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ブロッコリースプラウトは、細い見た目からは想像できないほど栄養豊富で、「野菜の王様」とも呼ばれます。種まきから1週間ほどで収穫でき、初心者でも簡単に栽培できるので、家庭でも気軽にチャレンジできますよ。
今回は手軽に育てられて栄養豊富な、ブロッコリースプラウトの育て方についてご紹介します。
『ブロッコリーのスプラウト(新芽)』を摘み取ったこの野菜は、今後の生育に必要な養分を体に蓄えている、いわば赤ちゃんの状態です。そのため一部では「天然のサプリメント」と呼ばれているほどの栄養価を誇ります。
同じスプラウトの野菜では、大根の赤ちゃんであるかいわれ大根が平安時代に食されていた一方でブロッコリースプラウトの歴史は浅く、1997年の米国での開発以降食卓に並ぶようになりました。
ブロッコリースプラウトは一年を通して室内で育てることができます。ただし、栽培に適した温度は20〜25度なので、高温多湿によるカビが生えやすい夏場や、日照時間の少ない冬場は気をつけましょう。気候が穏やかな春と秋に育てるのがおすすめです。
ブロッコリースプラウトの水耕栽培では、以下の4つのものを準備しましょう。スプラウトとして収穫する場合は、市販のブロッコリーの種ではなく、ブロッコリースプラウト栽培用の種を購入しましょう。
通常のブロッコリーの種では、病原菌防除の薬品処理がなされていることが多く、短期収穫には不向きです。市販のブロッコリースプラウト用の種を用意するようにしてください。
ブロッコリーの水は、基本的に一日一回は入れ替えるようにしましょう。とくに夏場は水が腐りやすいので、濁りを感じたら、その都度、変えるようにしてください。
水を替えずに同じものを使い続けると、雑菌がわいて臭くなったり、傷んでしまうことがあります。
ブロッコリースプラウトの根元につく白いふわふわしたものは、実はカビではなく根です。ブロッコリースプラウトの根は、空気中の水分を吸い取ろうとするので、種から白い根が出てきます。カビではないので、食べても大丈夫です。ただし、ヌメヌメして悪い匂いがする場合はカビの場合もあるので、傷んでいるときは食べないでくださいね。
ブロッコリースプラウトの収穫は、種まきから7〜10日後、茎が10cmほどに生長して葉が充分に緑化したときです。根元から引き抜いたり、切り取ることで収穫することができます。
残念ながらこのブロッコリースプラウトは再び芽を出すことはないので、再生野菜ではありません。一度きりの収穫にはなりますが、茎と葉はもちろん、根にも栄養が豊富に含まれているので、無駄になる箇所はひとつもありません。
ブロッコリースプラウトの葉に黒い斑点があっても、食べても大丈夫です。この斑点は、種に傷があったことが原因で起こる現象です。育つうちに自然と消えていくことが多いのですが、残っていても全く問題ありません。
若芽を収穫するブロッコリースプラウトには、害虫や病気が発生することはほとんどありません。しかし、キッチンペーパーなどに何らかの拍子で雑菌がついた場合、カビが生えてしまう恐れがあります。水やりも含め、管理は清潔な状態で行うことを心がけましょう。
ブロッコリースプラウトには、カルシウムやナイアシンはじめとした栄養素が豊富に含まれています。さらに抗酸化作用があり、免疫力を上げてくれるβ-カロテンや、網膜細胞を保護するレチノール、解毒作用があるスルフォラファンといった、肝機能を助けてくれる栄養素も多く含んでいます。
ブロッコリースプラウトは誰でも手軽に、短期間で収穫できる万能野菜です。生のまま食べられるので、サラダやサンドイッチなどのトッピングとして、ぜひ普段の食事に取り入れてみてくださいね。
キッチンなどの狭い場所や窓際などでもの僅かなスペースで育てられるので、ぜひ栽培に挑戦してみてくださいね!
七尾びび
GreenSnap編集部