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ブロッコリーは栄養豊富な緑黄色野菜として、お弁当の彩りやサラダなどで使われるお馴染みの野菜ですね。家庭菜園で育てられるイメージがないかもしれませんが、育てやすい品種を選べば、畑やプランターで栽培できますよ。
今回はそんなブロッコリー栽培について、解説します。
ブロッコリーは地中海沿岸原産のアブラナ科アブラナ属の野菜です。キャベツから品種改良されてきた野菜で、主に花のつぼみと若い茎を食します。
栽培期間は長いものの、難易度はそこまで高くはありません。種まきから育てるのは難しいので、初心者は苗を入手して植え付けから育てるのがおすすめです。
ブロッコリーは生育適温が15〜20度ほどの、やや冷涼な環境を好みます。涼しい気候を好むので、秋まきが作りやすいでしょう。
日当たりと水はけがよい環境で栽培しましょう。日当たりが悪いと、生育が悪くなり、大きく育たないので注意してくださいね。
ブロッコリーは、有機質に富んだ肥沃な土壌を作るのがポイントです。
プランター栽培のブロッコリーは、元肥が入った野菜用培養土を使用すれば良いでしょう。
もしも自分で配合する場合には、【赤玉土小粒6:腐葉土3:バーミキュライト1】の割合で混ぜ、土1ℓあたり20〜30gの緩効性化成肥料を入れておきましょう。その1週間後1ℓあたり2〜5gほどの苦土石灰をよく混ぜて、さらに1週間寝かせてから羽越kに使います。
畑で地植え栽培するブロッコリーは、2週間前から土壌の準備をしましょう。
ブロッコリーの苗の植え付け時期は、早生〜中晩生であれば8月中旬から下旬までに、晩生品種であれば10月上旬から中旬までの間に行いましょう
暖地の場合は半月ほど後ろ倒しにして、寒冷地であれば7〜8月の時期に苗の植え付けをしましょう。
ブロッコリーの苗は、春なら3月下旬頃から4月中旬、秋なら8月下旬〜9月中旬ごろに出回ります。元気な苗の見分け方は以下の通りです。
プランター栽培のブロッコリーは、深さ30cm以上、幅60cm以上のサイズのプランターを用意しましょう。
ブロッコリーは多湿に弱いので、基本的に水やりの頻度を控えめにし、乾燥気味に育てます。
プランター栽培のブロッコリーは、基本的には土の表面が乾いてからたっぷりと水やりすれば問題ありません。
プランター栽培の場合、夏場は乾燥しやすいので、朝夕の涼しい時間帯に水やりをしましょう。反対に、冬場は日中の暖かい時間帯に水やりをします。
地植え栽培のブロッコリーは、基本的に水やりは必要ありません。自然の降雨のみで問題ありませんが、10日以上雨が降らない時はたっぷりと水やりをしましょう。
ブロッコリーは、植えつけ2〜3週間後から収穫までに2回追肥を行います。ブロッコリーはかなりの肥料食いの野菜です。しっかり追肥することで、美味しい実を収穫することができますよ。
肥料不足になると実が大きく育たないので、追肥は忘れないようにしっかりと行うのがポイントです。
ブロッコリーの植え付けから2〜3週間後を目処に、1回目の追肥を行います。
1回目の追肥から3週間ほどして、花蕾ができはじめたら、2回目の追肥を行います。
ブロッコリーは耐寒性があまりないので、地植え栽培の場合は、寒冷紗などでしっかりと霜よけをしましょう。また、敷きわらを敷いて地温が下がりすぎないように調整するのも良いでしょう。
ブロッコリーの収穫時期は、10月〜翌年の2月ごろまでです。花蕾の直径が15cmほどになれば収穫適期となります。
花蕾の下を包丁などの清潔な刃物で切り取って収穫しましょう。収穫が遅れると、花蕾が黄色くなり、花が咲き始めてしまいます。頂花蕾が硬くしまっていて、濃い緑色のうちに収穫しましょう。
収穫は必ず晴れた日に行い、切り口がすぐ乾くようにすると、病気を予防できます。
さらに、脇芽(側花蕾)が伸びる品種であれば、1回目の収穫後に追肥を行うことで、翌年の春まで次々と収穫を楽しむことができます。
アブラナ科であるブロッコリーは、比較的病気には強いものの、害虫の被害にあいやすい野菜です。植え付け後すぐから、防虫ネットをかけて害虫を予防しながら栽培しましょう。
ネットの隙間に土をかぶせて、隙間ができないように注意してくださいね。
ただし、防虫ネットをしても、アオムシやヨトウムシ、ダイコンノシンクイムシ(ハイマダラノメイガの幼虫)などには注意が必要です。
こまめに葉や葉の裏側をチェックし、虫食いやフンが落ちていないか確認しましょう。害虫を見つけたらすぐに駆除します。
なかでも育てやすい定番品種となっているブロッコリーをいくつかご紹介します。
頂花蕾のみを収穫するタイプのブロッコリーで、環境適応力が高く、大型で豊満な花蕾を収穫できます。耐暑性もやや高く育てやすいです。
頂花蕾のみを収穫するタイプのブロッコリーで、個体差が少なく安定して収穫ができます。
茎ブロッコリーのひとつで、耐暑性が高いので夏まき(秋植え)向きの品種です。甘味のある茎が特徴です。
栽培期間は長いものの、栽培は難しくないので、初心者にもおすすめの野菜です。ぜひ、自宅でブロッコリーを育ててみてくださいね。
七尾びび
GreenSnap編集部