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枝豆は、夏が旬の家庭菜園でも人気の野菜です。塩茹でして気軽に食べられることから、子どもから大人まで人気の野菜ですね。栽培期間は少し長いですが、丈夫で育てやすいので初心者にもおすすめです。
地植えはもちろん、プランターでも簡単に育てることができますよ。今回は、家庭菜園で簡単に収穫できる枝豆の育て方についてご紹介します。
枝豆は中国が原産地のマメ科ダイズ属の野菜です。枝豆は熟すと大豆になりますが、未成熟の青い状態のまま食すので、豆ではなく野菜に属します。日本では古くから食されてきた歴史のある野菜です。
枝豆は、病気に強く育てやすいので、家庭菜園が初心者の方におすすめの野菜です。地植えはもちろん、プランターでも簡単に栽培できます。栽培期間が短い品種(早生種)が育てやすいですよ。
枝豆は暖かい場所でよく育つ野菜です。日光を好むので、一日のうち6時間以上日に当てることで旺盛に生長します。直射日光があたっても問題ないので、日のあたりと風通しの良い屋外で育てましょう。昼と夜の寒暖差が大きい方が、収穫量も増えますよ。
プランターを使用してベランダで栽培する場合は、エアコンの風が当たらないように注意してください。
枝豆栽培に使うプランターは、幅65cm、深さが30cm程度のサイズが適しています。ホームセンターなどで手に入る標準的なサイズです。
枝豆は地面に真っ直ぐ根を張るので、30cm以上の深さがあるプランターを使うとよく育つでしょう。
通常、マメ科の野菜は肥料は少なめ(特にチッソ)でOKなのですが、プランターで栽培する場合、水やりのときに肥料が流れてしまうので、肥料切れに注意が必要です。
養分が含まれている培養土を使うほか、定期的な追肥を忘れないようにしましょう。
枝豆は、細い根を深くまで張りめぐらせる性質を持っています。枝豆は、保水性が高く粘土質な土壌が向いています。
枝豆を地植えで育てるときは、土の乾燥を防ぐために堆肥を多めに施すのがポイントです。
枝豆をプランターで栽培する場合は、用土は市販の野菜用培養土を使用すると良いでしょう。
マメ科の野菜は根に根粒菌という栄養素をもっているため、元肥は半分程度でOKといわれています。チッソ過多だと「つるボケ(つるばかりが生長してしまうこと)」や「葉ボケ(葉ばかりが生長してしまうこと)」になってしまいやすいです。
ただし、プランター栽培の場合は、水やりのたびに肥料が流れ出てしまうので、元肥を半分にしなくてOKですよ。
枝豆の種まきの時期は、4〜5月下旬です。枝豆などのマメ類は、植え替えなどの移植を嫌うので、種まきから育てるのが基本です。種から育てる場合は、畑にそのまま種まきできます。
ただし、まだ寒い時期から育て始める場合は、育苗ポットに種まきし、温度を管理して育てる方が適しているでしょう。育苗ポットから畑に植え替えるときは、根を傷つけないように注意してくださいね。
枝豆の種まきの時期は、4〜5月下旬です。枝豆の発芽温度は25〜30℃なので、気温が安定してきた時期に種まきをしましょう。
枝豆を畑に直接種まきする場合は、基本的には「点まき」という方法で行います。種まきのあとは、土を乾かさないように管理してください。
ホームセンターなどで苗を購入するときは、できるだけ小さな苗を選んで植え付ける方が失敗が少ないでしょう。苗は4月頃からホームセンターなどに出回ります。本葉が2枚程度で、茎が太く葉色が綺麗なものを選ぶと良いでしょう。
枝豆を畑に地植えする場合は、株同士の間隔を20〜30cm空けて植え付けましょう。プランター栽培の場合は、株間を15cm程度空けて植えましょう。
枝豆は害虫の被害に遭いやすいので、花が咲くまでの期間は、ホットキャップや寒冷紗をかけて保護しましょう。
枝豆の種まき、間引きから1ヶ月後、周囲の雑草を取り除いたら、指先で土をほぐし、株の周囲へ土寄せを行います。
土寄せを行うことで、枝豆の苗が倒れるのを防ぎ、根も生長しやすくなります。
枝豆は、基本的に肥料がたくさんいらない野菜です。肥料を与えすぎると、枝豆の葉や茎ばかりが育ってしまうので、注意してください。基本的に、枝豆の追肥は1回だけで問題なく生育します。ただし、葉が黄色く枯れたり、生育の悪いときには、肥料を数回施しましょう。
プランターの場合は水やりのたびに肥料が流れ出しやすいので、地植えの場合よりは肥料をしっかりと与えてもよいでしょう。
枝豆は、5月下旬〜7月下旬から追肥を施します。枝豆の白い小さな花が開き始めた頃がタイミングと覚えましょう。また、追肥と一緒に株元に土寄せをしましょう。
枝豆の摘心は、早生品種を育てている場合は必要ありません。市販で販売されている枝豆のほとんどは早生品種か中生品種です。家庭菜園で育てる枝豆の場合は必要ないことが多いでしょう。
晩生品種を育てている場合は、本葉が5〜6枚頃に頂点にある芽を手で摘み取りましょう。摘心を行うことで、わき芽の成長を促し、収穫量が増えるという効果があります。
地植えの枝豆は、基本的に水やりは必要ありません。3日以上雨がふらなければ、たっぷりと水やりをしてください。ただし、枝豆の花が咲く前後と、真夏の暑い時期は水切れしやすいので1日1回の頻度で水やりをしましょう。
プランター栽培の場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
枝豆は、開花してから10〜15日で急激にさやの中の実が生長します。水分が足りなければ実が大きくならないので、水切れには気をつけてくださいね。
枝豆の栽培期間はやや長めで、収穫時期は7月下旬〜8月下旬頃となります。枝豆のさやの中の実が大きく膨らんだら収穫に適した時期です。
株元をハサミで切るか、株元近くを持って株ごと引き抜くようにして収穫ください。
枝豆は、とにかく採れたてが一番美味しい野菜です。収穫後からどんどん甘みと風味が落ちていきます。
収穫した枝豆を生の状態で保存する場合は、乾燥しないように湿った新聞紙で包んで冷蔵庫で保存するか、すぐに料理しない場合は生のまま冷凍するのがおすすめです。
枝豆にはコガネムシやカメムシの被害を受けやすい野菜です。特にカメムシの被害には注意が必要で、カメムシは実の汁を吸うため、枝豆が太らずに生育不良を起こしてしまいます。見つけ次第すぐに駆除するなどして対応しましょう。
開花時に狙って現れるカメムシに注意しましょう!
基本的に種まき直後から収穫まで、虫と鳥に狙われやすい野菜なので、防虫ネットで対策しておくのがよいでしょう。
枝豆の病害虫について、詳しくは以下の記事を参考にしてくださいね!
枝豆には、たくさんの種類がありますが、家庭菜園で育てやすい早生品種の枝豆の品種には、「おつな姫」「天ヶ峰」などがあります。
枝豆には、6月以降に種まきをし、秋に収穫する晩生品種もありますが、初心者の方は春まきで育てる早生品種か中生品種がおすすめです。早生品種では、種まきから80〜90日ほどで美味しい枝豆を収穫できますよ。
早生種なら「サッポロミドリ」、「味風香」、「あじみのり」、中早生種なら「湯あがり娘」、「とびきり」などの品種もおすすめですよ。
枝豆は、大人から子どもまで食べやすく、栄養素がたっぷりで夏には欠かせない野菜のひとつですね。栽培期間は長いですが、面倒な手間もそこまで多くなく、育てやすいおすすめの野菜です。
栄養たっぷりの枝豆を、ぜひ自宅で栽培して収穫を楽しんでくださいね。
七尾びび
GreenSnap編集部