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白菜の栽培は、地域と品種に合う時期に種をまき、寒くなる前に外葉をしっかり育てることが大切です。プランターではミニ白菜を選ぶと、限られたスペースでも育てやすくなります。
水やりは「毎日何回」と固定せず、土の乾き具合と生育段階に合わせます。この記事では秋冬どりを中心に、種まき・苗の植え付けから水やり、追肥、結球、収穫までを解説します。

白菜の栽培は中級者向きです。初心者の方は種まきの時期を逃さないように注意しましょう。
白菜は適した時期に植え付けることが大切な野菜です。早すぎる時期(まだ暖かさが残っている)の植え付けは害虫被害に遭いやすくなります。遅すぎる時期(寒すぎる)に植え付けると、今度は葉の数が足らず、結球しないことがあります。
白菜はプランターでも栽培できますが、プランターで育てる白菜は、作りやすい早世種やミニ種を選びましょう。白菜は初期から肥料を必要とする野菜です。ちゃんと結球させたい場合には、適期に植え付けし、肥料切れに注意しましょう!
日当たりと風通し、水はけのよい場所で育てます。生育適温は15~20℃ほどです。外葉が広がるスペースを確保し、秋冬に日差しが低くなっても日が当たる場所を選びましょう。
同じ畑で白菜やキャベツなどのアブラナ科を続けて育てると、土壌病害が出やすくなります。2~3年は栽培を空けることを目安にし、根こぶ病などが出た場所では年数だけで安全と判断せず、地域の指導に沿って対策してください。
秋冬どりの種まきは、中間地では8月下旬~9月上旬頃が目安です。寒冷地では早め、暖地では品種により遅めになります。種袋の地域別の栽培暦を優先してください。
早まきは高温期の病害虫、遅まきは寒くなるまでに葉が十分育たず結球しないことが問題になります。収穫までの日数だけを逆算して、適期を過ぎてから種をまくのは避けましょう。
一般的な秋冬どり白菜では、10月の種まきは遅い地域が多くなります。暖地向けの極早生・ミニ品種などで、その地域の10月まきに対応しているかを確認してください。苗から始める場合も、植え付け適期を過ぎていないか確認が必要です。
ポットで育苗して植え付ける方法と、畑やプランターへ直接まく方法があります。少数の栽培なら、市販の苗を利用する方法もあります。
発芽適温は20~25℃で、適温なら3~5日ほどで発芽します。高温期はポット内が熱くなりすぎないように注意してください。2本立ちで植え付ける場合は、その後、本葉6~7枚頃に生育のよい1本を残します。
品種に必要な株間を取り、1か所に4~5粒をまきます。本葉1~2枚頃に3本程度、本葉6~7枚頃までに1本へ間引きます。残す苗の根を傷めないよう、不要な苗は株元で切ると作業しやすくなります。

結球するかしないかは外葉の数にかかっています。低温期に入る前に葉の数を増やすためにも、播種の適期を逃さないようにしましょう!
白菜の苗は、9月上旬〜10月上旬に植え付けていきます。市販の苗から育てる場合は、ここからスタートしましょう。
植え付け時期も地域と品種で変わります。苗の大きさだけで判断せず、種袋や苗ラベルの適期と照らし合わせましょう。
ミニ品種なら、幅60~65cm、深さ20cm以上のプランターを目安にします。余裕があれば深型を選び、株間20~30cmほどを確保しましょう。株数は容器の土量と品種に合わせ、詰め込みすぎないことが大切です。
普通サイズの白菜も十分な土量と株間があれば育てられますが、ミニ品種と同じ間隔では窮屈になります。初めてのプランター栽培には、早生のミニ品種が扱いやすいでしょう。
市販の野菜用培養土を使うと準備が簡単です。肥料入り・酸度調整済みの土には、元肥や苦土石灰をむやみに追加しないでください。追加が必要な場合も、培養土と肥料の製品表示に従います。
植え付けの2~3週間前から準備します。土をよく耕し、完熟堆肥を混ぜて、水はけと保水性のバランスを整えましょう。石灰は土の酸度に応じて使い、元肥は肥料の成分や土の状態に合わせて施します。
石灰・堆肥・化成肥料を入れる量や間隔は、使用する製品の説明を確認してください。毎回同じ量を足し続けると、肥料過多や酸度の上がりすぎにつながります。

ほかの野菜よりも少し多めの肥料が必要です。結球まで、肥料切れを起こさないように元肥をしっかり与えておきましょう。完全有機栽培ならば、鶏ふんやアブラカスの使用でOK!
毎朝土の状態を確認し、乾き具合に応じて水を与えます。毎日必ず水やりするという意味ではありません。プランターは畑より乾きやすく、葉が大きくなると水の吸収量も増えます。
| 栽培段階・場所 | 水やりの目安 |
|---|---|
| 種まき~発芽 | 土の表面を乾かさないよう、種を流さず優しく与えます。 |
| 育苗中 | 朝に土を確認し、乾いていたら与えます。湿ったままの土に追加せず、夕方まで過湿が続く状態を避けます。 |
| プランター | 土の表面が乾いたら、鉢底から流れるまで与えます。受け皿の水はためません。 |
| 畑・植え付け直後 | 根付くまでは乾燥させないように管理します。土が湿っていれば追加は不要です。 |
| 畑・根付いたあと | 降雨を基本とし、雨が少なく土が乾く場合は水を与えます。外葉の生長期や結球期の水切れに注意します。 |
水やりは朝を基本にし、暑い時間帯は避けましょう。葉が大きくなると雨が土まで届きにくい場合もあるため、雨が降った日でも実際の土の湿り具合を確認します。
「収穫の何日前から水を止める」と一律には決めません。結球後も極端に乾かさず、気温が下がって乾きにくくなったら間隔を空けます。常に水がたまる状態は根傷みや病気につながるため、排水も確認してください。
直まきや2本立ちで植えた株は、本葉6~7枚頃に最終的に1本へ間引きます。市販の1本立ちの苗を植えた場合は、この間引きは不要です。
追肥は植え付けから約2週間後と、中心の葉が立ち上がる結球開始頃が目安です。栽培期間の長い品種では、結球中期にも必要になる場合があります。品種・生育・元肥の効き方を見て調整しましょう。
液体肥料を使う場合も、製品の希釈倍率と頻度に従います。固形肥料と液体肥料をそれぞれ規定量ずつ重ねて与えたり、生育が悪いからと量を増やしたりするのは避けましょう。
結球には、十分に育った外葉と、品種に合った温度条件が必要です。外葉が光合成で作った養分が、内側の葉の生長を支えます。葉の枚数や気温の1つの数値を満たせば必ず結球する、というものではありません。

軽い霜に2、3回当たるとしっかりと葉が引き締まり、結球すると言われていますよ!
霜に当てることを目的に管理する必要はありません。寒さが強くなる前に外葉を育てることを優先します。
主な原因は、種まきや植え付けの遅れ、日照不足、肥料切れ、水切れ、病害虫による外葉の傷みです。寒くなってから肥料を増やしても、葉の生育不足を取り戻せるとは限りません。

日によって15~20度ある時期に必ずある程度生長させましょう。この温度がある時期に外葉が増えます。80枚~100枚ほどの葉が必要な野菜なので、肥料切れと播種(植え付け)適期に気を付けてください。
アオムシ、ヨトウムシ、コナガ、アブラムシなどは、見つけたら早めに対処します。防虫ネットは裾の隙間も閉じましょう。根こぶ病などの土壌病害を避けるため連作を控え、軟腐病が出やすい過湿や窒素過多にも注意します。薬剤を使う場合は、白菜と対象病害虫への適用、収穫前の使用日数などをラベルで確認してください。
秋冬どりの収穫は秋から冬で、早生・中生・晩生など品種や栽培条件によって変わります。日数は種袋の目安を参考にし、頭を上から軽く押して硬く締まっていることを確認しましょう。
外葉を押さえ、球を少し傾けて、外葉と球の間から株元へナイフを入れて切り取ります。無理に引き抜かず、手を切らないように作業してください。
冬に畑で保存する場合は、結球した白菜の外葉を寄せ、球の上部を包むようにひもで軽く縛ります。これは寒さから球を守るための作業で、結球していない白菜を無理に丸める方法ではありません。
作業時期は地域の冷え込みに合わせます。温暖地・中間地では冬まで畑に置ける場合がありますが、厳寒地で同じように越冬できるとは限りません。強い凍結や傷みが予想される場合は早めに収穫し、保存中も状態を確認しましょう。
アブラナ科である白菜のコンパニオンプランツはキク科のレタスです。
コンパニオンプランツとは、一緒に育てると害虫の忌避効果に繋がったり、特定の病気を予防する効果がある相性のいい野菜のことです。
レタスはアブラナ科の野菜に発生しやすい、モンシロチョウやコナガを遠ざける効果があるので、プランターなら隣りに並べて育てたり、畑なら混植して育てると効果的です。
エンバク、ナスタチウムとのコンパニオンプランツも有益なことが多いですよ!エンバクは根こぶ病を防ぎますし、ナスタチウムは益虫を招いて害虫を防ぐという効果が期待できます。

家庭菜園士 七尾びび
白菜によくでる黒い斑点は病気ではなく、「ゴマ症」という症状で、ポリフェノールの一種です。食べても全く問題ありません。
この生理障害が出る原因は、生育の過程で何かしらのストレスがかかったことが原因です。おもに窒素過多によってポリフェノールの色素が合成されて起きます。そのほか、寒さが厳しかった、肥料が多かった、収穫が早いか遅いか、タイミングがずれたことが具体的な原因になりますが、どの場合でも味などの品質が劣るということはありません。
そもそもポリフェノールは抗酸化作用がある赤ワインなどにもよく含まれている成分であり、とくに人体に影響があるわけでもないので、安心して召し上がってください。

家庭菜園士 七尾びび
葉の数が足らない、葉が小さいなどで惜しくも結球しなかった白菜、捨てることはありません。比較的葉が硬くはなりますが、結球しなかった白菜も食べられます。
よく煮たり、しなしなになるまで炒めれば美味しくいただけます。少し筋があるかもしれませんが一般的な白菜よりもよく火を通して料理するようにするといいですよ。

家庭菜園士 七尾びび
黒い斑点がすべてゴマ症とは限りません。カビ、異臭、ぬめり、腐敗などがある場合は、上のゴマ症の説明だけで食べられると判断しないでください。

白菜は適期に育て始め、寒くなる前に外葉を十分育てることが成功のポイントです。プランターではミニ品種を選び、土の乾き具合を見ながら水と肥料を管理しましょう。葉が巻き、頭が硬く締まってきたら収穫を楽しめます。

七尾びび

GreenSnap編集部