warning
error
success
information
ノブドウは日本全国の山や野原に生えている、つる性の落葉低木です。夏には小さな薄緑色の花を咲かせ、秋にはきれいな色の実が成りますが、いわゆるブドウとは違い、おいしくはありません。斑入りの葉っぱが特徴的な「エレガンス」といった品種が人気です。
ここでは、そんなノブドウの育て方をご紹介したいと思います。
ノブドウは日光を好みます。そのため、鉢植えの場合も地植えの場合も、日当たりが良く、風通しの良い場所を選んで植え付けましょう。
ノブドウへの水やりは、表土が白く乾いたら、鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと行います。
夏は特に土が乾燥しやすいので、毎日水やりを忘れないようにしましょう。逆に冬場は、3日に1回程度水やりをすれば大丈夫です。
鉢植えのノブドウには、3カ月に1回程度、有機質肥料または即効性のある化成肥料を与えます。
しかし、もともとは山や野原に自生しているくらいなので、それほど肥料を必要とはしません。
ノブドウを栽培するときは、水はけのよい土を用いましょう。例えば、赤玉土6:腐葉土3:パーライト1などの混合土を使います。ただし、もちろん市販の培養土でも大丈夫です。
ノブドウの植え付け時期は、12月から2月頃が適期です。
つる性のノブドウは、繁殖力が強くよく育ちますので、1鉢に1株のみ植え付けます。庭などに地植えする場合は、2メートル以上離して植え付けましょう。
そして、鉢植えの場合は根詰まりを防ぐため、2年に1度くらいのスパンでひと回り大きい鉢に植え替えましょう。
ノブドウの増やし方には、「種まき」と「挿し木」といった方法があります。
ノブドウを種まきで増やす場合は、実が白く柔らかくなったら、果肉を取り除いて種を採ります。種のまわりに薄い膜があるので、膜を取り去ってから土に蒔き、水やりをすればOKです。春になり芽が出るのを待ちましょう。
ノブドウは節から芽や根が出ますので、なるべく太い茎を選んで2節くらいつけて切り取ります。土に挿して水やりをしていると、芽が出ます。挿し木に適しているのは、5月から6月頃です。
ノブドウは繁殖力が強くよく育つので、だんだん茎葉が混み合い、風通しが悪くなってしまします。そのため、適度に余計な葉っぱや枝は、適宜剪定するようにしましょう。
ノブドウにはハダニが付くことがありますので、殺ダニ剤を噴霧しておくとよいでしょう。また、スズメガなどの幼虫による食害にあうことがあります。見つけたらすぐに駆除しておきましょう。
ノブドウは秋の頃になると実がなり、収穫できるようになります。ノブドウの実は、とてもきれいな色で成るのが特徴的です。ただし、そのきれいな色とは裏腹に、ノブドウの実はブドウと違っておいしくありません。
しかし、ノブドウの実にはさまざまな効能があるといわれています。特に肝臓に良いとされ、実を収穫して野葡萄酒にしたり、葉や茎、実を乾燥させて野葡萄茶にして飲まれています。
ここでは、日本全国の山や野原に生える、ノブドウの育て方についてご紹介しました。
甘くておいしい、いわゆるブドウとは種類が違いますので、ノブドウの実はおいしくなくて、果物として食べることはありません。しかし、さまざまな効能があるとされ、しばしば民間療法に利用されています。
ノブドウは、とても繁殖力のあるつる性の植物で、初心者にも簡単に育てられますので、気軽に育ててみてはいかがでしょう。
※トップ画像はみぃちゃんさん@GreenSnap
GreenSnap編集部