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ニホンハッカはシソ科ハッカ属の多年草です。日本在来のハーブであることから、和種ハッカとも呼ばれ、古くから親しまれています。
ハッカは清涼感がある爽やかな香りを放つことから、ハーブティーなどにして楽しむこともできますよ。今回は、鑑賞用としても、食用としても楽しめるニホンハッカの育て方をご紹介します。
また、ニホンハッカは耐暑性、耐寒性ともに優れています。冬場は地上部は枯れますが、茎が生き続けるため越冬することが可能です。
ニホンハッカは少し湿り気のある土を好みますが、強健な性質を持つので、あまり土質にこだわる必要はありません。市販の草花用培養土に赤玉土小粒を2割ほど混ぜるか、市販のハーブ培養土、野菜用培養土でも育ちます。
ニホンハッカは基本的に年に2回、緩効性肥料を施しましょう。休眠明けと3月ごろと、9月の秋口に肥料を施すのが一般的です。
また、6月頃に夏をのり切るための栄養の蓄えとして追肥を行ってもよいでしょう。
ニホンハッカを鉢植えで育てる場合は、表土が乾いているのを確認したら、水が鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。
ニホンハッカを地植えで育てる場合は、基本的に水やりは不要で、自然の降雨にまかせましょう。しかし、夏場は水切れをおこしやすいので、過度に乾いているようであれば、水やりをしてください。
ニホンハッカを鉢植えで育てる場合、苗よりひとまわり大きな鉢に植え付けます。根詰まりを防ぐためにも、1年に一度は植え替えを行うようにするとよいでしょう。
ニホンハッカを地植えで育てる場合、苗の植え付けをする2週間前に、腐葉土などを土に混ぜ込んでから、植え付けをしましょう。
植え付けの注意点として、ニホンハッカは生育速度がはやく、放っておくと根を広範囲に張り巡らせてしまう性質があります。
そのために、ニホンハッカの周囲に土深く仕切りを挿して、根の拡大を抑制するようにしましょう。
ニホンハッカの種まきは、気温の安定しだす4月頃にしましょう。種を取るときは、花が終わった後に結実した種を採取しましょう。
ニホンハッカの挿し芽は、まず茎の頭を10cmほどカットして、土に挿し込む部分の葉を落とします。1時間ほど切り取った茎を水につけてから、赤玉土小粒の土に植えましょう。
その後は、土が乾燥しないように水やりを適宜行います。
ニホンハッカの水差しは、茎を10cmほどにカットしてから、切り口を水につけて根がでてくるのを待ちます。その際、葉が水につかないように気をつけながら、毎日水を交換してください。
根がでたら土に植えて、根付くまで日陰で管理しましょう。
ニホンハッカの剪定は、樹形がくずれたタイミングで行いましょう。ニホンハッカは生長するにしたがって、樹形がくずれ、株全体に日光があたらなくなってしまいます。
株元の風通しをよくするために、定期的な剪定を行いましょう。収穫と同時に剪定すると効率が良いでしょう。
ニホンハッカは病害虫への耐性が高いことで知られています。しかし、ときにはハダニやアブラムシ、うどんこ病といった病気にかかってしまうこともあります。
食用として葉を収穫したい場合は、食品成分で作られた殺虫剤を使用して対処すると良いでしょう。
ニホンハッカをご自宅で育てて、爽やかな香りと緑をぜひ楽しんでくださいね!
GreenSnap編集部