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熱帯地方原産の「ニーム」という植物をご存じでしょうか。ニームの樹皮や葉、実などには害虫駆除や皮膚疾患病に効果のある成分が含まれ、インドなどでは伝統的なハーブとして人気があります。
ニームの花言葉をはじめ、この植物の効果・効能についてご紹介します。
ニームの花言葉には、『団結してあたろう』『意見の相違』があります。
「意見の相違」は、白壇と紛らわしく間違えられることからつけられたのではないかと考えられます。
ニームの花の由来についてですが、ニームの学名(属名)の”Azadirachta”は、ペルシャ語の呼び名azad-dirakht(あるいはazad-darakht)に由来し、”indica”はインディカは”インドの”という意味です。
ニームとは、インド原産の常緑樹です。樹高は15~20mと非常に高く、インド国内ではごく一般的な樹で、街路樹として多く植えられています。現在は世界中の熱帯地方に広く分布しています。害虫には非常に強力ですが、私たち人間には害はなく、逆にニームの成分が人の病気などに効くのだそうです。
ニームのもつ強力なパワーを称えてインドでは「ミラクルニーム」、「奇跡の木」とも呼ばれています。インドでは、ニームが生えている地域に住む家庭には常備薬としてニームが置かれているようで、インドの伝統医学アーユルベーダにおいても重要な薬用ハーブとして位置づけられています。
ニームの花は白く、大きさは直径2.5cmぐらいでで5枚の花弁があります。雄蕊は接合して筒状になっています。インドでは毎年1~4月頃にかけて咲き、実は5~8月頃にかけてつきます。
ニームの花には独特な苦みがあるのですが、これは薬効成分を豊富に含んでいるためです。そのため、ニームの花から取れた蜂蜜を食べると、肥満になりにくいといわれており、健康志向の方々に人気があります。
ニームは春先にかけて花を咲かせ、初夏から夏にかけて実をつけます。この実は1本の木からなんと50kg程度採取することができ、実だけでなく、樹皮や種、葉など樹全体のあらゆる部分を活用することができます。
そしてこのニームの枝や葉などに害虫を寄せ付けない効果のある成分「アザディラクチン」が含まれており、約200種類以上もの害虫に効果があるといわれています。またこの成分は私たち人間には害はなく、逆にニームの成分が人の病気などに効くといわれ民間の治療薬として広く使われてきたようです。
ニームは抗菌性に優れていることから、皮膚疾患治療にも役立ってきました。ニームの実の核を圧搾機で絞って抽出するオイルを「ニームオイル」と呼び、肌に適度なうるおいを与え、保湿効果もあることから、スキンケアにも用いられるようになりました。
ニーム石鹸をはじめ、フェイスクリームやシャンプー、ローションなどさまざまな肌ケアアイテムに使われています。それ以外にもニームの葉や実、樹皮には心臓病や高血圧、動悸、乾癖、解熱、鎮痛、リュウマチのほかさまざまな病気に効果のある治療薬として用いられています。
その他、インド国内では家畜の虫下しに効くということからニームの葉の粉末を混ぜた家畜補助飼料や、ニーム樹皮の抽出物が入った練り歯磨きや歯磨きパウダーも販売されています。
インドではニームが生えている地域にすむ人々の家庭には、常備薬としてニームが置かれており、インドの伝統医学アーユルベーダ※でも重要な薬用ハーブとして位置づいています。
※インド・スリランカの伝統医学で、世界最古の長寿の科学。代替、医療・統合医療として注目を集めています。ユナニ医学(ギリシャ・アラビア医学)、中国医学と共に世界三大伝統医学のひとつです。
「ミラクルニーム」と呼ばれ、さまざまな効果・効能をもつニームは、日本国内でも「センダンの木」と呼ばれ自生しています。私たちの暮らしの中にも天然素材であるニームのミラクルパワーを取り入れていきたいですね。
GreenSnap編集部