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藤は藤棚に房が流れ咲き、日本のゴールデンウィーク頃に咲き誇る花木です。藤色の紫の花色のイメージがありますが、じつは白い藤もありますよ。
今回は、藤の花言葉を中心に、色別の意味や、見頃の季節、怖い言い伝えなどについてご紹介します。
藤の花言葉は「優しさ」「歓迎」「決して離れない」です。
日本では古くから藤の花を女性に例えて歌を詠む習慣があり、「優しさ」や「歓迎」の花言葉にも、全てを包み込む女性のおおらかさが現れています。
5月を代表する花として日本全国に藤棚の名所があり、見頃の季節には、まさに藤色のシャワーが頭上から降り注ぐようです。
藤の花には怖い意味の花言葉はありません。しかし、「決して離れない」という花言葉が、捉えようによっては怖く感じる方もいるようです。
日本では古来から「藤を女性」に「松を男性」に例え、藤と松を、近くに植える習慣があったそうです。
しかし、生命力旺盛な藤は松の木に巻きつくように伸びていったため、一度捕まえたら二度と離さない恐ろしいほどの執念を感じ、この花言葉がついたとされています。
藤の花には大きく、紫色と白色の2色があります。それぞれに下記のような別の花言葉がついているので、こちらもご紹介します。
紫 | 「君の愛に酔う」 |
白 | 「可憐」「歓迎」「恋に酔う」 |
白藤は古い時代から、歌にも詠まれた優雅な花です。現在では藤色といわれて連想するような紫が主流なので、見かけたらラッキーですね。
藤の花はマメ科特有の蝶のような形をした小花を、ぶどうのように房状に咲かせます。見頃の時期は5〜6月ごろで、ゴールデンウィークには全国の藤棚の名所がにぎわいます。
また、藤の樹齢もとても長く、埼玉県春日部市「藤の牛島」にある日本最古の藤は樹齢1200年です。古くから和歌や短歌などでも主題とされる、日本の風情を豊かに感じられる花です。
そもそも藤の花の名前は、原産国である中国で「ツタ」を意味する「藤」という字が使われるようになったことが由来です。
日本に渡来してきてから、先人たちは和歌や短歌に詠んで楽しんだため、たくさんの別名があります。
藤は樹齢が長く、フジという言葉の響きが「不死」と近い聞こえ方をするため、縁起が良いと言われています。
しかし、その一方で「不治の病」を連想してしまう受け止め方もできてしまうほか、垂れ下がって花が咲くことから、家が傾くと捉えられ、庭に植えてはいけないという言い伝えがありました。
実際には、藤の花を庭に植えて実害があるわけではありません。
藤の花言葉を覚えて、改めて眺めてみると、その美しさもより鮮明に思えるかもしれません。
藤の名所は「牛島の藤(埼玉県春日部市)」「春日野の藤(奈良春日大社)」「野田藤(大阪府福島区)」が有名で、日本三大名藤と言われ、季節になると多くの観光客が訪れます。近年夜のライトアップで、足利フラワーパークも人気のスポットになっているので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
科・属:マメ科フジ属
性質・分類:つる性、落葉木本。
原産地:日本(固有種)、アジア、北米、ヨーロッパ
出回り期:4月~5月(最盛時期は5月)
開花時期:4月~5月(花持ち期間は5~14日程度)
用途:藤棚、鉢植え、庭木、盆栽
GreenSnap編集部