2022年7月に発生した白絹病について
2023年7月用心していたにもかかわらず再発
2023年8月またしてもやられました(泣)
トップ画面は、2021年4月初旬、庭が色付き始めた頃のものです。
昨年2022年4月もいつもと変わらぬ春を迎え、花々が綺麗に咲き順調だったのですが、その後暑くなるにつれ雨の日が多く、混み合う花壇は植物にとって過酷な環境になってしまいました。
そして、恐ろしい白絹病と言う菌に侵されてしまいました。
何とか花壇を守りたい一心で、自分なりに調べて対処、菌を取り除き消毒を繰り返した昨年から現在に至るまでの記録です。
2022年4月
我が家の花壇はいろはもみじの周囲にクリスマスローズ、ホスタ、プルモナリア、その他の球根類などを植えています。
いずれも10年以上生存している長老です。
この時は、病魔に侵されるとは予想もせずにいました。
5月
季節が進みモリモリのクリスマスローズ
ぎぼうしもかなり大きくなり
斑入りのぎぼうしの右隣には、山のぎぼうしと白い縁の小ぶりのぎぼうしがあります。
全ていただき物なのですが、山のぎぼうしは、いただき物と言うか、以前勤めていた会社の空き地に自然と生えていたのを上司が掘り起こしてくれたもので、シンプルすぎる所が結構お気に入りでした。
7月7日
その時は気付かずにいましたが、写真にはもう忍び寄る病魔が、、、
7/10
アサギリソウの向こう側、ぎぼうしの葉が茶変してるのを、この時はモグラ被害だと勘違いしていました。
7/13
あれ?どうしたのかな?と初めてこの時に異変に気付きました。
咲き始めたぎぼうしが倒れ、クリスマスローズの葉もグッタリと倒れ込んでいました。
よーく観察してみると、クリスマスローズの株元がやばいことになっていました。
この後の画像は非常に見苦しく汚い画像なので、もしも不快に思われる方は見ないようにしてください。
葉っぱを切り落としてみたら、げげっ!!なにこれ??
かび?
それは初めて見る物でした。
それはぎぼうしの株元にも。
ネットで検索すると、すぐに白絹病だとわかりました。
が、調べれば調べるほどに恐ろしい病気だとわかり、処分するしかないと書いてありました。
7/16
菌に侵された株を抜き、付近の土をスコップで取り除いておきました。
7/17 早速薬剤を散布しました。
使用したのは、住友化学さんのバリダシン液です。
近くのホームセンターでは売ってなかったので、ネットで取り寄せました。
バリダシンは葉牡丹や芝、その他色々な草花や野菜の病気対策にも使われるそうで、作物によって希釈倍数は異なりますが、自己判断で約800倍にして散布しました。
(水2500mlにバリダシン3ml)
土をごっそりと取り除いたので花壇は陥没しています。
株を抜き取ったあたり全体と、周りの植物の株元に希釈した薬剤をジョウロでジョボジョボとかけまくりました。
猛暑が続く中、白い糸状のカビや丸いツブツブの菌は、すごくしつこくて、周りにじわじわと広がりしばらくの間消えることはありませんでした。
見つけたら菌が付いた部分と土を取り除き薬剤散布するという作業を幾度も繰り返し、それは涼しくなる頃まで続きました。
暑かった夏が過ぎ季節は冬へ、
花壇は何事も無かったかのように落ち葉に覆われました。
以下、ウェブより
発生
病患部や地表面に形成された菌核は浅い土壌中で5~6年間生存でき、伝染源となる。病原菌は比較的高温を好み、菌核は梅雨期頃に適度な湿度と温度により発芽し、腐敗した落ち葉等の有機物を餌に蔓延し、植物に感染する。また、被害植物からは菌糸が伸びて近隣の植物を侵す。土壌が過度の過湿状態だと菌核は死滅する。
防除
白色菌糸の広がりに気付いたら、すぐに罹病株を抜き取り、跡地に薬剤処理をする。菌核を土壌に残さないように除去する。
と、言うことでしたので、とにかく菌が付着した茎や根っことその周りの土を取り除いて処分しました。
だけど5〜6年は菌が落ち葉の下に潜んでいるかも?というしつこさ!
油断はできません。
2022年12月
大株のクリスマスローズとぎぼうしを抜いた場所へチューリップの球根を植えました。
2023年4月
一応花壇は復活しているように見えます。
今のところ、クリスマスローズもプルモナリアも綺麗に咲いています。
これから暑くなる夏に向けて、ここにはあまり多くのものを植えないようにして風通しを良くしたいと思います。
まとめ
白絹病の発生を予防するには、
・日光に十分当て、風通しをよくして過湿にしないように水はけをよくする
・密植を避け、茂りすぎた枝葉は剪定・整枝し、風通しをよくする
・発生したら発病した苗をすみやかに除去、処分する
・発生した場所の土は入れ替えるか土壌消毒する
・土が酸性になりすぎないように調整する
ということで、発生しにくい環境を作る事が大切なのだそうです。
今年の夏は、いつも以上に注意深く見守っていきたいと思います。
ちなみに、予防的にバリダシン液をあらかじめ散布しておくのはどうだろうか?と調べてみると、バリダシンは発生した菌に作用して効果を発揮するようなので、予防効果は無さそうです。
以上、白絹病についての記録でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
追記 2023年7月
昨年白絹病が蔓延したエリアには、冬に球根を植え付け、春はチューリップを楽しみました。
花が終わったら早めに抜きました。
2023.7.11現在
クリスマスローズもプルモナリアも葉っぱを半分くらいカットして減らし、風通しを良くしています。
そして今、いろはもみじの木の下には、レンゲショウマとヤマアジサイ を置いています。
(日陰で風通し良い場所がここしか無いんです)
緑の葉っぱと花に覆われる花壇に憧れますが、蒸れ対策で地面が丸見え。
でもこうしておくと、白絹病含めて、異変に早く気付けるし、病気を発生させないことの方が大切なので良しとします。
白絹病の再発 (2023.7.15)
前回の投稿から4日後のこと、
不自然に倒れるクリスマスローズの葉を発見!
え?もしかして?まさか?
とその株元を見ると、、、
去年と同じように、白い糸状の菌が付着していました。
土曜日で仕事が休みだったのが幸い、すぐに対応することに。
かなりの大株なので、株の半分ほどを取り去ることにしました。
株の芯?はとても硬くて、シャベルではどうにもならず、株分け用の包丁を地中にグサリと差し込んで切り分け抜き取り、
周りの土も多めに取り除きました。
使ったシャベルは洗っておきました。
口に入れる野菜ではないし、一応説明書見て、バリダシン3ミリに対して水2.5.リットル、およそ800倍に希釈。
スポイトの3ミリのところにマジックで線を入れてあるので見やすいです。
混ぜる手間を省くために薬剤を入れてから水を注いだら、めちゃくちゃ泡立ってしまいました(^◇^;)
なので水を入れてから薬剤を入れてクルクルまぜまぜした方が良さそうです。
この液剤を花壇の上でジョウロに移します。
そうするとこぼれても無駄にならないので。
薬剤散布は、最初にシャベルも消毒しつつジャバジャバと、株元と土を取り除いた部分へ。
もう一度薬剤を作り、少し範囲を広げて散布を繰り返しました。
1週間後の今
菌が見えやすいかと思って、あえて土は足さずに、穴が空いたような状態です。
白絹病の症状は一旦治まっているようですが、まだまだ油断はできません。
今日これからもう一度薬剤散布して用心するつもりです。
2023.8月またしても発病
猛暑と共に、土砂降りの雨が降ったり止んだりの日々が続いています。
この季節、花壇の水やりの手間が省けるのでありがたい雨なのですが、
雨のあとにあまりにも気温が上昇するので困ったことに、白絹病があっちにもこっちにも出てしまいました。
見苦しい画像ですが、あえて載せますのでご容赦ください。
株元についた菌糸
ツブツブの菌核(直径1〜2ミリ)
以下、ウェブより
草花や苗木の茎の地際部や球根などに、はじめ、暗色の染みのような病斑ができる。このため、茎や葉は萎凋し、枯死する。柔らかい茎は地際部から溶けるように腐敗することもある。病患部の表面には光沢のある白色の菌糸の束が這う。また株元からは同様の菌糸が地表面を放射状に広がる。やがて白色菌糸上に小さな球状の膨らみが集団的に多数形成される。これはすぐにナタネの種子のような丸く明褐色、直径1~2mmの菌体(菌核)となる。白色の菌糸と丸い菌核は診断のポイントとなる。
早速、ギボウシの株を周囲の土ごと取り除き、バリダシン液を散布しました。
この場所の他にも、八重のドクダミの鉢も菌糸がびっちりとまとわりついていたので、それは鉢ごと処分する事に。
今回は水2.5リットルにバリダシンを5ミリの500倍と濃いめの消毒液を3回散布しました。
最後の散布前に、使用したシャベルとハサミをドボンと消毒してから散布。
花壇に穴が空いたまま、しばらくはこのままにして、ギボウシとプルモナリアの葉はバッサリと切ってしまおうかと思ってます。
一昨年までは、白絹病とは無縁だったのに、2年連続で白絹病の被害が出てしまい、地球温暖化の影響はこんなところにも現れているのかもしれないと思いました。
白絹病についてのみどりのまとめは、これで終わりにします。
大変長くなりましたが、見ていただきありがとうございました。
発生したら、すぐに株を抜き石灰などを撒いていましたが、バリダシン液という薬剤があるのですね。とても勉強になりました。今年も雨が多いと発生する可能性があるので、教えていただいてとても心強いです。