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花期が長く、カラーバリエーションも多いためガーデニングに人気になっているペチュニアは種類が豊富なことで知られています。
今回は、そんな数あるペチュニアの中から、豊明花き市場おすすめの2023年注目の品種や、豊明花き市場の持つ実際の出荷データをもとにした人気の園芸品種ランキングTOP5についてもご紹介します。
ペチュニアとはナス科ペチュニア属の植物の総称で、和名はツクバネアサガオです。近年園芸用の花として人気が高く、お庭に地植えをする方や寄せ植えをする方が増えていて、「花壇の女王」とも呼ばれています。
ペチュニアの花期は4月から10月と長く、その育てやすさと花持ちがよいことで人気です。
ペチュニアは毎年たくさんの新品種が開発されていて、細かな品種を合わせると世界で300種類以上のペチュニアが存在するとされています。
花色は、赤・青紫・紫・ピンク・白のほか、白青・白黄など複色もあってカラーバリエーションが豊富です。
ペチュニアといえばアサガオにも似た一重咲きの花姿が浮かびますが、最近では花びらがいくつも重なった八重咲き品種も多く、とても人気です。
いろいろな花色・花姿を楽しめるペチュニアは、品種違いで寄せ植えも楽しめるので、ぜひお気に入りの品種を見つけてみてくださいね。
豊明花き市場の青木さんが選んだ、2023年注目の2品種をご紹介します(※おすすめの品種は、毎年変わります)。
「カリブラコア ‘パワーストーン‘シリーズ」は八重咲きのペチュニアです。花色は全7色で、それぞれにアクアマリンやトパーズのような石の名前がつけられています。
花姿は、落ち着いたやさしい色合いのニュアンスカラーが特徴です。主張が強すぎない色なので、寄せ植えやアレンジの材料など、さまざまな用途で利用できます。
「カリブラコア」の育種は、群馬の旧松原園芸さんです。優良生産者様にお願いしているため、品質・クオリティーともにお墨付き!丈夫で育てやすくもあるため、園芸初心者の方にもおすすめです。
パニエは八重咲き品種のペチュニアです。
このパニエという品種名は、ドレスをふんわりさせるインナーの”パニエ”に由来していています。名前の通り、パニエは八重咲き品種の中でもとくに花びらの重なりが多く、一つひとつの花のボリュームがあり、ゴージャスな印象を与えます。
花色は、白とのグラデーションが美しいレモンと、淡いピンクの2色です。どちらもやわらかく、爽やかな雰囲気があります。
「パニエ」は開花時期が長く、もこもことした見た目もかわいらしいので人気があるにも関わらず、あまり流通しない品種です。葉っぱが広がるように生長するので、ハンギングで飾るのもおすすめです。
続いて、日本最大の花き市場である豊明花き市場が持つペチュニアの出荷データを元に、昨年に流通量の多かった人気の上位5品種をご紹介します。
ペチュニア・湘南ヴェルデは八重咲きのペチュニアで、「ガルテン湘南」という会社が育苗している品種です。花弁のフチにはグリーンが入り、見た目は個性的です。
サフィニアは、サントリーフラワーズが品種改良してつくった品種です。ペチュニアの1品種でありますが、あまりにサフィニアが人気となり市場に定着したため、品種名ではなく植物名と勘違いされることも多くあります。
ちなみにサフィニアシリーズには、最初に出たサフィニアのほかに、花姿が豊富なサフィニアアート、花付き株張りがいいサフィニアマックスなどの種類もあります。
マジックアワーは、濃い紫色の花びらに白い覆輪が入る八重咲きのペチュニアです。涼しげな色合いは、暑い夏も爽やかな印象に変えてくれるでしょう。
ペチュニア・ジュリエットは八重咲きの品種でふんわりとした花弁が特徴的です。まるでバレエのクラシックチュチュのようなふんわりとしたイメージがあり、カラーはブラック、イエローベージュといったシックな色があります。
ペチュニアホイップマカロンは、名前からも想像がつくようにスイーツのようなやさしい色合いが特徴的で、ブルベリー、ストロベリー、ホワイトといったカラーがあります。
小型の品種で、八重咲きです。ペチュニアの中でも耐寒性が高いため、長い間開花を楽しむこともできます。
ペチュニア・ギュギュは小型のペチュニアシリーズで一重咲き、八重咲きどちらもありますが、華やかな八重咲きがとくに人気です。カラーはディープバイオレット、ピーチアイス、ラズベリーとかわいらしい名前がつけられているのが特徴です。
株がまとまりやすく摘芯をする必要もなく手間のかからないペチュニアといえます。
ペチュニア・花衣は八重咲きのペチュニアで、花弁のフチに白い斑が入るのが特徴です。女性の浴衣のような和風な印象があります。
ペチュニア・花衣黒真珠は名前からも想像がつくように、きわめて黒に近い花弁を持つペチュニアです。こちらは八重咲きで暗い色の花弁の黄緑がフチに入ります。
見た目に強い個性があるため一度見たら忘れないほどの花です。実際に黒く見える花弁は、黒ではなく暗い紫色です。
ペチュニア・ドレスアップはタキイ種苗が商標登録をしている八重咲きのペチュニアです。ドーム型の高級感ただよう花には豊富なカラーバリエーションが存在しているため、お好みの色彩を選んで栽培できます。
ペチュニア・ヴァンサンカンは豪勢な八重咲きの花が印象に残るペチュニアです。品種改良が重ねられた結果、コントラストの強い花色やシックで落ち着いた花色など、バリエーション豊かな花となりました。
ペチュニア・バニラは透明感のある淡い花色が特徴の八重咲きペチュニアです。花径は大きいもので5cm以上になるため、鉢植えで育てると全体的にバランスの良い仕上がりになります。
ペチュニア・さくらさくらは美しい桜色の花が特徴の一重咲きペチュニアです。ランドスケープペチュニアといって、露地植えを前提とした品種改良が行われており、丈夫ながらもこんもりとたくさん花をつけます。
耐寒性も高く、−10℃でも越冬例があるほどなので、冬越しして育ててみたい方にもおすすめです。
ペチュニア・カプチーノはプレミアムシリーズの1つとして知られていて、一重咲きのペチュニアです。漏斗型の花弁はアサガオによく似ていて、花の中央部は茶色くなっています。
花弁は白いことから泡立ったカプチーノのようだからこの名がついたのでしょう。
ペチュニア・ミスマーベラスは、漏斗型の花でアサガオによく似ています。花弁のフチに白い斑が入る個性はありますが、ペチュニアらしい見た目をしています。
ペチュニア・ビューティカルは、ペチュニアとカリブラコアを交配させて誕生した一重咲き品種です。カリブラコアとはナス科カリブラコア属の植物でペチュニアに似ていて、花期が長い特徴があります。
ビューティカルはペチュニアとカリブラコアのよいところをとった植物で、従来のペチュニアと比べて花弁にツヤがあります。ビューティカルは雨にも強く、花持ちもよいため初心者の方にも向いている品種です。
ペチュニア・ブルームーンはブルー系のペチュニアで青紫の花弁を持つ一重咲き品種です。見た目の雰囲気は色の濃いルリマツリといった感じです。涼し気な見た目のペチュニアが欲しい方にはこちらが向いているでしょう。
ペチュニア・カプチーノは茶色と白色のグラデーションが美しい一重咲きのペチュニアです。落ち着いた花色であることから寄植えにもおすすめできます。
ペチュニア・ステファニーは清涼感のあるレモン色の花をもつ一重咲きのペチュニアです。彩度の強すぎない優しい色合いの花は見る者にやすらぎをあたえてくれます。
ペチュニア・ナイトスカイは紫色に白い斑点の入った花を咲かせる一重咲きのペチュニアです。こんもりとした花が群生した様子は、宇宙に煌めく星々を彷彿とさせます。
ペチュニア・モンローウォークはボルドーの色合いが美しい一重咲きのペチュニアです。木目調のインテリアとの相性は抜群で、オトナな雰囲気を醸し出せます。
アモーレは縦筋の入った花びらが印象的な一重咲きのペチュニアです。咲いた花に見られる筋の間には可愛らしいハートマークが浮かび上がります。
ペチュニアにはさまざまな種類や品種があります。八重咲きのものもたくさんあるので、ふんわりしたペチュニアが欲しい方は八重咲きを探してみましょう。好みのペチュニアを見つけてくださいね。
青木文郷
GreenSnap編集部