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コノフィツムはコロコロした見た目がかわいい多肉植物で、生長しても数cmと小さいため鉢植えにもおすすめです。また、脱皮をして成長する姿がかわいいと人気があり、カルキュルスやブルゲリなど、さまざまな種類のコノフィツムが出回っています。ここでは、そんなコノフィツムの特徴や育て方、リトープスとの違いなどについてご紹介します。
コノフィツムとは、アフリカ大陸を原産とするハマミズナ科コノフィツム属の多肉植物で、メセンの仲間としても知られています。夏から冬にかけて、動物のように皮が脱皮し、葉が大きく成長していくのも特徴のひとつです。
よく似た多肉植物にリトープスがありますが、コノフィツムの方がカラーバリエーションが少なく、おおよその種類が緑色をしています。また、リトープスの表面が平なのに対して、コノフィツムは表面が丸みを帯びていたり、ツンとしていたりもするという違いもあります。
コノフィツムは冬生育型の多肉植物なので、比較的涼しい環境を好みます。生育温度が8〜25℃なので、霜が降りるような厳しい寒さの場合は室内に入れて育ててください。高温多湿下を嫌う性質があるため、梅雨期は軒下に移動させたり、真夏は直射日光を避けた半日陰に置くようにします。
コノフィツムには、それぞれの季節に合った水やりをするように心がけます。水切れが起こると、葉がしわしわになってしまうので気をつけましょう。
表土が乾いたら天気のよい午前中に水やりします。低温期の土の乾きは遅いため、10日に1回程度の水やりが適切です。
土が乾いてから2〜3日後に軽く散水や葉水をする程度に留めます。
表土が乾いたらたっぷりと水やりしてください。晩春あたりから、夏の休眠期に備えて水やり頻度を減らしていきます。
コノフィツムを育てるときは、水はけのよい土が適しています。赤玉土小粒2:鹿沼土小粒2:ピートモス2:川砂2:くん炭2の割合で混ぜた配合土を利用しましょう。市販の多肉植物用培養土を使っても構いません。
コノフィツムは、ほかの樹木に比べて肥料を必要としません。コノフィツムを鉢植え栽培する場合は、植え付け・植え替え時に堆肥や緩効性化成肥料を施してください。コノフィツムを地植え栽培する場合は、生育期である4〜8月に緩効性化成肥料を施すのがおすすめです。
コノフィツムの株は小さく、過湿に弱いことから10〜11月が植え付け・植え替えの適期です。植え替えは基本不要なものの、株が大きくなりすぎた場合は一回り大きな鉢へ植え替えます。
コノフィツムの増やし方は、「実生」と「株分け」が一般的です。それぞれの適期は、10〜12月にかけてです。
葉が群生している品種であれば、株分けで増やします。茎をナイフや手で割いて、植え付けと同じ手順で植えてください。
コノフィツムはカイガラムシやアブラムシの被害を受けやすい植物です。発見したら歯ブラシでこすり落としたり、薬剤散布をして駆除しましょう。
「コノフィツム・ブルゲリ」は、さまざまあるコノフィツムの種類の中で、一番の人気種といえるでしょう。ガラスのような透明感のある、丸い葉っぱから、ピンクや赤色の花を咲かせます。
「コノフィツム・セラタム」は中心に割れ目がある、全体的に斑点模様が入った丸みを帯びた葉から、ピンクや紫色の花を咲かせる品種です。
「桜貝」は足袋形の葉っぱに、黄色い花を咲かせる品種です。
コノフィツムは脱皮を繰り返すことで大きくなるので、新鮮な感覚を覚えます。季節ごとに違う水やりをしっかり抑えて、元気なコノフィツムを育てたいですね。
GreenSnap編集部