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お寿司や刺身などにつける調味料としても親しまれているワサビは、鼻を通る爽快感と香りが特徴的です。家庭菜園のイメージはあまりないですが、実は、畑だけでなく、ご家庭でもキットなどを使うことによって栽培できます。
今回は、そんなワサビの育て方についてご説明します。
実は、一口にワサビの栽培方法といっても、「沢わさび」か「畑わさび」かによって大きく異なります。
一般的に私たちが根茎をすりおろして食べているのは、水辺で育つ沢わさびです。一方、畑わさびは「葉わさび」として葉や茎を食すのがメインとなります。
沢わさびはきれいな水が流れる浅瀬で栽培しますが、畑わさびは一般の野菜と同じように土を使って畑やプランターで育てることができます。
畑わさびは、直射日光を避けた涼しい半日陰での栽培が適しています。
理想的な気温は18℃前後で、保水性と水はけのバランスが良い土壌を好みます。市販の野菜用培養土でも十分に育ちますが、ご自身で配合する場合は赤玉土に川砂などを混ぜ、細かい砂や礫(小石)を含んだ排水性の高い土をつくりましょう。
土質は中性から微酸性が理想的ですが、粘土質が強すぎたり、鉄分やカルシウムが極端に多かったりする環境では生育が滞るため注意が必要です。
地植えの場合は畝幅を60cm、株の間を30cmほど確保し、根株が隠れる程度の深さに苗を植え付けます。植え付け直後は直射日光を避け、風通しの良い場所でしっかりと水を与えて根付かせることが大切です。
また、順調に成長して子株ができる9〜10月頃には、株分けを行って植え替えることも可能です(株分け方法については後半で記述しています)。
わさびは湿潤な環境を好みますが、常に土が水に浸かっている状態は根腐れを引き起こしかねません。水やりのタイミングは、土の表面が乾いたらすぐにたっぷりと与えるのが基本となります。
特にプランター栽培では土が乾燥しやすいため、こまめな管理が欠かせません。水はけの良さを維持しつつ、常に新鮮な水分が土の中を行き渡るようなイメージで、清潔な状態を保つように心がけましょう。
肥料は、植え付け時に元肥を混ぜ込みます。追肥は成長期である4〜5月と9〜10月の年2回行い、緩効性肥料や液体肥料を適量施します。
ワサビはアブラナ科の植物であるため、病害虫の対策が重要です。
畑わさびはプランター栽培も可能です。プランターで育てると、わさびが苦手な猛暑時に柔軟に移動ができる点がメリットと言えます。
日差しの強い夏場は風通しの良い日陰へ避難させたり、遮光シートや寒冷紗で覆って葉焼けを防いだりと、常に涼しい環境を維持してあげましょう。
また、冬の厳しい冷え込み時には、ビニールなどで覆いをつくって温度を一定に保つ工夫もしてあげると効果的です。
ワサビは、植え付けから収穫までに約半年〜2年ほど要します。ワサビの収穫時期に栄養が葉にいきわたるよう、花は早めに摘み取っておきましょう。
なお、普段私たちがすりおろして使う「根茎わさび」については、畑栽培では大きく育ちにくいため、2年ほどじっくり育てても、根元が太くなったものを少量収穫できる程度と考えておきましょう。
畑わさびを株分けをするなら、9〜10月の秋頃または3〜4月の春頃がベストです。
わさびが成長期に入る直前に行うことで、新しい場所に根を張りやすくなります。特に秋に行うと、冬の間に根が落ち着き、春に勢いよく芽吹いてくれます。
親株から子株を外す際、根を傷つけすぎないことだけ気をつければ大丈夫です。切り口から雑菌が入らないよう、清潔なハサミを使うのがコツです。
根茎を太く育てる沢わさびは、一般家庭では水耕栽培での管理となります。ただし、非常にデリケートで難易度が高いため、上級者向けの栽培となるのでご注意ください。
沢わさびを栽培する場合は、年間を通して水温15℃前後、気温10〜18℃を保つのが理想です。水温が20℃を超えると病気になりやすいため、夏場の温度管理が重要となります。
容器に川砂を敷き、苗を植えてから水を数cmほど張ります。水が濁ったり腐ったりしないよう、まめに水を替えて清潔な状態を保つこともとても大切です。水が循環するように酸素循環器を準備するとなお良いでしょう。
沢わさび(根茎わさび)は植え付けから約2年ほど経過して、太さが3〜5cmほどになったら収穫時となります。
温度管理や水質の維持など、少しコツが必要なワサビ栽培ですが、収穫したての香りは格別です。まずは育てやすい「畑わさび」のプランター栽培から始めて、自家製ワサビの爽快感を味わってみてはいかがでしょうか。
※トップ画像は花子さん@GreenSnap

GreenSnap編集部