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レースラベンダーは細かい切れ込みが入った葉が特徴で、この切れ込みが入った葉がレースのように見えることが名前の由来です。レースラベンダーはラベンダー特有の香りは楽しめないものの、葉と花の美しさが人気となっています。
今回はそんなレースラベンダーの育て方をご紹介します。
レースラベンダーは、3月下旬~4月中旬頃に植え付けます。地植えの場合は、水はけをよくするために深く耕し、高植えにするとよいです。
鉢植えの場合は、鉢が大きすぎると湿度がたまりやすいので、小さめの鉢を選んでください。また、プラスチック製の鉢より、素焼きの鉢の方が蒸れにくいのでおすすめです。
レースラベンダーは水はけがよく弱アルカリ性の土を好みます。市販の草花用培養土やハーブの土がおすすめです。
地植えの場合は、苦土石灰を混ぜて酸度調整するとよいです。
レースラベンダーは日当たりと風通しのよい場所で育てます。また、高温多湿に弱いため西日が当たる場所は避け、梅雨の時期には雨が当たらない場所におきましょう。
レースラベンダーは湿気に弱く、過度な水やりは根腐れの原因となるので乾燥気味に育てます。水やりは、土の表面が乾燥してからたっぷり水やりをしてください。
レースラベンダーの肥料は、真夏と真冬を除く花が咲いている期間は、定期的に緩効性肥料を追肥するとよいです。
レースラベンダーの植え替え時期は3月下旬~4月中旬頃です。鉢全体に根が回ったらひと回り大きな鉢に植え替えてください。
レースラベンダーには、害虫のアブラムシ、ハダニが付くことがあります。見つけたらすぐに駆除しましょう。あらかじめ、根元に殺虫剤を撒いておくといいですね。
また、枯れた葉や、咲き終わった花は風通しを妨げ蒸れを誘い、病原になりかねません。傷んだ葉や咲き終わった花はこまめに取り除いてください。
レースラベンダーを育てる上で過湿と蒸れに注意が必要です。そのため、3月と5月下旬〜7月上旬、9月、12月と数ヶ月に一回、こまめに茎葉を剪定して風通しをよくしてあげましょう。
とくに梅雨は湿度が高く蒸れやすいので、思い切って草丈の1/3~1/2ほどを目安に切り戻しましょう。
このほか、レースラベンダーの花が咲いたら、そのままにしておくと株に負担をかけるので、5月下旬〜7月上旬頃に花の下から切り取り収穫しましょう。摘み取った花は切り花やドライフラワーにするとよいでしょう。
レースラベンダーの増やし方は挿し木(挿し芽)が一般的です。挿し木は3月下旬〜5月下旬が適しています。
木質化した枝を長さ7~8㎝ほどでななめにカットし、下葉を取り除きましょう。また、大きい葉は半分に切ります。枝の切り口を30分以上水につけたあと、湿らせた挿し木用の土に挿して、半日陰で乾燥させないように管理します。
レースラベンダーは、花はもちろんレースのような繊細で美しい葉も楽しめる魅力的な草花です。高温多湿に弱ため夏越しが難しく、中級者向けの植物といわれていますが、剪定や切り戻しのお手入れや水やり、置き場所に注意することで初心者でもうまく育てることができるでしょう。
まずは、季節ごとに適した環境に移せる鉢植えでチャレンジしてみるのがおすすめですよ。
GreenSnap編集部