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インドセンダンとも呼ばれるニーム。インド原産の木で虫よけ効果や抗菌作用などもあり、インドでは古くから愛用されてきました。今回は観葉植物としてだけでなく、虫よけにもなるニームの育て方を詳しく解説していきます。
ニームは20~25度の比較的暖かい場所を好むので、日本で栽培する場合は地植えには向きません。沖縄以外の場所では、鉢植えで管理するのがおすすめです。
なお、春から夏までは外に置いておいても問題ないですが、秋に入り夜間が15度を下回るようになったら、部屋の中に入れてあげましょう。急な温度変化が起こらなく、風通しの良い場所で育てることが大切です。
ニームの水やりは春から夏などの暖かい時期は、土が乾いたら水が土全体にいきわたるまで、たっぷりあげましょう。
秋に入り涼しくなってきら、水やりを控えめにし乾燥気味にしましょう。根腐れを起こしてしまうこともあるので水のあげすぎには注意が必要です。
ニームはあまり肥料を必要としませんが、春から夏の生育期には緩効性の肥料を適切な量施しましょう。冬には休眠期に入るので肥料は必要ありません。
ニームは水はけのよい場所を好むので、パーライト、赤玉土、腐葉土などの土を自分で配合して使用するか、観葉植物専用の用土を使うことをおすすめします。
ニームの植え付けや植え替えに適した時期は5~6月です。真夏の暑すぎる時期や、冬の寒い時期に植え替えをすると、根にダメージを与えてしまうことがあるので、注意しましょう。
ニームの苗を植え付けたあとは、水をたっぷりと与えましょう。根付くまでは日なたではなく半日陰の場所で活着するのを待ちましょう。
ニームは「挿し木」で増やすことができます。
挿し木に適した時期は新芽が出てくる5~6月頃です。15㎝ほどの生育の良い枝を切り落とし、先端の新芽を3枚ほど残して、そのほかの葉っぱは取ってしまいましょう。
切り口を水に入れて置きしばらくしたら、バーミキュライトや赤玉土をポットに入れ、そこにニームの枝を挿して水を切らさないようにしましょう。10日ほどして、新しい芽が出ていたら挿し木の成功です。
たくさん芽が出たなと思ったら、用土を入れた鉢などに植え替えましょう。植え替えたばかりはまだ、根が活着していなく、日なたにいきなり出すと枯れてしまうこともあるので、しばらくは半日陰で様子を見ましょう。
ニームを栽培していると6月頃に新芽がたくさん出てきます。そうなったら、適宜剪定をしてあげましょう。
葉が集中している場所の枝を間引き、風通しをよくしてあげます。縦に伸ばしたい場合は、横に飛び出た枝などを整える程度に剪定し、横に広げていきたい場合は上に伸びた枝などを切り落し、脇芽が出るように剪定してみましょう。
防虫効果のあるニームですが、全く虫がつかないわけではなく、アブラムシやカイガラムシなどの害虫が付いてしまうことがあります。
これらは植物の樹液を吸汁する虫で、気づかずに放置してしまうと、株が弱り最悪の場合、枯れてしまうこともあるので注意しましょう。発生したら、薬剤や捕獲したりして駆除すると良いでしょう。
また暖かい時期になると、うどん粉病などを発症することもあります。ニームに白い粉状の物が出ていたら、うどん粉病を疑いそれに合った薬剤を使用して、うどん粉病を食い止めましょう。
ニームの育て方を詳しく解説していきました。日本ではまだ馴染みのないニームですが、虫除けの効果はとても便利に働いてくれたりするので、人気の観葉植物となっています。興味を持った方はぜひ苗から育てることに挑戦してみてください!
※トップ画像はよつばさん@GreenSnap
GreenSnap編集部