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オレガノは強くさわやかな香りが特徴で、イタリア料理には欠かせないハーブのひとつです。肉や魚の臭みを消して、爽やかな香りをつけてくれるので、グリルやハンバーグ、煮込み料理などの料理にぴったりの野菜です。
今回は様々な料理に使える、オレガノの育て方についてご紹介します。
オレガノは、地中海沿岸部が原産のシソ科の多年草です。葉は胃の調子を整え、消化を促進する作用があるので、ヨーロッパでは古くから薬草としても使われてきました。オレガノは強く爽快感のある香りが有名ですが、花も美しく、開花時期には一層香りが強くなります。
オレガノは、繁殖力が強く、丈夫で育てやすいため、家庭菜園が初心者の方でも簡単に栽培できます。プランターや鉢植えでも栽培できるので、キッチンハーブとして室内でも育てることができますよ。
オレガノには子宮収縮作用があるので、妊娠中には食べないように注意してください
オレガノは、日当たりがよく風通しの良い場所を好みます。痩せて乾燥した土地でもよく育ちますが、日本の高温多湿の環境は苦手です。
夏場は風通しの良いところで管理しましょう。長雨が続く時は、雨の当たらない軒下や室内に移動させてくださいね。
こまめに収穫して湿気をこもらせなければ長く楽しむことができますよ。
オレガノは、種まきからでも苗からでも育てられます。
オレガノの種まきは、3月中旬から5月上旬頃、9月〜10月の秋頃が適しています。培養土を入れたセルトレイに種をまき、ある程度の大きさになるまで育苗していきましょう。
オレガノは、やや砂まじりの水はけがよく有機質な土壌を好みます。プランター・鉢植え栽培であれば、市販のハーブ用培養土を使用し、1割ほど川砂をブレンドするのがおすすめです。自分で調合する場合は、赤玉土6:腐葉土2:堆肥2に川砂を混ぜて用土を作りましょう。
地植えの場合は、植え付けの2週間前から土壌の準備を行いましょう。
種まきから育てたオレガノの苗の本葉が7枚ほど出たら、植え付けの適期です。4月中旬〜6月中旬を目安に、植え付けていきましょう。
プランター・鉢植え栽培の場合も、地植えの場合も、株間は15cm程度とって植え付けます。
オレガノは多湿が苦手なので、乾燥気味に管理するのがポイントです。
オレガノをプランター・鉢植えで育てている場合は、土の表面が乾いているのを確認してから、たっぷりと水やりをします。鉢皿に水を溜めないように管理しましょう。
地植えの場合は、基本的に水やりは必要ありません。
オレガノは、真夏の時期を避けて、植え付けの1カ月後から定期的に追肥を行います。5月上旬〜9月中旬を目安に追肥を始めていきましょう。
オレガノは、6月上旬〜10月下旬頃まで収穫できます。
オレガノは、外側の葉から順番に摘み取って収穫しましょう。長く収穫を楽しむためには、株元から10cm程度葉を残して収穫するのがポイントです。茎と葉の間から出るわき芽を残すことで、次々と新しい葉が出てきます。
オレガノを生のまま料理に使う場合は、若くて柔らかい茎葉を収穫しましょう。乾燥させて使う場合は、開花直前の葉と茎を収穫すると良いでしょう。あまり収穫しすぎると越冬できないので、ある程度の枝葉は残すように注意してくださいね。
オレガノの葉が茂ってきたときや、花が咲き終わったあとには剪定を行いましょう。茎を地面の際から2〜5cmほど残してバッサリと剪定します。
剪定後は、液体肥料を規定量施すと良いでしょう。
オレガノは、「挿し木(挿し芽)」で増やすことができます。また、大きく生長した苗を「株分け」して、増やすことも可能です。
オレガノの挿し木は、春・秋の気候の良い時期に行います。新しく伸びた茎を10センチほどカットして、挿し木用の用土を入れた鉢に挿します。明るめの半日陰で乾燥しすぎないように管理すると、2週間程度で発根します。
オレガノの株分けは、7月〜8月に花が咲き終わった後か、花が咲く前の時期に行います。株分けは、植え替えと同時に行うと良いでしょう。
オレガノを掘り起こし、古い根や混み合った根を取り除いたら、手やナイフで半分くらいにカットして、2株か3株に分けましょう。それぞれ新しい鉢に植えれば 完了です。
オレガノにつきやすい害虫は、アブラムシやハダニです。オレガノは食用に利用しますので、殺虫剤を使う場合は、食用のものを使用しましょう。
農薬を使用しなくても、アブラムシは、テープに張り付けて取ることができます。また、ハダニは水に弱いのでこまめに葉水を与えることで予防できますよ。
水圧が弱めのシャワータイプのホース(じょうろもOK)で葉を洗い流す方法もおすすめです。
鉢植えやプランターで気軽に栽培できるので、ぜひ育ててみてくださいね。
七尾びび
GreenSnap編集部