warning
error
success
information
ムラサキ科プルモナリア属のプルモナリアは、ヨーロッパ原産の宿根草です。よく見られる青色のほかに、紫、ピンク、白などの花を咲かせます。耐陰性があるため、シェードガーデン向きの花として近年人気があります。そんなプルモナリアについて、育て方や増やし方さら花言葉や種類までご紹介します。
プルモナリアは耐寒性がある多年草ですので、栽培する場合は、地植えでも鉢植えでも構いません。ただし、株が密集すると蒸れてしまうので、鉢植えの場合は、株の植える間隔に注意が必要です。
なお、プルモナリアは日陰でもよく育ちますので、落葉樹、雑木を植樹してつくるシェードガーデンなどの環境に適しています。
プルモナリアを庭で育てている場合は、特別に気をつけることはありません。通常の降雨で十分です。
鉢植えの場合は、高温と乾燥が苦手ですので、天気をみて鉢植えの表土が乾いていたらたっぷりを水を与えます。
プルモナリアへは、緩効性肥料を年に2度与えます。適期は、春と秋に置き肥をします。
プルモナリアを育てるときは、水はけの良い土を用いましょう。まずは排水性を考えてた土壌が必要になります。手軽なのは、市販の山野草向けの用土です。また、腐葉土を3割ほどブレンドしても良いでしょう。
プルモナリアの植え付け時期は、2月下旬から4月に行うのがおすすめです。植え付けの土は、土の乾燥予防と雑草の繁殖予防を兼ねてバークチップでマルチングをしておきます。
植え替えの場合は地植えでも、鉢植えでも夏場をさけて、花の終わった後、秋ごろに行うのがおすすめです。
地植えの場合は数年おきに、鉢植えの場合は、排水性が悪くなるので一年に一度行います。株分けは適宜行いましょう。
プルモナリアは、不要根を使った「根伏せ」や種を発芽させて増やす方法もできないわけではありませんが、成功する率が低いためおすすめはできません。
プルモナリアをの増やし方は、植え替え時に同時に行う「株分け」で増やしていくのが適しています。
プルモナリアの花が終わった頃に、花がらを切り落としておきましょう。庭に地植えしている場合は、風通しのために枯れ草などの掃除をする程度で、世話というほどの作業がないのが特徴です。
害虫に関してですが、排水性の良くない土壌の場合はネコブセンチュウが発生する恐れがあります。
病気に関しては、葉が白くなってしますうどんこ病になりやすいので、注意が必要です。特に梅雨から夏にかけては風通しがよい場所に鉢を置きましょう。
地植えの場合は、プルモナリアの開花後の掃除と庭の枯れ葉の掃除をすることで病気予防になります。
プルモナリアといえば、よく目にするのが青紫色の花を咲かせている植物です。葉に斑点が入っていたり、花の色が異なっていたりで14種類ほどの原種があります。ここでは主なプルモナリアの品種をご紹介します。
コーラルスプリングが漏斗状の赤い小さなを咲かせるプルモナリアです。同じように赤い花を咲かせる「アン」という品種があります。比べるとコーラルスプリングは色が濃い赤です。
ルイスパルマーという名前を知らなくても、プルモナリアとして一番よく知られているのがこちらです。青い花を咲かせます。
オパールの特徴は、水色か白にちかい花を咲かせます。葉に斑点を見ることができるのが特徴です。
このほか、シルバー色の葉が美しい「マジェステ」や、葉には斑点のないプルモナリア・オフィシネリウス、名前の由来にもなっている葉に、砂糖のような小さな斑点あるプルモナリア・サッカラータがあります。サッカラータは、斑点が他のプルモナリアよりもクリアなのが特徴です。
花が終わったあとも、葉は大きく成長し、冬にも強いプルモナリアは、品種ごとの葉の違いを鑑賞して楽しめます。
プルモナリアは早春の頃になると、青い色の小さな花を咲かせます。青色が王道ですが、このほかにも、紫やピンク、白などになるものもあります。
プルモナリア花言葉は「気品」です。早春に凛と咲く青い花のイメージにぴったりな花言葉ではないでしょうか。
また、葉に現れる斑点がかつては不治の病であった肺結核の肺を連想するということから、「孤独な魂」という花言葉も持っています。感染の恐れがある病気であったために、隔離して生活するしかなかった人の寂しさが伝わりますよね。
今回は和名を「ハイムラサキ」というプルモナリアについての紹介でした。プルモナリアは、葉の形と葉に現れる斑点が人の肺に見えるため、ラテン語で「肺」を意味するプルモナリアと名付けられました。原産地のヨーロッパでは古くから呼吸系に効果があるハーブとも知られています。
そんなプルモナリアは、早春に花を咲かせ、花が終わったあとはリーフが成長するためほぼ一年を通して鑑賞を楽しむことができる植物です。ほぼ放任でも成長する植物ですので、ガーデニング初心者におすすめです。
※トップ画像はamiさん@GreenSnap
GreenSnap編集部