warning
error
success
information
菜の花は、暖かくなる春頃に旬を迎えるアブラナ科の野菜です。トウ立ちした蕾や若葉が可食部分で、ほろ苦さと独特の香りがする早春の味を楽しめます。黄色い細やかな花をつけ、各地に菜の花畑として名所があり、観賞目的でも人気の植物です。
今回は春の到来を告げる黄色い花、春が旬の野菜である、菜の花の育て方をご紹介します。
菜の花は直射日光を避けた、日当たりの良い場所を好みます。耐寒性が強く、氷点下で凍結しても強健に育つので、地植え、鉢植え・プランターともに、容易に栽培可能です。アブラナ科の植物は害虫の被害にあいやすいので、風通しの良い場所で栽培し、少しでも予防に努めましょう。アブラナ科野菜との連作を嫌います。
鉢の場合は、直径20cm、深さ20cm以上の7.5号以上の鉢がおすすめです。プランターの場合は幅600cm以上、深さ20cmほどのサイズがおすすめです。
菜の花を鉢植え、プランターで育てている場合、表面の土が乾いたら、底穴から水が漏れ出すくらい、たっぷりと与えましょう。
菜の花を地植えで育てている場合、基本的に水やりは必要ありません。成長に必要な水分は雨から補いますが、雨が長い間降らず、乾燥しているようなら水やりをしてください。
菜の花を鉢植え、プランターで育てる場合、配合は赤玉土小粒7:腐葉土3の比率か、野菜培養土を使いましょう。
菜の花を地植えで育てる場合、酸性の土壌を嫌うので、植え付け2週間前から苦土石灰を1㎡あたり100gほどまいて耕しておきます。植え付け1週間前には、1㎡あたり堆肥を2kg、緩効性化成肥料を100gまいて、よく耕してください。
菜の花の栽培に適した畝は、一条なら畝幅50cm、二条では畝幅70cmほどで、畝の高さは15cmほどです。
菜の花の栽培は、晩夏〜早春と長期間にわたるので、定期的な緩効性化成肥料での施肥が必要になります。早生種であれば、収穫開始を起点として1ヶ月に1回。中・晩生種であれば、種まきから1ヶ月後を起点として1ヶ月に1回のペースで、施肥するようにします。
ペットボトルのキャップなどを使って、直径3〜4cm、深さ1cmほどのくぼみを作ります。そこに重ならないように3〜5粒の種を入れ、5mm〜1cmほど土をかぶせて、水をたっぷり与えます。
株間は下記のとおりです。
菜の花を鉢植えで育てる場合、鉢の中心に一ヶ所くぼみをつくって種まきします。
観賞用の場合には、20〜30粒ほど種をばらまきして土を薄くかぶせましょう。
菜の花をプランターで育てる場合、10〜20cm間隔に数カ所くぼみをつくって種まきします。
菜の花を地植えで育てる場合、20〜30cmほどの間隔に数カ所くぼみをつくって種まきします。
観賞用の場合には、株間を5〜10cmほどにして密植すると、開花時の群生の美しさが際立ちます。
菜の花の種を蒔いた直後は、土が乾かないように注意しましょう。菜の花のタネは好光性なので、直射日光を避けた、日当たりの程良い場所で管理します。
だいたい、3〜4日ほどで発芽します。
菜の花を地植えで育てている場合には、間引き後の株間が30〜35cmほどになるようにしましょう。株間をあけるほど、わき芽を多く出すことができるので、長期間収穫ができるようになります。
一般的な9〜10月の種まきの場合には、3月ごろが菜の花の収穫の目安です。開花直前の蕾の状態のものを、先端10〜15cmほど切り取って収穫します。
菜の花は3月ごろに黄色い細やかな花を咲かせる一年草です。開花前の蕾や若葉が過食部分で、βカロテン、ビタミンC、B1、B2のほかに、豊富なミネラルを含んでおり、栄養価も高いです。免疫力を高め、ガン予防の効果があるとも言われています。
菜の花には「快活」「明るい」などの花言葉がつけられています。黄色の陽気な花色で春の到来を告げてくれる菜の花らしい、元気をもらえるような花言葉です。
GreenSnap編集部