warning
error
success
information
チャービルはセリ科の一年草で、フランス料理などにも使われるハーブの一種です。別名フレンチパセリ、セルフィーユとも呼ばれ、料理をされる方には親しみのある食材でもあります。このページではそんなチャービルの育て方についてご紹介します。
チャービルは季節によって育てる場所を変える必要があります。夏場は半日陰、冬は日当たりのよい場所が適しています。
また、チャービルは直射日光と湿気を嫌うので、必ず風通しのよい場所で育てましょう。ベランダ栽培にも適している植物です。
チャービルは乾燥に弱いため、湿り気のある土壌を好みます。そのため、水やりはこまめに、土が乾くことのないようにたっぷりと水を与えてあげましょう。
チャービルは痩せた土壌にも強い性質を持っているため、植え付けるときにたい肥をしっかりと混ぜておけば、追肥をせずに栽培することができます。
もし追肥をする場合は、植え付けから2週間ほど経ってから始めます。完熟たい肥などを軽く一握り(10g)株の周囲に撒き、土と混ぜたら株元に寄せます。追肥は1ヵ月に1、2回の頻度でおこないましょう。
チャービルを栽培するときは、水持ちの良い用土を使います。あらかじめ、たい肥や固形肥料などを混ぜておきましょう。
チャービルをプランター栽培する場合は、野菜栽培用の培養土にバーミキュライトを加えてもよいです。乾燥に弱いので、表面のマルチングのために腐葉土を用意するのもよいでしょう。
チャービルの植え付け時期は、5月上旬から5月下旬が適期です。
苗を入れてある鉢の大きさ分の穴を掘り、株元をしっかりと押さえて植え付けます。最後に水をたっぷりあげましょう。根がまっすぐに長いので、植え替えは少々困難で不向きと言えます。
チャービルの植え替えをおこなう場合は、根を切ったり傷つけないように気を付け、ていねいに植え替えましょう。
チャービルの増やし方は、「種まき」が一般的です。種を採取し、蒔くことで増やしていきます。
チャービルの収穫が終わったら花を咲かせて種を採取しましょう。チャービルは植え替えには不向きなので、種まきをする場合は育てたい場所に直接種を蒔きます。芽を出すまで水やりを欠かさず、葉が出てきたら適宜間引きをしましょう。
チャービルの花は、6月上旬から7月下旬にかけて開花します。花を咲かせると株は弱り、春に植えた1年草のチャービルは秋ごろに寿命を迎えます。
花芽を摘み取って花が咲かないようにすると、葉を長い期間収穫することができます。
チャービルはビタミンやミネラルなどの栄養素を豊富に含んでいるため、古くから薬草としても重宝されてきました。体内の毒素を排出する解毒作用(デトックス)のほか、血行や消化を促進する効果もあるといわれています。
チャービルは、草全体にペッパーとアラニスを合わせたような甘い芳香があり、料理の風味付けによく使われます。半日陰で育てると香りがよくなることもあるそうです。
フランス料理のフィーヌゼルブに欠かせないハーブとしても重宝されており、そのほか魚や鶏肉、卵、じゃがいもなど、多くの素材と相性が良いので、大変使い勝手が良いハーブです。
香りを活かすために、調理の最後に加えるようにしましょう。使用するのはチャービルの葉と茎の部分です。
チャービルは湿度の高い梅雨の時期などに、立枯病になることがあります。カビの一種が原因で土壌伝染しますので、発病したら発病部位・株の除去や周囲の土を処分して対処しましょう。そのほか薬剤による消毒などで防除する方法もあります。
予防としては、植え付け時に清潔な用土を使用する、風通しの良い場所で栽培することなどが挙げられます。
ハーブの中には虫が嫌いな成分が含まれているものもあるので、害虫を気にせず比較的育てやすいです。ただし、チャービルにはまれにアブラムシがつくこともあります。
プランター栽培する場合には、向きや配置をこまめに変えるのも効果的です。また、枯れた葉などを放置しておくのも湿気の原因となりますので、取り除くようにしましょう。銀色テープや防虫ネットを使用して予防しても良いでしょう。
今回は「美食家のパセリ」とも呼ばれるチャービルの育て方をご紹介しました。風通しや水やりに気を付ければ、ベランダでも栽培できる手軽さが魅力です。日々の料理にも重宝しますので、興味のある方は是非育ててみてくださいね。
GreenSnap編集部