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きれいな花はもちろん、レースのように細かい切れ込みが入った葉も美しいレースラベンダー。このレースのような葉が名前の由来になっています。ラベンダー特有の香りは楽しめないものの、葉と花の美しさが人気の理由です。温度・湿度管理が難しいといわれているレースラベンダーの育て方をご紹介します。
レースラベンダー育てるには、温度と湿度に注意しなくてはいけません。日当たりと風通し、水はけがよい場所が向いています。
特に、高温・多湿に弱いため、西日が当たる場所や、梅雨時に雨が当たらない場所を選びましょう。
レースラベンダーは湿気に弱く、過度な湿度は根腐れの原因となり、枯れてしまいます。乾燥気味に育てるのが基本です。そのため、毎日水やりする必要はなく、土が乾いていたら朝の内にたっぷり水やりする程度にしてあげましょう。
レースラベンダーには、緩行性の化成肥料を与えます。まずは、植えつけ時に元肥として、その後は、夏・冬を除き定期的に追肥しましょう。
ただ、肥料の量が多すぎると、花つきが悪くなってしまうので、与えすぎにならないよう気をつけてください。
レースラベンダーを育てるときは、元肥も配合されている市販のラベンダー用の土が便利です。土をつくる場合には、水はけがよい土作りと弱アルカリ性を意識してください。
底に軽石や砂利、バーミキュライトなどを敷き、腐葉土と赤玉土(中粒)、元肥、苦土石灰を少々をよく混ぜて土作りします。苦土石灰を少し加えるのがポイントです。
レースラベンダーは、3月下旬~4月中旬頃に植え付けます。レースラベンダーを植え付ける際の注意事項は、とにかく水はけがよいことです。
地植えの場合は、水はけを意識して深く耕し、高植えにしましょう。鉢植えの場合は、鉢の大きさが大きいと湿度がたまりやすいので、小さめの鉢を選んでください。また、プラスチック製の鉢より、素焼きの鉢の方が蒸れにくいのでおすすめです。
鉢植えのレースラベンダーを植え替えるタイミングですが、鉢に根が回ってしまったらワンサイズ大きな鉢にしてあげましょう。
レースラベンダーの増やし方ですが、「種まき」か「挿し木(挿し芽)」が一般的です。通常、株分けはしません。
3~4月頃、育苗ボックスなどに種をまき、発芽後ポット苗に移します。苗の植え付けより難易度が高いです。
春または秋に枝を切って水揚げをします。5~10㎝位の長さに切り、下葉を取り除きましょう。切り口に発根促進剤を塗り、挿し木(挿し芽)します。
レースラベンダーを育てる上で重要なのが手入れです。過湿、蒸れからレースラベンダーを守るため、しっかりお手入れしましょう。
レースラベンダーの天敵は過湿、蒸れです。伸びすぎた茎、増えすぎた茎を剪定し、風通しをよくしてあげましょう。3月、5月下旬〜7月上旬、9月、12月頃と、こまめな剪定を心がけてください。同時に摘芯し、枯れた葉も取り除きましょう。
また、レースラベンダーの花が咲いたら、花の下から切り取ります。そのままにすると、根に負担をかけるので、5月下旬〜7月上旬頃に、花の下から切ってください。
切り取った花は、切り花として楽しむか、ドライフラワーにすると良いでしょう。
梅雨時は特に湿度が高く蒸れやすいので、思い切って1/3~1/2程を目安に切り戻しましょう。梅雨を乗り越えられるかどうかがカギを握ります。花の収穫も兼ね、大胆に切り戻してください。
レースラベンダーには、害虫のアブラムシ、ハダニが付くことがあります。見つけたらすぐに駆除しましょう。あらかじめ、根元に殺虫剤を撒いておくといいですね。
また、枯れた葉や、咲き終わった花は風通しを妨げ蒸れを誘い、病原になりかねません。傷んだ葉や咲き終わった花はこまめに取り除いてください。
ラベンダーの種類別の花言葉が見当たらないため、レースラベンダーを含むラベンダーの花言葉をご紹介します。似たような意味の花言葉をまとめると、次の3グループに分かれます。
「あなたを待っています」「期待」「深い愛情」「献身」
「繊細」「清潔」
「疑い」「不信」「用心」「沈黙」
今回はレースラベンダーの育て方、増やし方、お手入れの仕方などについてご紹介しました。花はもちろん、レースのような葉も楽しめるレースラベンダーは、観賞用には魅力的な花です。
しかし、温度・湿度管理が少々難しく、初心者には手の出しにくい品種かもしれませんが、がんばりましょう。特に過湿、蒸れには注意が必要です。剪定、切り戻しなどのお手入れが、成功へのカギを握ります。しっかりお手入れしましょうね。
まずは、鉢植えでチャレンジしてみてはいかがですか?鉢植えなら持ち運び自由なので、四季折々、レースラベンダーが好む環境下に移動することができます。
鉢植えで成功したら、ステップアップして地植えにチャレンジし、その後増やしてみましょう。
GreenSnap編集部