warning
error
success
information
キャットミントは名前にも入っているように、猫が好む香りを放つことから名付けられた植物です。今回は、そんなキャットミントの育て方をご紹介します。
キャットミントは、ユーラシア大陸が原産のシソ科イヌハッカ(ネペタ)属のハーブです。ネペタ・ラセモーサとネペタ・テペネラが交配して誕生したのが、日本でキャットミントとして流通している「ネペタ・ファーセニー」といわれるものです。
猫が好きな「キャットニップ」は、ネペタ・カタリーアという学名がついていて、キャットミントの仲間になります。キャットミントは観賞用として親しまれており、可愛らしい花が咲くことから、ガーデニングにもおすすめです。
キャットミントは湿気が苦手なので、通気性が良い場所を選んで植え付けをします。日当たりの良い場所を好みますが、真夏の直射日光が強い時は半日陰で管理をしてもよいでしょう。
キャットミントは横に広がる性質があるので、増えすぎると周りにある植物に影響を与えてしまうので、植えるときはほかの植物とある程度距離をあけて植えましょう。
種まきの場合は、苗用のポットにいれて植え付けをします。種が発芽するまでは、水やりを忘れないようにしてください。
苗を植え付けるときは、土を取り除いてから植えます。鉢植えで育てる場合は、苗が入っていたポットよりも一回り大きい物を選んで植え付けを行います。鉢の底には鉢底用の石を入れて水はけをよくします。
キャットミントを鉢植えで育てるときは、用土は水はけの良い物を使うようにしましょう。市販のハーブ用培養土で育てられます。ブレンドをする場合は、赤玉土や鹿沼土といった水はけが良い物を選ぶとよいでしょう。
とはいえ、キャットミントは荒れ地でも育つので、地植えの場合は土をしっかり耕してから植えれば十分育てられます。ほかにも栄養価を上げるなら、腐葉土や石灰分を加えるという方法もあります。
キャットミントもあっという間に増えるので、肥料を与えなくても大きくなります。むしろ肥料を与えることで土の水はけが悪くなり、肥料焼けや根腐れといった病気を起こすかもしれません。
肥料を与えるときは、植え付けの時に置き肥をするくらいにしておきましょう。
キャットミントを地植えで育てるときは、土に根付くまでは水やりをしてください。
鉢植えは、土が乾燥してから水やりをします。水やりをし過ぎると根の部分が腐って、葉や茎を枯らしてしまう(根腐れ)こともあるので、要注意です。
キャットミントは生長が早く、根が張りやすいので、植え替えが必要です。鉢植えで育てている場合は、1年に1度植え替えをします。
地植えの場合は、発育が悪くなったときのみ行います。植え替えをするときは苗を植え付ける時と同様に、土を取り除いてから植えるようにしてください。
このほか、「株分け」や「こぼれ種」でも増やすことができます。地植えの場合は、ほかの植物の交雑させないように気をつけましょう。
キャットミントはすぐに増えるので、こまめに葉や茎をカットしたほうが蒸れにくくなります。特に梅雨に入ると湿気がこもり、蒸れやすくなるので、梅雨入り前に地面から20cmくらいの高さまで剪定してあげます。
また、秋に花が終わったタイミングでも剪定をしておくとよいでしょう。
キャットミントは5〜9月に収穫することができます。株元から切り取りとって日陰で乾燥させましょう。
ポプリなどにしたい場合は、花が咲く直前が香りに強くなるので、この時期に収穫してくださいね。
キャットミントは害虫には強いので、コンパニオンプランツとしても人気のハーブです。
一方で湿気に弱く、雨が多いと灰色かび病にかかりやすい性質もあります。茎が伸びて葉が混み合うと蒸れやすくなるので、こまめに手入れをするようにしましょう。
灰色かび病とは果物や野菜、花、どんな植物でもかかる病気で、梅雨時のほかに、春秋といった気温が低い時期に発生します。最初は葉や茎に褐色のシミができます。ひどくなるとシミができた部分から枯れて、灰色に変色し腐ります。
この病気を防ぐためにも、水はけと通気性が良い状態にし、蒸れないようにするということも大事でしょう。
キャットミントの花言葉は「自由な愛」です。
さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
キャットミントは、湿気と植える場所に気を付ければ育てやすいハーブといえます。
花の時期も長く、色の種類も多いので、いくつかの種類を育てて、お庭やベランダをカラフルにしましょう。
GreenSnap編集部