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サニーレタス(リーフレタス)とは、葉先が赤紫色に色づいてちぢれている、非結球の葉レタスのことです。苗を植え付けてから約30日ほどで収穫でき、栽培方法も簡単なため、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜です。そんなサニーレタスの育て方をご説明します。
サニーレタスは土に浅く根を張る性質を持つため、プランター栽培も簡単にできます。プランター栽培の場合は、深さ20cm程度の容器を選びましょう。あまり深すぎなくても問題ありません。
ただし、プランターの底には蜂底石を入れたり、水切れしないようにこまめなチェックが必要となります。また、置き場所によっては、真夏に遮光ネットを敷いたり、冬には不織布を敷いたりした方がいい場合もあります。
また、サニーレタスは連作障害を起こしやすいため、同じ場所での連続栽培は避けてください。ナス科やマメ科の野菜と輪作することで、土壌環境を健全に保つことができます。
サニーレタスの生育に適した温度は、およそ15〜23℃です。短期間であれば、日本の猛暑や寒波(−3℃程度まで)にも耐えますが、基本的には18〜20℃のおだやかな気候で育てるのがおすすめです。
サニーレタスは涼しい環境を好みます。日光を嫌うということはありませんが、長く日が当たりすぎるととう立ちしやすいので、半日陰の環境で栽培するのがポイントです。
サニーレタスの栽培用土は、市販の野菜用培養土でも十分に育ちます。自分で用土を配合する場合は、赤玉土を7、腐葉土を2.5、バーミキュライトを0.5と、石灰を少量混ぜても良いでしょう。
サニーレタスは加湿を好まないので、プランターや鉢の底には赤玉土を敷き詰めてください。
サニーレタスの種まき時期は、3〜4月頃(春まき)または9月頃(秋まき)が適期です。発芽には、18〜23℃程度の気温が必要となります。
種まき方法は、以下の通りです。
なお、サニーレタスを含むレタス類の種は粒が細かく、一粒ずつまくことがむずかしいという方も多いはず。その場合は、ぺレッドシードを使うと良いでしょう。
苗の植え付け時期は4〜5月または9〜10月頃が適期です。種まきから育てている場合は、本葉が4〜5枚ほど出た頃が目安です。
植え付け方法は、以下の通りです。
苗同士の間隔が狭いと、日光の当たらない箇所が出てきて、結果的に収穫量が落ちてしまうため気をつけてください。
家庭菜園初心者の方には、苗植えからの栽培がおすすめです。
サニーレタスは種まき直後〜幼苗の段階までは、多めに水やりします。土の表面が完全に乾ききらないうちに水を与えましょう。
草の丈が8cmを超えるようになったら、少し水やり頻度を減らします。その後は季節を問わず、土が乾いたら適宜水をあげるようにしてください。一株あたり150㎖程度を目安にし、水やりのしすぎにも注意しましょう。
サニーレタスを植え付ける1週間ほど前に、野菜用の緩効性化成肥料を用土に混ぜ込みます。
また、元肥を用いない場合だと、植え付けた2週間後に化成肥料を追肥するという方法もあります。その後、ひと月に2回ほど化成肥料をほどこすか、10日にいっぺんほど、液体肥料を施してもいいです。
サニーレタスの草丈が20〜25cmほどになった頃、もしくは葉がやわらかくなった頃が収穫時期の目安です。植え付けからおよそ1ヶ月ほどで収穫できます。
外葉を倒し、株元にハサミを入れて、株ごと一気に収穫しましょう。とう立ちを気にしなかったり、種を採取したいときは、葉をすこしずつむしてください。
また、葉を少しだけ収穫したい場合は、外側の葉を数枚かきとることで、その後も長く収穫を楽しめます。
アブラムシ | 4〜10月頃にかけて、葉や花などのやわらかい場所に多く発生します。防虫ネットの使用や天然由来の農薬散布が効果的です。 |
ナメクジ | 4〜10月頃にかけて、葉や花などのやわらかい場所に多く発生します。夜間の見回りや、ナメクジ除けの資材を使用するなどして対策しましょう。 |
軟腐病 | 発症するとレタス全体がしおれ、黒ずみ、病斑が全体に広がり、悪臭も放ちます。防ぐには水はけの良い環境づくりが重要です。もし発症した場合は早めに除去してください。 |
サニーレタスは、自家採種による増やし方が可能です。また、この際に葉を通常のレタスのように株どりするのではなく、葉かき収穫によって、より多くの収穫が可能です。
サニーレタスを植えてから、気温の上がってくる5月ごろになると、サニーレタスは花芽分化を始めます。その後、いわゆる「とう立ち」を始めます。
野菜としては食べごろを過ぎましたが、これからサニーレタスは種子をつくらねければなりません。とう立ちすると、タネに綿帽子がついて、あちこちに飛んでいきます。
とう立ちしてもう食べられないと、サニーレタスを引き抜くのではなく、そうなる前に、花茎ごと切り取って、袋の網の中に入れて、軒下などの雨をしのげる、風の吹く場所に2週間ほど干します。
乾いたら、種子を脱粒して、手で綿帽子をもみほごすように払い落として、採取します。
サニーレタスの種子は、一見しただけではゴミのかたまりのようにしか見えませんが、タネ以外の付属物を取り除いていくと、抽選系の細長い種子が見えます。
採取できた種は、透明な密閉できる袋の中に入れて、冷蔵庫で保存します。タネは酸素と光と加湿によって劣化するので、それを避けることによって、タネを長持ちさせることができます。
サニーレタスは春と秋に栽培することができますので、夏に採取できたタネを秋に蒔くと、降雪地帯でもない限りは、土をポリトンネルなどで覆うことによって、サニーレタスは再び年内に収穫することができますよ。
種まきから2カ月ほどで収穫できるサニーレタスは、サラダの彩りにもぴったりのお手軽な野菜です。地植えはもちろん、プランターでも栽培でき、半日陰でも十分に育つので、初心者の家庭菜園におすすめです。ぜひご家庭でサニーレタスを育ててみてくださいね。
GreenSnap編集部