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チェリーセージはシソ科アオギリ属の、アメリカ南部からメキシコが原産地の多年草です。スパイスでおなじみのセージとは違い、さくらんぼのような香りがします。最近は、ほかの植物と一緒に植えると、虫よけや成長促進といった相乗効果があることから、「コンパニオンプランツ」に向いているハーブとしても注目されています。
今回は、そんなチェリーセージの育て方を中心に、剪定のコツや、花の種類・毒性などについてご紹介します。
チェリーセージは、地植えと鉢植えのどちらでも育てられます。花つきをよくするには、日当たりが良い場所で栽培する方が良いでしょう。
チェリーセージを鉢植えで育てるときは、梅雨が明けたら半日陰の涼しい場所に移動させます。長持ちさせるには風通しの良い場所で育てることも大切です。
チェリーセージを鉢植えで育てるときは、土が乾いたタイミングで水やりをします。水やりは、鉢の底からあふれるくらい水を与えます。冬場は水やりはほとんどしないで乾燥した状態で育てます。
チェリーセージを地植えで育てる場合は、根付くまでは毎日水やりが必要です。
チェリーセージは成長が速く、肥料がなくても育てられるハーブです。そのため、地植えなら肥料を与えなくても栽培できます。鉢植えで育てるときは、緩効性の化成肥料を与えると花つきがよくなります。
チェリーセージを育てるときは、市販されている「ハーブ用培養土」や「花や野菜用の培養土」を用いましょう。自分で土づくりをするときは、赤玉土と腐葉土を6対4の割合で混ぜたものに植え付けるようにします。
チェリーセージを鉢植えにする際は、底に敷き石を敷いて、水はけの良い状態にしておきましょう。
チェリーセージは春と秋の2回ほど、種まきもしくは苗の植え付けで育てることができます。
チェリーセージの種まき時期は、春まきなら4月~5月、秋まきなら9月~10月が適期です。種から育てるときは、苗用のポットに2〜3粒ずつ植えていきます。発芽をするまでは、毎日水やりをしてください。
どちらかといえば、チェリーセージは寒さに弱いので、初心者の方は春まきの方が育てやすいでしょう。
チェリーセージの植え付け時期は、種まき時期とほぼ同じです。苗から育てるときは、根詰まりを起こさないためにも一回り大きな鉢に植え付けます。
チェリーセージは1m以上に成長するものもあるので、1年から2年に一度、大きいサイズの鉢に植え替えをします。直接植える場所があるようなら、地植えにしてもよいでしょう。
チェリーセージの増やし方は「挿し木」が一般的です。
伸びてきた新芽を15㎝位の長さにカットし、水に浸し、切り口の部分に発根剤を付けてから、土が入った鉢に植え付けます。根付くまでは、水やりをして日陰で育てるようにします。
チェリーセージを地植えしている場合は、こぼれ種から成長することもあります。
チェリーセージは、4月~7月と9月~11月頃に手入れを行ってあげると良いでしょう。
茎が伸び放題の状態になると木のように固くなり、花がつきにくくなります。成長を促すには、切り戻しが必要です。チェリーセージは、初夏と秋の2回花が咲きます。初夏の花が終わった時点で切り戻しをすると秋にも花付きがよくなります。
チェリーセージは多年草であるため、長く育てていると根っこも広がりますし、株自体が大きくなります。2年目以降は、定期的に剪定を行い、茎の部分を整理するようにしましょう。
夏の終わりから秋にかけてバッタに葉を食べられることがあります。蝗害ではありませんが、葉や茎を食べつくされると花が付かなくなるので、虫食い跡を見つけたら、即取り除くようにしましょう。
チェリーセージのさくらんぼのような香りを嫌がる虫も多く、バッタを除けば害虫が付きにくいハーブといえます。病気にも強いので、コンパニオンプランツとしても人気です。
品種改良も進んでいるチェリーセージには、「サルビア・ミクロフィラ」や「チェリーセージ・ホットリップス」、「サルビア・グレッギー」、「サルビア・ヤメンシス」など、さまざまな品種があります。
チェリーセージには毒性があるといわれています。ハーブの仲間として知られていますが、食用ではなく、観賞用として楽しむ植物ですので、その点には注意が必要です。
チェリーセージの花の開花時期は、春まきなら5〜7月、秋まきなら9〜11月となっています。この時期になると、香りのある、1cm程度の小さな花を咲かせます。花色は赤やピンクのものが多いです。
チェリーセージの花言葉は「燃ゆる想い」、「尊重」、「知恵」があります。
チェリーセージの育て方について紹介してきましたが、いかがでしたか?虫や病気に強く、長期的に育てられるチェリーセージは初心者でも育てやすいハーブです。
家庭菜園をやっていて、できれば薬剤に頼らずに作物を育てたいという人は、チェリーセージをコンパニオンプランツとして栽培してみてはいかがでしょうか。
チェリーセージなら、可愛らしい花と共に、安全で安心な家庭菜園が楽しめますよ。花の時期は、初夏と秋の2回なので、上手に夏越しをさせて花の時期を長めに楽しみましょう。
※トップ画像はりゅういちさん@GreenSnap
GreenSnap編集部