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ネギは古くから日本で親しみがある野菜で、江戸時代には日本各地で栽培されていました。さまざまな料理で活躍し、とくに和食料理では必要不可欠な存在といえるでしょう。
ネギはスーパーなどで1年中手に入りますが、旬の時期は11月~2月頃です。ネギは高温多湿の環境で病気にかかりやすい傾向にあり、多くの病気の種類があります。ネギがかかりやすい病気の種類や対策などについて紹介していきます。
葉の部分に黄色い大きめの班病が現れます。多湿の時は表面に白色のカビが生じ、雨が降った後は灰色に変色します。病気の進行が進むと、次第にしおれて最後には枯れてしまいます。
べと病は、春の時期で降雨量が多い日に発生する確率が高いです。
主に茎や葉の部分に発生し、最初に水が浸みたような班病が生じます。その後、外側から次第に軟化腐敗していきます。腐敗した部分は特有の悪臭を発し、地際部に発生した場合、地上部は生育不良となります。
生育中の株に発生することはほとんどなく、5月~10月頃の収穫時期が近い時期に発生することが多いです。
さび病は葉の表面に橙色の小さな斑点が生じ、その後盛り上がり黄色~赤褐色の班病が形成されます。病斑が破れた場所から胞子が飛散することで、伝染していきます。
春と秋の時期に雨が多く降ると発生することが多いです。
葉鞘の表面に光沢がある白い菌糸のカビが多数生じ、下葉から黄化していき最終的に株全体が枯死します。
カビの発生が原因で周辺に被害に遭った株や土壌の中に菌核が残っている場合は、他の株に伝染してしまいます。夏の時期で高温多湿の環境で発生しやすいです。
茎や葉の部分に発生することが多く、最初に青白色の大きな班病が現れます。その後葉が垂れ下がりはじめ、病気が進行すると葉のほとんどが白色に変色して枯れます。
白色疫病は感染力が強いため、被害が大きくなることがあります。主に水がはねることで周囲に感染すします。
モザイク状に葉の色が抜けてしまい、葉がボコボコの波状に変形します。被害に遭った株は生育が制限され、下葉が垂れて葉先から枯れていきます。
萎縮病はウイルスが植物の体内で増殖することにより発生する病気で、おもにアブラムシ類などの害虫が感染源となることが多いです。
ネギは乾燥には強い方ですが、土壌の水分過多には弱いです。そのため、高温多湿の環境で病気にかかることが多いです。
主な対策としては、病気の株を見つけた場合は抜き取るか薬剤を使用しましょう。ネギは高温多湿の場面で病気にかかりやすいため、白色疫病などは対策として雨が降る前後に薬剤を散布すると良いでしょう。
その他、雨よけを行うことも重要です。白絹病などは土壌中で菌が伝染する病気のため、土壌消毒をすることで連作を避けることができます。
冬の野菜として知られるネギは多種多様な料理で使われ、ビタミンや葉酸などの栄養素も豊富です。強い抗菌作用があることから、風邪予防にも効果があります。
ネギは畑やプランターなどで栽培されますが、環境によっては今回紹介したような病気にかかることもあります。あらかじめ病気を予防して、おいしいネギを栽培しましょう!
GreenSnap編集部