warning
error
success
information
カラミンサは「カラミンサ・ネペタ」や「カラミント」の名前で知られるシソ科のハーブです。爽やかな香りがしますが、ミントとは全く異なります。春から秋にかけて可愛らしい花が咲くことから育ててみたいという人も多いかもしれませんが、カラミンサを庭に植えると増えすぎるため植えてはいけないという噂も…。今回は、カラミンサを育てたいと思っている人のために、植えるのに最適な時期や適切な手入れの方法をお教えします。
カラミンサの花付きを良くするには、日当たりの良い場所で育てる必要があります。
また、カラミンサは耐寒性があるので、-10℃くらいまでなら屋外でも育てることができます。宿根草ですので、冬は地上部が枯れますが、地下部は生きています。
宿根草で株が大きくなるので、寄植えには適しません。
カラミンサの植え付け、植え替え直後は土が乾いてしまうと育たないので、たっぷり水やりをします。
夏場は土が乾燥しやすいので、地植えの場合も葉っぱがしおれるようなときは水やりをしましょう。冬は乾燥気味で育てた方がよいので、水やりの回数を減らします。
カラミンサを育てるときは、土に緩効性肥料を効かせましょう。追肥するときは、葉っぱが小さくなったり、香りが少なくなるのを目安に、緩効性肥料を与えます。
夏場は、肥料を極力与えないほうがいいです。
カラミンサは水はけが良く、保湿性が高い土を好みます。
カラミンサを地植えをするときは、耕した土に牛ふん堆肥や腐葉土を混ぜて有機物が多い土にしてから植えるようにしましょう。鉢植えのときは、市販の草花用培養土で十分です。
カラミンサの植え付け時期は、3~4月、10~11月です。
鉢から取り出したら、土を落として根の部分をほぐします。カラミンサを地植えにしている場合は、土をしっかり耕してから植え付けをします。鉢植えの場合は、最初に入っていたものよりも二周り大きなものに植えます。
カラミンサの苗は、枝が多いものを選んでください。茎がヒョロヒョロと伸びているものがあるのは避けましょう。
カラミンサの植え替え時期も植え付けと同じく、3~4月、10~11月が適期です。
鉢植えで育てる場合は、株が大きくなってきたら植え替えをします。いままでより大きな鉢に植え替えるか、お庭があるなら地植えにしてもよいでしょう。植え付けをするときと同じように、古い土を落として根の部分をほぐしてから新しい土に植えます。
種から増やすときは、発芽するまでは乾燥に注意しましょう。花が終わって茶色くなったらすぐに採取します。
なお、カラミンサはこぼれ種でも増やすことができます。そのため、増えすぎにも注意が必要です。
カラミンサの挿し芽に適している時期は、4月か10月です。
太くしっかりと生えている茎を選んで切ります。挿し芽専用の土に挿してから2~3週間ほど経過して、発根が確認できたら鉢に移します。
大きく育った株は、分けて増やせます。株分けは新芽が出る3~4月が適しています。
カラミンサの新芽が出る3~4月に、短く切り戻すと花付きがよくなります。
また、6月頃に一度茎を短くし花がらを取り除きます。茎や葉で混み合っていると湿気が原因で根腐れを起こすこともあります。
ハーブや草花を育てるときはアブラムシやハダニといった害虫が気になります。切り戻しを適切に行い風通しをよく育ててください。
日当たり、風通しの良い場所で栽培し、肥料の与え過ぎに注意をすれば、大きく育てられます。
今回は、カラミンサの育て方と寄せ植えのやり方についてご紹介しました。カラミンサは、園芸初心者にも育てやすいハーブです。
カラミンサの葉は「ハーブティー」や「料理」に使えるので、鉢をキッチンに置くのもおすすめです。
初心者の方で増えすぎるのが心配な方は、鉢植えにして自宅の室内やお庭、ベランダで育てて、かわいらしい花を楽しんでみてくださいね。
出口利昭
GreenSnap編集部