまうのはこのリンゴかもしれませんね🤣 バラ科リンゴ属の落葉高木イヌリンゴ(犬林檎、Malus prunifolia)の通称だそうです。
楡欅(ニレケヤキ)の黄葉。 植物学的にはニレケヤキという植物は存在しないようです。ニレ(楡)はニレ科ニレ属の樹木の総称で、日本にはハルニレ、アキニレ、オヒョウの3種があります。 「ヨーロッパでは楡と葡萄は良縁の象徴とされる。この風習は元々はイタリア由来とされ、以下のような話がある。古代ローマ時代からイタリアではブドウを仕立てる支柱としてニレを使うために、ブドウ畑でニレも一緒に栽培していた。成長したニレは樹高3m程度のところで幹を切断する。ニレは萌芽を出すのでこれを横方向に仕立ててぶどうの蔓を絡ませてやるのだという。古代ローマの詩人オウィディウス(Ovidius、紀元前43-紀元前26年)はこれを見ていたく感動し、ulmus amat vitem, vitis non deserit ulmum(意訳:楡はブドウを愛している。ブドウも傷ついた楡を見捨てない)という詩を読んだ。 この話はローマ神話の神で恋仲だった季節の神ウェルトゥムヌスと果実の神ポーモーナの話としても好まれ、ルネサンス時代には絵画の題材としてもよく描かれた」(Wikipediaより)
こんなふうに見ても楽しいですね✨
八房杉(ヤツブサスギ)の豆盆栽です。八房とは通常よりも小さい葉が密生する変種のことで、杉や杜松でよく見られます。幹が3倍くらいに太くなれば結構いい雰囲気になるんじゃないかと期待しています😊 スギ(杉、Cryptomeria japonica)は、ヒノキ科スギ亜科スギ属、japonicaとある通り、日本原産の常緑針葉樹です🇯🇵
水蠟樹(イボタ、Ligustrum obtusifolium)は、モクセイ科の落葉低木。日本各地の山野に自生します。芳香ある白い花や紫黒色の実もいいのですが、とっても丈夫で剪定や針金掛けに強く、自由自在に樹形を仕立てられるのが最大の魅力でしょうか。根上がり風半懸崖と株立ちを作っています。 「樹皮上に寄生するイボタロウムシの分泌する『いぼた蝋』は蝋燭の原料や日本刀の手入れに用いる。材はきめが細かく楊枝などを作る。器具の柄などに用いる。薪炭材。イボタノキの蝋を飲むと咳が止まるという伝統的民間療法が長野県阿智村、喬木村などの周辺に残っている」(Wikipediaより)
黒松(クロマツ)、盆栽と言えばこれを思い浮かべる方が多いのでは? 「クロマツ(黒松、学名:Pinus thunbergii)は、日本と韓国の海岸に自生するマツ属の1種である。アカマツと比較して黒っぽい樹皮をしており、名前はこれによる。針葉もアカマツより硬く、枝振りも太いことから、別名「雄松(オマツ)」とも呼ばれる。一方、アカマツは「雌松(メマツ)」と呼ばれる。クロマツとアカマツの交じっている林では稀に雑種(アイグロマツ)が生じる」(Wikipediaより)
錦松(ニシキマツ)。黒松の変種で、幹がバキバキに割れるのが特徴です。子供の頃からこの幹に魅了されていました🤤
トリコディアデマ デンサム(紫晃星)。南アフリカ原産の塊根性多肉植物。盆栽メセンと言われるように、松にも似た和の趣がありますよね😃今はプラ鉢ですが、来年あたり渋い鉢に植えてみようかな😉 塊根植物(コーデックス)が好きな人は盆栽も好きでしょうね。逆もまた然り。みどりのまとめ「🥔コーデックス🥔」も見て頂ければ幸いです😄
今年は少ししか実を付けなかった紅紫檀(ベニシタン)。コトネアスターの方が通りがいいでしょうか?来年バッサリ剪定して作り直す(改作と言います)つもりです✂️ Cotoneaster horizontalis 中国原産、バラ科シャリントウ属の半常緑低木です。初夏に咲く花は直径約6mmほど、白色または紅色、果実は直径5mmほどの球形で、秋に紅色に熟します。
櫨(ハゼ)の寄せ植えです🍁寄せ植えを二つ作ったのを来春合体させて本格的な寄せ植えを目指してみます。 ハゼノキ(櫨の木、黄櫨の木Toxicodendron succedaneum)はウルシ科ウルシ属の落葉小高木。東南アジアから東アジアの温暖な地域に自生。日本には、果実から木蝋(Japan wax)を採取する資源作物として、江戸時代頃に琉球王国から持ち込まれた。秋に美しく紅葉するハゼノキを櫨紅葉(はぜもみじ)とよび秋の季語、櫨の実も秋の季語。果実を蒸して圧搾して採取される高融点の脂肪、つまり木蝋は、和蝋燭(Japanese candle)、坐薬や軟膏の基剤、ポマード、石鹸、クレヨンなどの原料として利用される。日本では、江戸時代に西日本の諸藩で木蝋をとる目的で盛んに栽培された。また、江戸時代中期以前は時としてアク抜き後焼いて食すほか、すりつぶしてこね、ハゼ餅(東北地方のゆべしに近いものと考えられる)として加工されるなど、救荒食物としての利用もあった(Wikipediaより)
寄せ植えは奇数本が基本です。余った櫨の苗を模様木にしている途中です。模様木というのは適度に曲がりながら上に伸びる樹形のことです😉
多肉植物も盆栽になりますよ😁 これはムスコーサ(若緑?)と南十字星✨
連翹(レンギョウ)の黄葉🍁早春の黄色い花はもちろんのこと、黄葉や冬枯れも素敵です❣️とても丈夫で作りやすい木です😻 「モクセイ科レンギョウ属(Forsythia)の総称。果実を解熱剤、消炎剤、利尿剤、排膿剤、腫瘍・皮膚病などの鎮痛薬に用いる。成分にトリテルペン、モノテルペングリコシド、リグナンを含み、強い抗菌作用がある。成熟果実を一度蒸気を通したのち、天日で乾燥し用いる」(Wikipediaより)
早春の連翹と唐楓(トウカエデ)。 唐楓はその名の通り中国原産のムクロジ科の落葉高木。強健で、紅葉が素晴らしい、盆栽向きの樹木です🍁
草物盆栽もいいですよ👍 これは碇草(イカリソウ)。楚々とした風情が本当に素敵です。メギ科の多年草。生薬インヨウカクとして強精作用が知られています。 みどりのまとめ「イカリソウの開花」も合わせてご覧下さいませ🤗
妻のお気に入り、糸辣韮(イトラッキョウ)。ネギ科の多年草で、九州北部の海岸に自生。水切れさせないように注意しさえすれば、株分け、実生でよく増えるそうです😄
銀杏(イチョウ)の豆盆栽です。以前、葉の形で雌雄が見分けられると書きましたが、俗説だったようです~_~; ギンナンの形が二面体なら雄、三面体なら雌だそうで、木を見てもなかなか区別は難しいようです。 植物学上、非常に特異な位置を占め、針葉樹の仲間に入れられています。「イチョウ科の植物は中生代から新生代にかけて世界的に繁栄し、世界各地(日本では山口県や北海道など)で化石が発見されているが、氷河期にほぼ絶滅し、イチョウは唯一現存する種である。現在イチョウは、生きている化石としてレッドリストの絶滅危惧IB類に指定されている」とのことです(Wikipediaより)
百日紅(サルスベリ)🐒(´×ω×`) Lagerstroemia indicaは、ミソハギ科の落葉中高木。猿滑と表記してもいいのですが、夏に長い間花を咲かせることから百日紅と書く方が素敵ですね😊猿はこの木に簡単に登れますし😆 まだまだありますが、とりあえず第一弾はここまでとしましょうね。第二弾もお楽しみに〜(*´▽`人)
鉢の中の 小さな自然の風情がステキですね✨✨✨
そういえば多肉ちゃんも なんとなく盆栽のように見えることがあります❣️
今度 和風の鉢で 挑戦してみようかしら⁉️