warning
error
success
information
春の季節に咲く赤や黄色い花色でお馴染みのチューリップ。多くの人から愛される植物であり、観賞しているだけで自然と気持ちが明るくなります。チューリップの品種は多種多様で、昔から品種改良が行われてきました。公園の花壇などで見かけるチューリップですが、品種について知ることでチューリップがさらに楽しめそうですね。
今回は、チューリップの種類について詳しくご紹介していきます。
チューリップの種類は原種だと150種類程度ですが、交配によりどんどん増え続け、今や世界中に6500を優に超える品種が存在するといわれています。
草丈は40cmほどのものが多いですが、低いものでは20cmを下回るものもあり、高いものだと60cmほどになります。
チューリップというとシンプルな一重咲きがイメージされますが、じつはさまざまな咲き方の種類があります。どれも特徴的なのでいろんな咲き方のチューリップを組み合わせて植えてみるのもおすすめですよ。
八重咲きのチューリップは幾重にも花びらが重なっていて花の開きが早く、ゴージャスな咲きっぷりを楽しめる人気の咲き方です。
ユリ咲きのチューリップは咲き始めの花びらの先が外側に向かってカールしていて、咲き進むとまさにユリの花の形になる、スタイリッシュな咲き方です。
パーロット咲きのチューリップは花びらがフリルのような波打っていて、咲き進むとかなり花びらが開くので、より存在感のある花姿を楽しめる咲き方です。
フリンジ咲きのチューリップは花びらの縁に細かい切れ込みが入った花姿をしていて、より繊細な印象のある咲き方です。
チューリップには青以外、全ての色があるといわれるほど花色が豊富な花です。
赤、白、ピンク、紫、オレンジ、黄色はもちろんのこと、最近では緑色や茶色、黒などの花色の園芸品種も増えてきました。
さらには、花びらの裏表で色が違うものや、グラデーション、縁にだけ別の色が入るものなど、花色だけではなくその柄もさまざまな種類が楽しめます。
また品種によって、花の咲く時期も少しずつ違っています。
早咲きの早生種は、3月下旬から4月中旬頃に花を咲かせ、中生種は4月中旬から下旬頃、遅咲きの晩生種は4月下旬から5月上旬頃に開花します。
この開花時期の違いを利用して、開花時期の異なる品種を上手に植えると、冬から春の間、長くチューリップを楽しめますよ。
晩生八重咲き系に分類され、4月下旬~5月上旬頃に見頃を迎えます。この系統の中では人気がある品種で、「天使の八重咲き」「ローズチューリップ」という異名を持ちます。花色は淡いピンク色で、バラのような豪華な印象の花姿です。
バレリーナは、40cmから60cmほどの高さに育ち、花先が尖っていて、ユリ咲きチューリップの人気品種です。見た目に愛らしいだけでなく、フローラルな甘い香りも楽しめます。
バレリーナはどちらかというと遅咲きで、4月下旬頃に花を咲かせます。
アイスクリームはその名前のとおり、まさにピンクのカップの上にバニラアイスが乗ったような、多弁八重咲きのチューリップです。
この独特の花姿から最近人気が高まっています。開花は4月下旬〜5月上旬ごろの遅咲きです。
マンゴーチャームは黄色い覆輪にほんのり色づくサーモンピンクがかわいいチューリップです。花色は咲き進むともっと淡くなるので、その変化も楽しいチューリップとしてもに人気品種となっています。開花時期は4月の中生種です。
白色の花弁に緑色の太い縦すじが入り、ビリディフローラ系という珍しい品種系統です。別名「グリーンチューリップ」とも呼ばれ、爽やかな印象のチューリップです。花持ちが良く約40cm~45cmと背丈が高いことなどから、切り花でも楽しめます。スプリンググリーンは、4月下旬頃が見頃です。
ブラックヒーローは黒紫色のシックな花色が楽しめる八重咲き品種のチューリップです。草丈が50cmほどとやや高めなので、その花色や咲き方もあいまって存在感抜群の人気品種です。開花は4月ごろとなっています。
アプリコットビューティーは、淡いサーモンピンクの花色がかわいらしく、丈も短い一重咲きのチューリップです。
香りもよくて、春らしさを感じられます。アプリコットビューティーは早咲きの品種ですので、3月下旬頃から花が開きます。
キャンディアップルデライトは、赤と白のコントラストがとても鮮やかな品種です。背丈は40cmから50cmほどに育ち、見た目にも華やかなチューリップです。
やや早咲きの品種で、4月上旬頃花を咲かせます。
モンテカルロは、黄色の代表的な八重咲きチューリップです。八重咲きだと花びらの枚数が多いので、ボリューム感がありますね。また、ほのかなフローラルな香りにも癒されます。
モンテカルロは、丈が30cmから60cmほどで、色鮮やかなイエローが特徴的です。4月中旬頃に花を咲かせます。
ファンシーフリルは、花びらのふちがギザギザしているところが特徴的なフリンジ咲きのチューリップです。フリンジ咲きにも一重咲きと八重咲きがありますが、ファンシーフリルは一重咲きです。
25cmから40cmほどの背丈になり、淡いピンク色の花を付けた姿がとてもかわいらしいですね。ファンシーフリルも遅咲きで、4月下旬頃に花を咲かせます。
ユニークなパーロット咲きのチューリップといえば、フレミングパーロットです。ギザギザしたフリル状の花びらに、パキッとした2色のまだらが印象的です。パーロットとは英語でオウムのことを意味し、花弁の形状がオウムのとさかのようであることから名付けられました。開花時期は、4月上旬~5月上旬頃です。
サンネは花びらの外側が濃いピンク、花の縁部分や内側はうすいピンクのツートーンカラーがかわいらしいチューリップです。花びらが外側にカールするユリ咲きがスタイリッシュで、フルーツのような甘い香りがするのも特徴です。
開花時期は4月中旬~5月上旬と遅咲きです。
ストロングゴールドの場合は草丈が約25cm~40cmとやや低めながらも、花が大輪で大きいため、迫力のある花姿が楽しめます。また鮮やかな黄色の花色も特徴のひとつです。トライアンフ系に分類され、4月中旬~下旬頃に見頃を迎えます。
ダーウィンハイブリッド系に分類され、草丈は約50cm~60cmでチューリップの中では大型の系統です。大輪の赤い花姿が特徴で、開花時期は4月中旬~下旬頃です。花壇や鉢植え、そして切り花など幅広く楽しむことができます。
最後に、原種系チューリップのリトルビューティーをご紹介します。原種系のチューリップは植えっぱなしにしていても毎年花を咲かせてくれる可能性があって育てやすいので、初心者におすすめですよ。
リトルビューティーは花びらには美しい赤紫色と、染めたような青紫色が鮮やかに映え、色合いが印象的な品種です。丈は15cmほどしかなくて、とてもかわいらしく咲いてくれます。リトルビューティーの開花は、4月頃です。
ペパーミントスティックも原種系のチューリップなので丈夫に咲いてくれます。落ち着いた赤の色味が作り出すコントラストに、気品が漂うシルエットがきれいですね。開花は4月ごろの中生種です。
私たちにとって身近な植物のチューリップは、春の季節を楽しませてくれます。今回は一部の品種を紹介しましたが、チューリップの種類は多種多様です。
チューリップの品種を覚えれば、ご自宅などで育てるときにもきっと役に立つことでしょう!ぜひともお気に入りの品種を見つけてみてはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部