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サツキは日本を原産とする、ツツジ科ツツジ属の常緑低木です。江戸時代中期にツツジから派生した植物で、街路樹や生垣にもよく使われています。
今回はそんな馴染み深いサツキの盆栽の作り方や管理方法についてご紹介します。
サツキは耐寒性・耐暑性ともに高く環境適応能力に優れているため、盆栽としても育てられます。
公園の生垣などにもよく使われるくらい、ほったらかしでも元気に育ち、5〜6月には花も咲かせるため、サツキ盆栽は育てやすく開花も楽しめる初心者向けの盆栽として、今人気を博しています。
盆栽仕立てにするのも簡単なので、ぜひ挑戦してみましょう。
サツキは過度な乾燥や湿気を嫌います。気候に合わせた水やりは、健康な盆栽を作るうえで欠かせません。
サツキは水はけと水もちを両立した土を好みます。『赤玉土小粒5:鹿沼土小粒3:酸度未調整ピートモス2』といったやや酸性寄りの配合土を作成しましょう。
サツキには花後の6〜7月、9〜10月に施肥します。緩効性化成肥料を1ヶ月に1回施してください。冬場の厳しい寒さで株にダメージが残っている場合は、寒肥を2月にあたえてください。
サツキは頂芽優勢(ちょうがゆうせい)ではない珍しい植物です。頂点よりも脇芽の生長が促進されるため、株の中間〜下層の剪定を中心に行います。
サツキを観賞向きに仕立てる場合は、幹を横切る「幹切り枝」や枝の向きが異なる「逆さ枝」など、正面から見た時に見栄えを損なうような枝を剪定しましょう。
サツキ盆栽は病害虫の被害を受けにくい強健な性質をもっているものの、水はけ悪化による菌の発生に注意が必要です。
菌が増えてしまうと、幹が不自然に太くなるなどの症状を引き起こすもち病を誘発してしまいます。予防のためにも土壌の水はけには常に気を配りましょう。
サツキの枝を同心円状に生育させるのは簡単ではなく、なかにはあさっての方向に伸びてしまう枝も出てきます。そのような時には「針金かけ」で枝を矯正することも可能です。
剪定と違って枝を切らないため株へのダメージも少ないことが魅力ですが巻きつけ時に枝s傷つけてしまうリスクも存在します。サツキの枝は柔らかく折れやすいため、慎重に作業してください。
サツキ自体生命力に富んでいるため、盆栽向きの植物と言えます。維持管理も比較的簡単に行えるため、盆栽ベテランはもちろん、盆栽初挑戦の方にもおすすめできる一品です。
GreenSnap編集部