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チンゲンサイは中国を原産とする、アブラナ科アブラナ属の野菜です。日本では1970年の中国野菜ブームで広く普及し、シャキシャキとした食感や栄養バランスのよさから、さまざまな料理のレシピに用いられている人気の野菜です。
今回はそんな万能食材であるチンゲンサイについて、栽培方法や保存の仕方などをご紹介します。
チンゲンサイは日当たりがよく、比較的冷涼な環境を好みます。生育適温が18〜20℃と言われているものの、ある程度の耐暑性は兼ね備えているので、春〜秋まで栽培できる野菜です。
チンゲンサイには水はけのよい、中性〜弱アルカリ性(pH5.5〜6.5)の土壌が適しています。
プランターでチンゲンサイを栽培する場合の用土は、「赤玉土小粒6:腐葉土3:バーミキュライト1」配合土に、苦土石灰10gを混ぜ込んで酸度調整したものがおすすめです。種まき2週間前に準備しておきましょう。
また市販の野菜用培養土を使用しても構いません。
地植えでチンゲンサイを栽培する場合の用土は、植え付ける2週間前に、苦土石灰を1㎡あたり150gほどまき、酸度調整します。1週間前になったら元肥として、完熟堆肥を1㎡あたり2kg、化成肥料を1㎡につき100gを施しましょう。
そのあとは空気を含ませるように土を深く耕して、幅80cm、高さ10cmの畝をつくれば完了です。
セルトレーや育苗ポッドで苗をしっかり育ててから、プランターや畑に定植する栽培方法です。数は少なくても品質にこだわる方におすすめの栽培方法となります。
チンゲンサイには、表土が乾いたら水やりしましょう。とくにプランター栽培は乾燥しやすいため、土の湿り気をこまめに確認してください。地植えの場合であれば水やりは不要です。
植え付けの際に、土に化成肥料を混ぜ込んでおきます。さらに、間引くときに化成肥料を混ぜ込んで土寄せすると、より元気な生育につながります。また水やり代わりの液肥を、週一度のペースで与えてもよいです。
チンゲンサイの草丈が15〜20cmほどになったら、収穫の目安です。株元をはさみで切ったり、株ごと引き抜いたりして収穫しましょう。
また外側にある葉だけを切って収穫すれば、残った内側の葉が生長して再収穫につなげられますよ。
チンゲンサイは、シャキシャキとしたみずみずしい食感が特徴です。この特徴を活かしてサラダやスープ、ベーコンと合わせてパスタにするなど、バラエティに富んだレシピが生み出されています。作り置きもできるので、お弁当の副菜にもぴったりな野菜ですね。
チンゲンサイは塩分排泄を促して高血圧に効果のあるカリウムや、骨の生成に欠かせないカルシウムを豊富に含んでいます。さらに抗発がん作用があり、体内でビタミンAに変化するβ-カロテンもたくさん含まれており、健康維持にも貢献してくれる野菜です。
チンゲンサイはなるべく新鮮なうちに食べたい野菜です。すこしでも鮮度を保つため、湿らせた新聞紙につつんで保存しましょう。またチンゲンサイは冷凍保存もできます。水に対して2%の塩を加えて沸騰させた熱湯に、チンゲンサイを10〜15秒ほどつけてから、冷水で冷やしましょう。冷えたのを確認したら、小分けしてラップでつつんだチンゲンサイを保存袋にいれ、冷凍します。
チンゲンサイはアブラムシやコナガムシの幼虫、ヨトウムシといった害虫の被害を受けやすい野菜です。寒冷紗や防虫ネットを張って、害虫の飛来を防ぎましょう。もし被害にあった場合は、野菜用の殺虫剤を散布して駆除していきます。
チンゲンサイは植え付けから収穫まで2ヶ月かからないほど、生育が早いです。初心者でも簡単に栽培できるうえに、栄養も豊富のため、とてもコストパフォーマンスの高い野菜となっています。
GreenSnap編集部