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地中海沿岸が原産のレモンタイムは、レモンのような爽やかな香りが特徴のシソ科のハーブです。料理やハーブティーのほかに、ポプリや入浴剤としても楽しめます。
今回は、これからハーブを育てたいという人のために、レモンタイムの育て方を紹介します。
レモンタイムは日当たりがよく、風通しが良い場所で育てましょう。
レモンタイムは地中海沿岸が原産ということもあり、湿気は好みません。水はけのよい土を選んで、育てるということも大事です。
雑草対策のグランドカバーとしても人気のレモンタイムは、お庭や家庭菜園で地植えをするという人も多いかと思います。レモンタイムを地植えする場合は、根が付くまではしっかり水やりをしてください。根付けば水やりをしなくても育てられます。
レモンタイムを鉢植えで育てる場合は、鉢の底から水が流れるくらい、たっぷりと水やりをします。夏の時期は毎日水やりをした方がよいのですが、涼しくなったら2~3日置きにします。冬の時期には、土が乾いてきたら水やりをしてください。
レモンタイムを地植えで育てるときは、肥料は不要です。鉢植えにするときは、秋と冬に錠剤の緩効性の化成肥料を土の上に置きます。
また、レモンタイムの生育期には1ヶ月に1回、即効性の液体肥料を与えます。
レモンタイムは湿気や酸性の強い土は苦手です。レモンタイムを栽培するときは、まずは水はけの良い土を選ぶようにしましょう。
もし自分で土づくりするときは、鹿沼土を中心にしましょう。また、ハーブ用や観賞植物用の培養土でも育てられます。
レモンタイムは病気にも強く、害虫もあまりつかないことから、コンパニオンプランツとしても人気です。
ただし、湿気が多いと根腐れを起こしたり、枯れやすくなるので、病気と害虫対策には、できるだけ乾燥した状態にしておきましょう。
レモンタイムは、春と秋が種まきと苗の植え付け時期になります。
レモンタイムを種まきで育てる場合は、種を苗用のポットにいれて、発芽するまでは毎日水やりをします。
レモンタイムを苗から育てる場合は、地植えなら日当たりが良い場所を選んで植え、鉢植えの場合は、苗よりも一回り大きい鉢を選んで植えるようにします。
レモンタイムはミントやほかのシソ科のハーブと同じように、大きくなりやすい性質があります。
そのため、鉢植えの場合は1年に1回植え替えをしましょう。植え替えをすることで根詰まりを防ぎ、さらに生長しやすくなります。庭などで地植えするなら、最初は鉢植えで育てて、翌年以降は地植えにするのも手でしょう。
レモンタイムの増やし方は、「挿し木」か「株分け」が一般的です。
挿し木の場合は、茎の部分をカットして水に付けると根が出てくるので、苗用のポットに入れて植えると増やせます。
レモンタイムは根が張りやすいので、植え替えのときに株分けで増やすこともできます。その時は、1回土を取り除いて、新しい土に植え付けるようにしましょう。
レモンタイムの茎が伸びて増えてくると、湿気がこもりやすいので、剪定はこまめにするようにしてください。切り戻しをすることで、新芽も出やすくなります。
梅雨に入る前に剪定をしておくと、夏越しもしやすくなります。
タイムの種類は全部で300種類以上もあり、肉料理の際の香り付けやうがい薬として使うこともできます。PMSや生理不順にも効果があるといわれ、生理前のイライラや気分の落ち込みも解消します。
ただし、通経作用もあるため、妊娠中の人は使用を控えた方がよいでしょう。
また、レモンに似た香りがするレモンタイムは、清涼感があるので、リフレッシュ効果も期待できます。
ストレスがたまっているというときは、レモンタイムのハーブティーを飲んだり、フレッシュハーブをそのまま入浴剤として使うと香りの効果で疲れも取れますし、心も癒されるはずです。
お庭や家庭菜園の虫除けや雑草対策にもおすすめのハーブがレモンタイムです。さわやかな香りだけでなく、初夏に咲く薄紫の花も可愛らしくて魅力的です。
レモンタイムは暑さにも寒さにも強いので、ハーブ初心者でも育てやすいといえます。ぜひ、お家の庭やベランダで育ててみてくださいね。
※トップ画像はゆりちゃん*✿さん@GreenSnap
GreenSnap編集部