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黒豆にはさまざまな栄養があることから、無病息災の祈りが込められたおせち料理の大定番食材として知られています。一般的には黒豆料理を購入するのが一般的に思われていますが、実は黒豆は家庭菜園として簡単に栽培することもできるのです。今回は、そんな黒豆の育て方をご紹介します。
黒豆は中国を原産とするマメ科ダイズ属の多年草で、大豆の仲間です。皮が黒いことから黒豆といわれ、黒大豆やぶどう豆とも呼ばれています。
体をつくるタンパク質などの栄養を豊富に含んでいることでも知られています。まさに食べると「まめに働く」ことができる食材として、料理などにも重宝されます。
黒豆は風通しと日当たりのよい環境を好む植物です。耐暑性に優れているため、夏の炎天下でも元気に育ちます。
黒豆は生長段階によって水やりのタイミングや頻度が変わります。
土着したばかりの根は湿気に弱いため、表土が乾いてから1〜2日後に水やりをしましょう。やや乾燥気味に栽培するのがポイントです。
黒豆の花後の結実には多くのエネルギーを必要としており、水やりも例外ではありません。表土が乾いたらたっぷりと水やりしてください。
黒豆には水はけのよい土が適しています。「赤玉土小粒7:腐葉土3」の割合で混ぜた配合土を使用しましょう。市販されている野菜用培養土の使用もおすすめです。
黒豆は苗の植え付け2週間に100g/㎡の苦土石灰をいれて酸度調整をします。さらに1週間前には2kg/㎡の堆肥と有機肥料を加えましょう。成分中にリン酸とカリウムの多く含まれる肥料を用いましょう。
黒豆は関東以南では3〜5月、関東以北では5〜6月に種まき適期を迎えます。
黒豆は種の発芽から少し生長した6〜7月頃に苗を植え付けます。
黒豆は生長のさなか、草丈が高くなったことで倒れてしまう場合があります。放置すると根の発達に支障がでてしまうので定期的に株元へ土を寄せましょう。
1回目は本葉2〜3枚になった時点で下2枚の本葉が地際になる位置まで土寄せします。2回目は本葉が4枚以上になったタイミングで地際にあった本葉が土に埋めるように土寄せしてください。
黒豆の増やし方は、種まきが一般的です。種まき方法については、前述の通りです。
黒豆(黒大豆)はアブラムシの被害を受けやすい植物です。放置していると葉裏に寄生してウイルスを媒介させる恐れがありますので、見つけたら殺虫剤を使用していち早く駆除しましょう。
黒豆は褐色になって乾いたサヤができる11月下旬頃に収穫を行います。サヤごと収穫し数日間よく乾燥させてから中の豆を収穫しましょう。
黒豆は香ばしさと口いっぱいに広がる濃厚な豆のうま味が特徴です。日が経っても風味は落ちにくいため、おせち料理はもちろん、味噌汁や和菓子にして楽しめます。
黒豆は栄養や効能がよいことで知られており、筋組織のもとになるタンパク質やミネラルなどを豊富に含んでいます。
なかでも代表的なのは、高い抗酸化作用を誇る「黒大豆ポリフェノール」で、免疫細胞を活性化することで風邪予防などに効果を発揮してくれるとされています。
黒豆の含まれる大豆の花言葉は、「必ず来る幸せ」「親睦」「可能性は無限大」です。ひとつの種から多くの実りをもたらしてくれる頼もしい存在です。
黒豆は水やりと土寄せにさえ注意すれば、誰でも簡単に育てられる食材です。おいしい黒豆を楽しむために、家庭菜園デビューを飾るのも面白いですね。
GreenSnap編集部