warning
error
success
information
マトリカリアは南東ヨーロッパを原産とする、キク科タナセツム属のハーブの仲間です。ヨーロッパでは古くから染料や薬草として利用され、強い香りから防虫剤としても効果を発揮していました。近年はシングルペグモをはじめとする数々の園芸品種が流通しており、切り花やドライフラワーとして楽しまれています。今回は、そんなマトリカリアの育て方をご紹介します。
マトリカリアは日当たりのよい場所で栽培してください。高温多湿を苦手とするので、風通しのよい環境を選びましょう。
また、マトリカリアにはある程度の耐寒性はあるものの、霜に当たってしまうと枯れてしまいます。株元を腐葉土で覆うなどの防寒対策が必要です。
マトリカリアは過湿状態が続くと根腐れを起こしてしまうので、乾かし気味に育てていきます。表土がしっかり乾いてから水やりしてください。地植えであれば降雨のみで十分です。
マトリカリアには水はけのよい土が適しています。鉢植えでマトリカリアを栽培する場合は、「赤玉土中粒6:腐葉土2:ピートモス2」の割合で混ぜた配合土を使用しましょう。さらに用土1リットルあたり2gの苦土石灰を加えて、土壌を中和しておきましょう。
地植えでマトリカリアを栽培する場合は、植え付け1週間前に堆肥と腐葉土を混ぜ込むことで、水はけのよい環境を整えます。
鉢植えでマトリカリアを栽培する場合は、3〜5月と10〜11月に緩効性化成肥料を月1回施しましょう。地植えでマトリカリアを栽培する場合は、3〜5月と10〜11月に緩効性化成肥料を月1回施すか、液肥を2週間に1回施してください。
マトリカリアの苗の植え付け適期は、3〜5月と10〜11月が植え付け適期となります。
マトリカリアを鉢植えで育てる場合、根詰まりを防ぐためにも1〜2年に1回植え替えましょう。植え替え適期は3〜4月で、根を1/3ほどに切り詰めてから植え替えるのがおすすめです。
草丈が高くなる品種のマトリカリアを育てている場合は、適宜支柱を立てて、株を支えてあげましょう。
また、マトリカリアの花が終わったら、茎を株元の方まで切り戻しておきます。切り戻しの時期は、5〜7月の夏前くらいが適期です。
マトリカリアの種まきは9〜10月に行います。
マトリカリアの挿し芽は6〜7月と9〜10月が適期です。株元近くにある太い新芽を約3cm切り取って、土に挿すことで増やせます。
マトリカリアはアブラムシやハダニの被害を受けやすい植物です。放置すると栄養を吸い取られたり、葉が白っぽくなってしまうので、見つけ次第駆除しましょう。
マトリカリアの花言葉は、「鎮静」「集う喜び」です。ハーブの一種であるマトリカリアと人間の深い関係を伺わせる花言葉となっています。
マトリカリアは育てやすさと花もちを両立した、園芸初心者にもやさしい植物です。近づいてハーブ特有の清涼感ある香りを味わったり、ドライフラワーにして飾ったりなど、自分好みに楽しめるのは魅力的ですね。
GreenSnap編集部