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冬に旬を迎える冬野菜の多くは、体を温める栄養効果を含んでいるのをご存知でしょうか。家庭菜園で冬野菜を育てて、旬の時期に獲れたての栄養満点な野菜を食べることで、寒い冬を乗り越える健康な体づくりが期待できますよ。
今回は11月〜2月の冬の時期に旬を迎える冬野菜の栽培について、ご紹介します。
【種まき:9月上旬〜10月中旬】
春菊というと春に春かと思われる方も多いかと思いますが、菊の花が咲くのが春なだけであって、冬野菜としての春菊の旬は冬です。
春菊の種は発芽率が悪いので、撒く一週間前から水に浸けておくとよいでしょう。種を植えたら、新聞一枚をかけておき、その上から水やりをすると発芽しやすいです。芽が出たら新聞は取りましょう。
深さ10cm程度のプランターでも育てやすく、病害虫の被害もあまりないので家庭菜園の初心者にもおすすめです。
寒さには強いのですが、霜に弱く、当たると枯れてしまうことがあります。厳しい寒さの日、霜がおりそうな日には対策が必要です。換気孔をあけたビニールや、寒冷紗と呼ばれる網目状の素材でカバーしてあげましょう。
【種まき:9月上旬〜10月下旬】
ほうれん草もプランターで育てやすく、家庭菜園向きの冬野菜です。種まき後40日前後で収穫ができ、栽培期間も短いのが魅力です。
乾燥が苦手なので水切れには注意して育てるといいでしょう。
また、ほうれん草は強い日差しが苦手で涼しい場所を好みます。気温上昇や直射に注意して、プランターを移動させながら育ててください。
発芽後に葉が黄色くなったら、土が酸性に傾いている可能性があります。そのままだと枯れてしまうこともありますから、「苦土石灰」という市販の肥料を与えてください。
【種まき:8月上旬〜9月中旬】
レタスといえばサラダに欠かせない葉物の冬野菜ですが、冬に収穫するレタスは、寒さを受けて甘みがまして、さらに美味しい味わいになります。
乾燥を好むので、水のやりすぎには注意し、葉に当たらないよう、株元に水やりをするのが栽培のコツです。
レタスの種は25度以上あると発芽しないので、秋以降でも、温かい日があると発芽失敗の可能性があります。そのため、冷蔵庫内で発芽させる方法があります。
種を一日水に浸けて、水で湿ったガーゼなどで包みビニール袋に入れて冷蔵庫内で保存します。白い芽が出たら植えてください。
直に土に植える場合は、できるだけ覆土を薄く(土を薄く被せる)してください。レタスは発芽するのに光が必要です。
【種まき:8月中旬〜9月上旬】
白菜も冬の鍋料理にかかせない、水々しい食感が美味しい冬野菜の代表です。家庭菜園でも育てやすいミニ白菜などの品種展開も多く、ベランダ菜園などでも育てやすい冬野菜でしょう。
栽培初期は害虫がわきやすいので、寒冷紗や防虫剤などを使って防除しながら育てるといいです。
白菜につきやすいアブラムシは光るものを嫌います。アブラムシ避けのフィルムマルチ、反射テープなどを利用するのもおすすめです。
寒さに強く、直射日光に弱いので、プランターを置く位置に気をつけてください。
【種まき:7月中旬〜8月中旬】
ブロッコリーは野菜の中でもトップクラスの栄養価の高さを誇る、ぜひ旬の時期に食したい冬野菜のひとつです。
栽培期間がやや長めなので家庭菜園になれた方におすすめですが、害虫対策に努めれば、栽培自体は難しくありません。
日なたと水捌けのよさを好みます。日の当たりやすい場所にプランターを置くようにしてください。水を与えすぎるとヒョロヒョロで弱々しい苗になるので注意しましょう。
【種まき:8月下旬〜9月中旬】
大根も冬の鍋料理や、おでんに欠かせない根菜のひとつです。家庭菜園でも育てやすいミニ大根などの品種も豊富で、整胃腸効果のある栄養も豊富に含んでいます。
多湿に弱いので、やや乾燥気味に育てることが栽培のコツです。
寒さに強く、暑さには弱いので、プランターを置く場所に気を付けてください。
【種まき:9月上旬〜10月上旬】
カブはプランターでも育てやすく、家庭菜園の初心者にも育てやすい冬野菜のひとつです。さ種まきから40日前後で収穫できるので、栽培期間も短くおすすめです。
カブは環境の変化を嫌うので、極端な乾燥状態から一気に水やりをするというのは避けた方がいいでしょう。そこさえ抑えれば、栽培自体はとても簡単です。
カブは日なたから半日陰を好みます。直射の当たらない場所にプランターを置くようにしましょう。
【種芋植え付け:8月下旬〜9月中旬】
サツマイモは土質を選ばず、むしろ痩せた土地でもよく育つとして、育てやすい冬野菜です。収穫時期は秋頃ですが、冷暗所で追熟させることで、甘みも増した美味しいサツマイモになります。
サツマイモは窒素を与えすぎるとツルボケしてしまうので、サツマイモ専用肥料などを使うとよく育ちます。
高湿、乾燥、日なたを好む野菜です。
【種芋植え付け:9月】
ジャガイモは通年出回る使い勝手のいい根菜ですが、春と冬が旬です。スーパーなどで買ったジャガイモを置いておくとぐんぐん根が伸びるように、とても強健な性質で育てやすいでしょう。
栽培するときは深めの鉢を用意するといいでしょう。土嚢や米袋を活用するのもおすすめです。
土を選ばないので、どのような環境でも育ちやすいですが、涼しくて日当たりのよい場所を好みます。
【種まき:8月上旬〜9月下旬】
冷えた体を温める効果もあるという長ネギは、冬の鍋料理には欠かせない冬野菜です。
また、収穫したネギの根元3cmほどを残して土に埋めると、再び伸び始めるという再生野菜としての側面もあり、手軽に家庭菜園で育てられる冬野菜です。
日なたと水分を好みますので、プランターは日が当たる場所に置き、水やりを欠かさないようにしましょう。種から育てる場合、土が乾燥していると発芽しにくくなりますので注意しましょう。
家庭菜園の醍醐味は収穫したてを食べられることです。是非みなさんも冬野菜の栽培をして、寒い時期に旬の獲れたて野菜を楽しんでください。
七尾びび
GreenSnap編集部