先月のレンゲツツジに続き、ニッコウキスゲに会いに行った八島ハイキングの記録です。
そろそろ八島ヶ原湿原で日光黄萓が咲き始める時期となり、梅雨空を見上げながら天気予報をチェックして、出かけるタイミングを見計らっていたところ、7月に入ったら突然3日と4日の予報が好転した。「明日、八島に行ってもいい⁉️」とカミさんにお伺いを立てると、「良い❗️」との力強い返事が返ってきた😄
当日早朝3時に出発して、高速代を浮かせるため勝沼ICからは甲州街道を走ります(帰りもほぼ同じ😅)。時間はかかるけど、燃費は変わりません。途中セブンに寄ったりしながら、駐車場に到着したのは8時前。あいにくの霧のため、1時間程待機してから満を持して出発します。詳しいことは、写真のコメントをご参照ください。
〈Prologue八島ヶ原湿原の朝は霧の中〉
八島の朝は霧の中
前日までの予報が少し変わり、晴れ間が広がるのはお昼頃。朝8時前に駐車場に到着すると、やはり霧の中。ここは奥霧ヶ峰。その名のとおりの光景が目の前に広がっています。仕方なしに、1時間程待機。我慢ガマン😖
西洋鋸草(セイヨウノコギリソウ)
駐車場では、セイヨウノコギリソウが迎えてくれました。
何で「西洋」なのか❓調べると、明治時代にヨーロッパから渡来し、各地に広がったとのこと。先史時代から薬草として知られており、ネアンデルタール人の墓から大量の花粉が検出されているそうだ。おおっ、ロマンじゃ😄
野薊(ノアザミ)
セイヨウノコギリソウの隣りでは、ノアザミが咲き始めていました。
この咲き方、堪らんのう♥️
〈では出発〉
梅花空木(バイカウツギ)
相変わらず曇ってはいますが、空が高くなってきたのは9時少し前。ビーナスラインのトンネルを潜ると、すぐ左手の通路にバイカウツギがいるはず。残念、花は終わり間近だ。通路が花びらで白くなっています。新鮮な花も多く残っているので、その中から1枚を紹介します。
バイカウツギ
密集した花に驚かされました。
我が家のバイカウツギとは、ずいぶん違うねぇ💦
日光黄萓(ニッコウキスゲ)
展望台の広場に出て、鷲ヶ峰の方向に歩を進めるとニッコウキスゲがたくさん咲いている場所があります。ここで、大美人が待っていてくれました。姿も花の形も申し分のないモデルのような花。前日の雨で、雫をまとった花は一際美しいですー😍
ニッコウキスゲ
今回のメインディッシュはニッコウキスゲ。近くで咲いていた花をもう1枚ご覧いください。
この辺りの花たちは、2・3日前から咲き始めたようです。実は、しおれた花が少ないこの時期が、おいらにとっては最高の時期です。それにしても美しい😍
ニッコウキスゲ
全体の姿もご覧ください。
楚々とした立ち姿も魅力の一つです。
湿原の眺め
展望台でニッコウキスゲの歓迎を受けた後、湿原を眺めます。少し日が差してきたね。
黄花の山苧環(キバナノヤマオダマキ)
湿原に降りる木道を歩き始めると、この子が咲いていました。咲き始めだよ。最高のコンディション。やっぱり美しい😍
欲張りなダプル・メインディッシュ🤗
八島ヶ池とその向こうの湿原
少し青空も覗いているぞ。
糊空木(ノリウツギ)かな❓
まだ湿原には降りていません。花道のような木道の両側にもいくつかの花が咲いています。この花もその一つです。
まだ蕾のため、おいらには判断がつかないけど、おそらくノリウツギだろうね。
野茨(ノイバラ)
ピークは過ぎたようですが、まだまだかわいらしい花が残っています。
大傘持(オオカサモチ)
小さな白い花の集合体。この時期の湿原で最も目立つ花の一つ。虫🐝⋆゜🪰たちの人気者です。
ニッコウキスゲの群生
八島では一面のキスゲは見られません。草原の中にポツポツ咲いています。
一面にドバーっと咲いた光景も見事だけど、実は地味で控えめなおいらは、こんな感じが好みだ😊
小梅蕙草(コバイケイソウ)
この花は、まだ早かったようだ。八島ヶ池から鬼ヶ泉水に差しかかる辺りには、コバイケイソウの群生が見られます。今回はこの子たちだけが私を迎えてくれました。
ノアザミ
このユニークな形の花は、夏の湿原や高原のアイドルだね😄
白山風露(ハクサンフウロ)
ピンクのノアザミの近くに、これまたピンクのハクサンフウロが咲いていました。この花は、とりわけ鮮やかな色合いだよ。
ハクサンフウロ
角度を変えてもう1枚😄
まぁ、しつこいとか言わずにご覧ください😅
オオカサモチ
湿原のあちこちに咲いています。全体像が分かる1枚。
鎌ヶ池の遠景
遠くに車山を望みます。
ここからの眺めが大好き😊
鎌ヶ池の畔に佇む岩
ここに来ると必ず撮影する岩。ニッコウキスゲやコバイケイソウが寄り添っています。額縁に入れてしまいたい眺めだよ。
赤城金鳳花(アカギキンポウゲ)
先月来たときは真っ盛りで、ずいぶん楽しませてもらった花。この日は、最終盤に差しかかっていましたが、おいらを待っていてくれたました😊
郡内風露(グンナイフウロ)
俯いて咲くことが多い花。この花の美しさを再認識できた気がします。
この先のキャンプ場跡で、いつも休憩するんだけど、今回はスクワットが少ないね😄
元気ハツラツ、オロナミンC❗️…ってオロC持ってないけどね😅
〈砂利道をてくてく歩く〉
奥霧キャンプ場跡地
鎌ヶ池近くのキャンプ場跡では、少し休憩を取ることにしています。ここは、物見石への分岐点で、トイレも設置されています。このトイレは、2・3年前に設置されたきれいなもの。
キャンプ場跡の広場には、ニッコウキスゲが咲いています。元気をもらって、ヒュッテみさやまに向かいます。
唐松草(カラマツソウ)
奥霧キャンプ場跡を出発してすぐに、カラマツソウを見つけました。白い花火のような花と風に揺られる姿に心惹かれます。
砂利道と木陰
キャンプ場跡から暫くはこんな道をてくてく歩きます。この頃から、強い日差しが照りつけてきました。
野花菖蒲(ノハナショウブ)
叢の中にあっても独特の存在感で、凛とした姿が美しい花です😄
ここは、普段は小さな流れですが、前日までの雨で池のようになっています。こんな光景は初めてです。
ノアザミ
おお〜、いい感じ🤗
ノアザミと蝶
開き始めたノアザミに気の早い蝶が蜜を吸いにきました。この蝶は、豹紋蝶(ヒョウモンチョウ)だろうか。
鷲ヶ峰
この辺りから、鷲ヶ峰が視界に入ってきます。
キバナノヤマオダマキ
この花は、レンゲショウマに次ぐ主役です。
キバナノヤマオダマキ
個体によって、海老茶色が差すものもあります。
ハクサンフウロ
叢から顔を覗かせて、我々ハイカーを眺めているようだね。
靫草(ウツボグサ)
キャンプ場跡からヒュッテみさやまに向かう砂利道沿いは、ウツボグサが多く見られます。少し早かったのか、この日出会ったのはこの花だけでした。会えてよかった😄
大大根草(オオダイコンソウ)
今まであまり注目してこなかったけど、よく見るとかわいらしい花だね。
苔むした石
砂利道を進むと鹿除けのフェンスを潜ります。その先に、必ず眺める苔むした石がいくつか静かに佇んでいます。
ここから先は、鹿🦌も熊🐻も自由に歩き回れるはず。見たことはないけど😅
苔と石の眺め
苔好きのおいらにとっては、堪らない眺め😊小さなバッタがいるのが分かりますか❓
お馴染みの石
この石は、必ずと言って良い程撮影する石。今回は、別角度から撮影してみました。
てくてくてくてく
砂利道は、もうすぐ終わり。ヒュッテみさやまで少しゆっくりしたいな。
それにしても、今回は調子が良いよ😄
旧御射山社の社叢
斜面に旧御射山社(もとみさやましゃ)の社叢が見えてきます。その向こうは御射山遺跡。神聖な場所。
〈花やみどりとは離れるが大切なこと〉
旧御射山遺跡
ここは、鎌倉時代に関東一円の武士や幕府の重臣が集まって、小笠懸や相撲などの武技を競い奉納した場所。階段状の遺構は桟敷と呼ばれており、奉納される武技を観覧したり、豊作を祈願した場所と伝わっています。
ここからは、旧石器も発見されており、縄文時代はおろか旧石器時代まで遡るそうです。まさに聖蹟だ。
御射山講武之碑
歴史ある遺跡を記念して建てられた石碑。
旧御射山社
神社好きの私にとって、大切な社です。
旧御射山社
この社は、諏訪大社下社に連なる聖蹟です四隅に御柱も建てられています。
必ず手を合わせて、旅の安全を祈願します🙏
石祠
旧御射山社の石碑は、苔むしています。
小さな命
祠の向かって左には、苔の中から植物が育っています。光を浴びた苔も美しい。
九輪草(クリンソウ)
先月も咲いていたクリンソウは既に終盤です。
クリンソウ
アップもご覧ください😄
社前の泉
梅雨時とあって、いつもより豊富な水が湧き出ているようです。
やまなしじいさん
青梨(アオナシ)の木です。春には一際美しい花を咲かせ、秋には辺り一面に芳香を放つ実を付けてくれます。
社前から少し離れたところに立っていますが、おいらは御神木と思っています。
やまなしじいさんの石碑
やまなしじいさんの根元には、古木然とした洞があって、この石碑が建てられています。「こなしの木」と刻まれています。
湿原の水に社前の泉から湧き出した水を合わせて、観音沢に続く流れ。この流れは、やがて諏訪大社下社春宮の横を通過して諏訪湖に注いでいます。
旧御射山社の石碑
趣きのある石碑です。ここには、「元御射山社」と刻まれています。
神様のソファ
旧御射山社の神様が休憩にくる場所ではないかと思える岩。傍らには、多分酸実(ズミ)と思しき木が枝を広げています。
〈休憩〉
ヒュッテみさやまのコーシー☕️
近くの湧水を使って丁寧に淹れたコーシーは優しい味わい。
既にスタートしてから2時間30分以上が経過しています。ヤバ💦
ヒュッテみさやま
ここは、一時閉鎖されていましたが、現在のご夫婦が引き継いで営業している。一粒種の姫が看板娘だ😍
〈ハイキングもあと少し〉
行動再開
ヒュッテみさやまの主人とあいさつを交わし、最後の区間に入ります。ようやく青空が広がってきた😄
白樺(シラカバ)と木道
ようやく広がった青空の下、木道を進みます。この先に鹿除けの柵があります。
シラカバ
高原の雰囲気を醸してくれる大切な木。
シラカバ
シラカバには、青空がよく似合います。
湿原を囲むピークたち
左から、ゼブラ山、北の耳、南の耳だろうか。またこのピークたちを回りたいですね。
文目(アヤメ)※文字は「菖蒲」とも
ノハナショウブとともに湿原を彩る花です。
アヤメ
しつこいけど、もう1枚ご覧ください😅
八島ヶ原湿原
それぞれの季節で、それぞれの魅力的な表情を見せてくれる湿原。
キバナノヤマオダマキ
何度もアップしていますが、是非ご覧ください😅この花に造形の妙を感じるのは、おいらだけ❓
鷲ヶ峰
この辺りは、鷲ヶ峰がきれいに望めます。
この山の登山道は、直登のザレ場が多くて、結構キツかった記憶があります💦眺めは最高です😄
木道と車山
今来た木道を振り返ると、車山が私を見守っていました。
先月は、この辺りで既にヨレヨレだったけど、今回はすこぶる調子が良いです😄背の高い花が多いので、スクワットの回数が激減しています。絶好調🤗
二色空木(ニシキウツギ)
咲き始めは白い花だけど、次第に赤く染まることからこの名が付いたそうです。花は終わり間近でした。
グンナイフウロ
蜂🐝𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎が蜜を求めてやって来ました。
アカギキンポウゲ
ここでも待っていてくれました。やっぱりかわいいねぇ💕
青空
やっぱり青空がうれしいです😄
ニガナ
この花は、あちこちに咲いています。
花乳茸刺(ハナチダケサシ)
乳蕈(チチダケ)を採取するとこの茎に刺して持ち帰ったことからこの名が付いたそうです。
まだ時期が早かったけど、運良く出会うことができました😊
ハナチダケサシ
蕾の様子も1枚❗️
伊吹虎の尾(イブキトラノオ)
こっらぁ〜❗️何してんだよ😡
って、余程仲が良いんですかね…🤔💭二つ丸まっちゃって仲良し〜👩❤️👩
タカトウダイ
典型的なタカトウダイです。
オオカサモチ
蜂が蜜を集めています。
山鳥薇(ヤマドリゼンマイ)
ロート状に葉を広げた姿が印象的です。
ヤマドリゼンマイの群生
ひしめき合って育っています。
岳樺(ダケカンバ)
このダケカンバがゴール近しを教えてくれます。
ダケカンバ
病気ではありません💦こうして樹皮が剥がれるそうです。
イブキトラノオ
これが典型的な花の姿です。
さっきのは、仲良しなだけ😅
シラカバとニッコウキスゲ
もうすぐ展望台に着くところでも、こうしてニッコウキスゲが咲いています。
ニッコウキスゲ
木道の上までせり出して、笑顔を振りまいています。サービス精神旺盛な子です🤗
四葉鵯(ヨツバヒヨドリ)
この花も八島ではよく見かけます。まだ、開花はしていません。
ヨツバヒヨドリ
その名のとおり、4枚の葉の上に花が付いています。
ニッコウキスゲ
ニッコウキスゲ三昧のハイキングもこれで終了です。
八島ヶ原湿原のマップ
八島ビジターセンターで手に入れたマップです。他の資料とセットで200円です。
またもや、くどくどと長〜いみどりのまとめになっちゃいました😅ここまでお付き合いいただき感謝です🙏誠にありがとうございました🙇♂️
〈Epilogue〉
踊場湿原1/4
諏訪から霧ヶ峰に上りきる少し手前にある湿原です。「池のくるみ」とも呼ばれています。いつもこの湿原の前を通ります。
写真は、北側の高台から撮ったもの。東端から西端へ四分割しました。
踊場湿原2/4
こじんまりとした湿原です。
踊場湿原3/4
小高い丘の向こうは別荘地です。
踊場湿原4/4
この湿原は、かなり前に回ったことがあります。そのときは、レンゲツツジが咲き乱れ、多くのノビタキが囀っていました。
また、歩きたいな😊
お陰様で
自分も八島ヶ原湿原へ
行った気になれましたよ☺️💕
やっぱ良い所✨
キスゲ💛も他のお花達も
とっても綺麗でした😊
見せて頂きまして
有難うございました🙏✨