冬の樹木の姿を追いかけて三度目の冬です。
無愛想に見える冬芽達でも、たくさんの事を語りかけてきます!
休眠状態で春を待つ落葉樹は、秋に葉を落としても冬芽という「命のカプセル」に春に再び活動するための情報を入れ込んでいます。
そして冬芽は 寒さや虫を寄せ付けないための工夫や対策を、している事も面白さの1つですね❣️
ヘクソカズラ(屁糞葛)
*アカネ科ヘクソカズラ属
花期は7〜9月
全国の日当たりの良い道端や、草地に普通に生える。
お馴染みのヘクソカズラですが 果実をつけています❗️
茎は太くなると木質化しますから❗️
⬅️の様な葉痕が顔を見せてくれます♪
まだ、出来立てのフレッシュなお顔❣️
ニコニコしていました(11/11)
(↘︎花は7月撮影!)
オトコヨウゾメ( 男莢迷)
*ガマズミ科ガマズミ属
花期は4〜5月
本州〜九州(北陸地方を除く)の山地や林縁に生育する落葉広葉低木。
萎んだ赤い実はガマズミかと思っていたのですが、良く見ると冬芽や枝に毛がありません!
・科に関しては
レンプクソウ科、スイカズラ科、ガマズミ科
となっていて色々です??
ナツメ(棗)冬芽.葉痕
*クロウメモドキ科ナツメ属
花期は5〜7月
果期は10月頃
この秋に偶然見つけたナツメの木!
リンゴのような食感で、とても美味しい果物でした♪
そして冬の今、こんな姿を見る事が出来ました!親木の側に数本の幼木が出ています。こちらでは、誰も食べる事も無く落ちて芽を出していました。
⬅️には萎びた果実が一つだけ残っていましたから、確かにナツメの木です。
葉痕の両脇には刺!
この刺は托葉が刺に変化したものだそうです。
夏になってから芽が出るのでナツメという名前の由来もあるそうですが!
これは ナツメのフユメ(冬芽)です。ちょっとややこしいですね❗️
サルトリイバラ(猿捕茨)
*サルトリイバラ科シオデ属
花期は4〜7月
果期は10〜12月
全国の山野や丘陵の林縁や林内に自生する雌雄異株のつる性の落葉低木。
円錐形の冬芽はドレス(葉柄)の中にあり、葉痕はドレス(葉柄)の中にあり見えません!
少しずつ成長してドレスを脱ぐと一枚の芽鱗がしっかり見えて 花芽や葉芽が出てくるまで寒さから守るようです❣️
↙️↗️の鞭に見える巻きひげは他の植物に絡むためのもので托葉起源のもの!
↖️に葉っぱが写っています。柏の葉の代わりに使うのはこの葉なんですね。
食べてみたいですねー😋
センダン(栴檀)
*センダン科センダン属
花期は5〜6月
果期は9〜
伊豆半島以西の暖地の海岸近くに自生する落葉高木!
(最近では、公園に植栽されたものが逸脱して、関東〜宮城県でも自生が確認されている)
果実は落葉した真冬でも黄褐色に残るので目立ちましす!
こちらには生えないと思い込んでいましたが、新たにできた観光地に植栽されているのを発見❗️
葉痕はミッキーマウス似との事ですが、この子はふっくらしてますね!若い木なのでベビーフェイスなのでしょうか?
⬆️気持ち良さげに青空を飛んでいました❣️
ブナ科の樹木❹-1
コナラ(小楢)
*ブナ科コナラ属
花期は4〜5月
果期は10〜11月
北海道〜九州の山野の雑木林に多く見られる落葉広葉樹の高木!
雑木林の主役!
伐採されても、切り株からから再生する事から薪炭に使われていたので、民家近くにも大量に植栽されていて よく見かけますね❗️
↘️のドングリは春に発芽する様子↗️も楽しみです❣️
ブナ科の樹木❹-2
クヌギ(椚)
*ブナ科コナラ属
花期は4〜5月
果期は10〜11月
本州〜九州の雑木林を構成する代表的な落葉広葉樹の高木!
前投稿のコナラと良く似ていますが、冬芽には芽鱗の縁に短毛があります
(コナラは無毛)
大きな違いは、↗️↘️のドングリです!
丸い形で、殻斗(帽子)はライオンの立髪と例える事も!
ブナ科の樹木❹-3
カシワ(柏)①
*ブナ科コナラ属
まるでナマハゲのような風貌に初めて出会いました!
次に続く❗️
ブナ科の樹木❹-3
カシワ(柏) ②
*ブナ科コナラ属
花期は5〜6月
北海道〜九州までの山野に自生する落葉高木。
落葉高木ではありますが、新葉が揃うまで古い葉が残っています!
そこから、家族の繁栄を象徴する木として縁起物とされ柏餅や家紋にも多用されています❗️
昨年 西日本には少ないため、サルトリイバラの葉で餅を包む事を知りました!
そして今年は新たに、その地方ならではの呼ばれ方や使う材料の違いも教えていただきました。豊かな食文化の日本はいいですね❣️👏
⬅️葉が既に落ちていたもの(猿顔や鳥にも
見えますね❗️)
➡️たくさん残っていたので一枚剥がして
みました!
(維管束痕は多数でバラバラ)
ここからどのくらいで猿や鳥に変わるのでしょうねー⁉️
ブナ科の樹木❹-4
ブナ(橅)
*ブナ科ブナ属
花期は4〜5月
果期は10〜11月
北海道や南部〜九州の特に寒い地方(暖かい地方は高地)に分布する落葉広葉樹の高木!樹高が30mになるものも!
ブナは日本海側の北国に多く、青森県.秋田県にまたがる白神山地のブナ純林は、1993年に世界遺産に登録❗️
一度だけ歩きましたが とても素晴らしいブナ林でした。
高木ですから、冬芽.葉痕を撮影するのは、至難の業でですが、珍しく根本にひこばえ(蘖.孫生え)がありました。
多数の芽鱗に包まれた冬芽は1〜3cmありピント合わせが大変です。
維管束痕は多数!
ツルウメモドキ(蔓梅擬)
*ニシキギ科ツルウメモドキ属
花期は5〜6月
北海道〜沖縄の日当たりの良い林や山地.山野に生える蔓性本木!
冬芽は球形〜円錐形
葉痕は隆起し半円形!
維管束痕は孤状に1個!
↘️はほぼ同じ場所て撮った赤い種子❣️
ソシンロウバイ(素心蝋梅)
*ロウバイ科ロウバイ属
花期は11月下旬〜2月
中国原産とするロウバイの一品種。
明治時代に渡来し各地の庭園や公園に広く植栽された。
中央部も含めて花全体が黄色となる!
(蝋梅は江戸時代のの初期に渡来)
⬅️は、両方とも写っていますね!
普段は 花の時期しか気にしませんが、こんな顔の住人がいましたよ❗️
リョウブ(令法)
別名 ハタツモリ(畑積り)
*リョウブ科リョウブ属
花期は6〜8月
北海道〜九州の山間に多く見られる!
リョウブは木肌が美しいと言われています。
樹皮が薄く剥がれて滑らかな薄い茶褐色となります。
(なめらかになると「サルスベリ」と呼ぶ地方もあるのだとか!)
その昔 飢饉に備えて植栽.貯蔵.採取を 令法 によって命じられた事から名付けられた!
陣笠(阿波踊り.佐渡おけさ)!
ナポレオンハット.やじろべえ!
懐かしいノッポさんのチュウリップハット!
など たくさん例えられています❣️
ツクバネ(衝羽根)
*ビャクダン科ツクバネ属
花期は5〜6月
果実期は10月〜
岩手県.山形県以南の山地の林内や林縁で見られる落葉低木木。
雌雄異株の半寄植物で、雄木と雌木が隣あって生える事が多い(小さなハエの中間が媒介)
果実は羽つきの羽根に例えたそうですが、実際の羽つきの羽根はムクロジの実が使われています!
この後果実はクルクル回転しながら落ちるそうです❣️
ジューンベリー
別名 アメリカザイフリボク
*バラ科ザイフリボク属
花期は3〜5月
果実期は6月頃(名前の由来)
北アメリカ原産の落葉低木で、セイヨウザイフリボクとも呼ばれる!
庭木としても人気があり 良く見かけるようになりました。
冬芽はとても魅力的ですが、この後新芽が吹き出す様子もキレイですね!
ノイバラ(野茨)
*バラ科バラ属
花期は4〜6月
日本のノバラの代表的な種で日本各地の山野に自生
秋には赤い実を付ける
冬芽は赤く卵形で〜円筒形で小さい!
葉痕は細く三日月形。維管束痕はやや不明瞭!
枝は緑色が多く下向きの刺がある!
アオツヅラフジ(青葛藤)
*ツヅラフジ科アオツヅラフジ属
花期は7〜8月
果期は9〜11月
北海道〜沖縄の低地の草原や山林.路傍などで見られる落葉つる性本木。
冬芽は毛に覆われ冬芽の上に果軸痕がつく事も!
秋には タワワに実を付けて 美味しそうに見えますが有毒です⚠️
葉や果実が落ちると、こんな変顔が待っていました。
オオカメノキ(大亀の木)
*レンプクソウ科ガマズミ属
花期は4〜6月
北海道〜九州の山地のブナ林や亜高山帯に生える落葉小高木!
春に紫陽花に似た白い花を付けます!
冬芽や葉痕は各地で色々な呼ばれ方があって愛されているのが 分かります❣️
・バンザイ🙌ボーヤ
・お願いポーズ
(出来立ては上部が合わさる)
・ウサギ等...!
ハナノキ(花の木)
別名 ハナカエデ(花楓)
*ムクロジ科カエデ属
花期は4月
自生のものは、長野県南部.岐阜県南部.愛知県北部の3県県境の山間の河岸や湿原地!
庭木や公園樹.街路樹などに利用されている。
冬芽は赤みを帯び無毛!
⬅️頂芽は頂生側芽を伴い3〜5枚の芽鱗があり 縁に短毛が密生する!
ニセアカシア
別名 ハリエンジュ(針槐)
*マメ科ハリエンジュ属
花期は5〜6月
北アメリカ原産で1873年に街路樹や公園樹、庭木や防風林として導入されたが成長が非常に早く、今では各地で野生化!
花から上質な蜂蜜が取れ、アカシアの蜂蜜は、ほとんどがニセアカシア の蜂蜜だそうです!
要注意外来生物ワースト100に撰定されている。
冬芽は葉痕の中にある隠芽です!
中央が3つに裂けて新芽が出てきます!
(トップ画面もニセアカシアです)
イチョウ(銀杏)
*イチョウ科イチョウ属
中国原産で街路樹や公園樹として身近に見る事ができます。
葉痕に関しては、2つの維管束痕を目では無く鼻の穴として見ると、別の生き物になるのですね❗️
フジ(藤) 冬芽.葉痕
*マメ科フジ属
花期は4〜6月
本州〜九州の明るい樹林内に生え、左肩上がりに高木に巻きついて伸びる!
(右肩上がりはヤマフジで近畿地方以西)
冬枯れの林の中で、眉毛まではっきりとしたフジの葉痕と目が合ってしまいました。
ノダフジ(野田藤)の幼木でした。高さは60cmほどで直立したままでしたが、目鼻立ちのはっきりとした顔付きでした❣️
サネカズラ(実葛)
別名 ビナンカズラ(美男葛)
*マツブサ科サネカズラ属
花期は7〜8月
果実期は11月頃
関東以西〜沖縄の山野の林縁に生える!
庭木や盆栽としても!
こちらでは植栽です。
↗️は雄花で別の場所での撮影!
夏からの変化を並べてみました❗️
葉は色付いて落葉が進んでいましたが そこには⁉️
⬅️の背高帽子の冬芽
可愛い葉痕がこちらを見ています❣️
ネジキ(捩木)
*ツツジ科ネジキ属
花期は5〜6月
(下向きに白いつぼ形の花)
本州〜九州の低山から山地まで自生。
まだ 真っ赤に紅葉した葉が残っていましたが落葉した枝先には➡️かわいい顔❗️
目が合ってしまいました。(11月30)
和名の由来は幹が捩れることから!
「三大美牙」の一つ
(他はコクサギ、ザイフリボク)
ウコンネジキ(鬱金捻木)
*ツツジ科ネジキ属
ネジキは赤い❗️
と思っていたのですが、こんなゴールド色のネジキを発見しました!
見覚えのある顔で撮ったものですが、どう見てもネジキですねー❗️
調べてみると、仙台市野草園にはこんな鬱金色のネジキがあるとの情報をえて、昨年栃木県で偶然見たのはこの鬱金捻木と分かりましたので、編集しました。
日陰では緑色を帯びる事もあり、まだらに赤と緑が入ったものは見ていましたが、こんなに全体が金色のものは初めて見ました!
↘️の幹は縦に裂け目が入って、捻れない個体もあるとの事で、間違い無いようです!
カジイチゴ(梶苺)
*バラ科キイチゴ属
花期は4〜5月(白い花)
秋田県.宮城県以南〜九州の暖地の海岸に近い山地の林縁に生える落葉低木!
↘️暖地では葉残ったままが越冬する事も!
名は葉がカジノキにている事から!
枝や冬芽は緑色〜紅紫色を帯びる!
キイチゴ類では珍しく棘がありません!
冬芽だけだとわかりませんでしたが、葉が残っていた事とこの場所かわ海岸付近である事からカジイチゴと分かりました!
ハルニレ(春楡)
*ニレ科ニレ属
花期は3〜5月
北海道〜九州(特に北日本に多い)の沢沿いなと湿地に自生する落葉高木!
公園や街路樹にも植栽されている!
冬芽は卵形〜水滴形!
葉痕は半円形〜楕円形!
維管束植痕は3個!
枝には縮毛が生える!
➡️樹皮は灰色で縦に細かく裂ける!
お茶目なボーヤに会えました❣️
ゴンズイ(権萃)冬芽.葉痕
*ミツバウツギ科ゴンズイ属
花期は5〜6月
関東地方以西〜九州の日当たりの良いやや乾燥した雑木林の林縁に生える落葉小高木!
冬芽は太めの水滴形
芽鱗は2〜4枚
維管束痕は7〜9個
東北では、見ることの無いゴンズイの冬芽葉痕を初めて確認出来ました❗️
かしさんのを見てると私の撮影なんてボケてるのが多くて困りますが、この冬沢山散策、勉強したから、早めにまとめを作りたいと思います😊
楽しかったね、今年の冬芽葉痕🎶
まず、ニセアカシアがかしさんのイメージになってしまい、あのおとぼけの顔が頭から離れません😂😂
みどりのまとNo.4の完成おめでとう&お疲れ様でした🙌😊🙌