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苔植物は全世界に2万種以上存在すると言われていますが、苔の中には盆栽に仕立てて楽しめる種類もあります。
今回は数ある苔の中から、盆栽向きの苔や、苔盆栽の作り方・育て方についてご紹介します。
苔は非維管束のコケ植物の総称です。全世界に2万種以上存在すると言われている苔のなかでも、盆栽に適している品種とそうでない種類があります。
苔玉に使われる「ハイゴケ」や直立性の「ギンゴケ」などは盆栽向きの苔の代表格です。苔は直射日光の当たらない木陰のような半日陰環境を好みます。日照時間も1日あたり3〜4時間と室内でも比較的育てやすい点は嬉しいですね。
苔を盆栽として育てていると一般的な植物と違い表土の乾き具合を確認できない問題がでてきます。決められたタイミングと水量の水やりを行い、湿潤な環境を保ちましょう。
苔は水はけと水もちを両立した土を好みます。小粒の赤玉土をベースとした土に、川砂もしくは水苔を混ぜ込んだ配合土がおすすめです。
苔には夏と冬を避けた3〜6月、9〜11月に施肥します。規定量の2〜3倍に薄めた液肥を7〜10日毎に1回、水やり代わりにあたえましょう。
苔盆栽では白絹病による被害に注意が必要です。湿潤な環境でよく見られる白絹病は菌の増殖によって発症する病気で、白い菌糸で苔を覆い尽くしてしまいます。
一度感染すると回復に有効な手立てはないため感染を防ぎたいところですが、水気を好む苔とは切っても切り離せない病気です。
苔盆栽は比較的簡単に育てられる手軽さと、コンパクトでかわいらしい姿から盆栽初心者にもおすすめできる一品です。水やりをしっかり管理して枯れない苔に育て上げましょう。
GreenSnap編集部