warning
error
success
information
同名のスナック菓子が有名なハバネロ。カラフルな色合いと猛烈な辛さが特長の野菜です。中央~南アメリカが原産のトウガラシですが、日本国内でも簡単に栽培できます。このページでは、そんなハバネロの育て方についてご紹介します。
ハバネロは熱帯性の野菜で、栽培適温は25~30℃です。そのため、室内なら日当たりの良い窓辺やビニールハウスなどで育てます。屋外でも栽培できますが、必ず日当たりの良い場所で育てましょう。
また、ハバネロは根が繊細で土壌の湿気を嫌うので、地植えの場合は水はけの良い土壌が好ましいです。
ハバネロの種まきをしたあとは、たっぷりと水をやります。ハバネロが発芽するまで土が乾かないようにしてください。常に土が湿っている状態が理想です。
ハバネロが発芽したあとは、午前中に水をやり、夕方には土表面が乾く程度の水をやります。真夏は乾きやすいので、様子を見て必要があれば夕方にも水やりをします。水の与えすぎは生育不良に繋がるので気を付けましょう。
ハバネロを植え付けるときに、あらかじめ土に緩効性肥料を混ぜ、元肥とします。6月を過ぎると生育に適した気温になり、この時期に肥料を良く与えると株が大きく育ちます。
肥料が足りなくなると実が小さくなるので、9月中旬の収穫時期までは2週間に1回を目安に追肥しましょう。市販の液肥などを与えます。
ハバネロを栽培するときは、水はけ・水もち(保水性)・通気性の良い土を使用します。市販の培養土で構いません。植え付けの前に元肥を施しましょう。
ハバネロを地植えする場合は、植え付けの2週間前に1平方メートルあたり100gの苦土石灰を、1週間前にたい肥2kg、化成肥料100gを混ぜて土づくりをしておきます。
ハバネロの鉢やプランター栽培の場合は、市販の培養土か、赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合で混ぜ合わせた土を使います。水はけをよくするために鉢の底に軽石を敷くと良いでしょう。
ハバネロの種まきは5月から7月にかけての、夜間の気温が20度を超えた時期に行います。
ハバネロを地植えする場合は、40cm程の間隔をあけ、10cmの深さに4、5粒づつ蒔きます。土をかけすぎると発芽しないことがあるので、種が隠れる程度にほんの少しかけてください。本葉が3枚ほど出たら、丈夫な1本を残して間引きます。
種まき時期が早すぎると、発芽に時間がかかり途中で発芽しなくなることがあります。また、逆に種まきが遅すぎても、実をつける時間が足らず途中で枯れてしまう原因にもなります。遅くとも7月までには蒔くようにしましょう。
ハバネロの苗の本葉が8枚ほどになったら植え付けます。根が弱いので、根を傷つけたり切ったりしないよう注意して植え付けましょう。鉢植えの場合は鉢が大きければ大きいほど、株も大きく育ちます。20cm以上の鉢がおすすめです。
ハバネロの増やし方は、基本「種まき」です。ハバネロの種は実が完熟して枯れるまで待ち、収穫して採取します。種はよく乾燥させて、密閉容器に入れ冷暗所で保管しておきましょう。
根が浅く風などで倒れやすいので、1m以上の支柱を立てて株を支えるようにしましょう。
草丈が60cmを超えたら摘芯してわき芽を育てるようにすると倒れにくく、また、花が増えるため収穫量も増やせます。
ハバネロは多年草ですが、熱帯性のため寒い冬は枯れてしまいます。冬でも室内やビニールハウスなどの暖かい場所で育てると、次の春にはまた芽を出します。収穫量などは1年目に比べると劣るので、収穫を楽しみたい方は1年ごとに種から育てた方が良いでしょう。
葉や茎が白くなる症状のうどんこ病は、カビの一種を原因とする植物の病気です。ハバネロの基本的な育て方である日当たり・通気性・排水性(水はけ)・保水性(水もち)を保つよう、気を付けてください。また、乾燥すると発生しやすいので、水やりを徹底しましょう。
手で潰したり歯ブラシでこしったりして駆除します。大量に発生している場合は水で洗い流すのも効果的です。
葉などを食べ荒らし、放っておくと株ごと食べられてしまうこともあるので、見つけたらすぐに対処することが大切です。ヨトウムシは夜間に活動し、昼間は土中に潜んでいます。食害にあったら土を1cmほど掘り、見つけ次第駆除しましょう。また、ヨトウガは葉裏に卵を産み付けます。こまめに葉裏をチェックし、卵を発見したら葉ごと切除し処分しましょう。ネットなどをし、ヨトウガの飛来を予防するのも効果的です。
ハバネロは青い実も収穫できますが、7月から8月にかけて赤くなった頃が最適です。期間でいうと、花が咲いてから2週間以上経ったものです。
実のへたを1cmほど残してはさみなどで切り取ります。実を傷つけるなどして果汁が出てしまうと、皮膚などへの刺激となることがあります。手袋やゴーグルなどを付けると心配ないでしょう。
ハバネロはチリソースやサルサソースなど、辛味ソースの材料として使用したり、にんにくと一緒にオリーブオイルに浸け込んでハバネロオイルにすることができますし、唐辛子と同じようにスープ料理や煮物、炒め物、パスタやピザなどにも使うことができます。
唐辛子よりも刺激が強いので、辛党の方はぜひ、唐辛子の替わりにハバネロに挑戦してみてください。
激辛の唐辛子として有名なハバネロですが、実自体も実をつけた姿も可愛らしく、とってもカラフルで観葉植物としても素敵だと個人的には思っています。鉢やプランター栽培のほか、水耕栽培もできますので、興味のある方はぜひハバネロをおうちで育ててみてくださいね。
※トップ画像はMマリリン凪翔Mさん@GreenSnap
GreenSnap編集部