村田あやこさんの「路上園芸学会」、三土たつおさんの「街角図鑑」に触発されて、町という人工と植物という自然との関わりに目が向くようになると、それまで見えなかった街角植物アートに気付くようになりました。タイトルと簡単な解説(私的感慨?)を付しましたが、皆さんなりに鑑賞なさって下さい(∩。•ω•)⊃ドゾー
『燃える街角』
「火の用心」の看板とひとむらの彼岸花と消火栓の標識が整列。何という暗示であろうか。日本ではヒガンバナは誰かが植えたものと考えてほぼ間違いない。とすれば、ここにヒガンバナを植えた人のセンスを私は高く評価するものでR。
「火の用心」彼岸花燃え消火栓 猫凡
📝消火栓:消火活動に必要な水を供給する為の設備。マンホール内に設けられる地下式消火栓と地上に立管を伸ばした地上式消火栓の2種がある。消火栓の存在を示す標識の設置は法令上義務付けられていないが、自治体によっては条例で標識の設置や地下式消火栓を表す路面上のマークなどを規定している場合もある。
消火栓本体から5m以内は駐車禁止。
燃え盛る桜紅葉と、この時を一年待っていた消火栓。
『人工への反逆』
擁壁の排水口に好んで棲息する苔。
ローリング・ストーンズのロゴを思わせる。コンクリート擁壁に象徴される都市化への反逆か。「転石苔むさず」(A rolling stone gathers no moss.)と言うが、転石で無いから苔むしたとrishoさんはいみじくものたまわれた👍
📝ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones):イギリスのバンドで、ビートルズよりも「不良性」が強い。長いものには巻かれりゃしねえぜ、という主張のシンボルがバンド名であり、ロゴマークである例の「あっかんべー」であろう。
こんな見事なものも。漢方舌診的には胖大(はんだい)舌と診断されよう。気虚・水滞である。
📝舌診:漢方診療では舌を重視する。ぽってり腫れているのが胖大舌で、生体エネルギーたる気が乏しい(気虚)と締まりがなくなりボワーンと膨らむし、水の巡りが悪い(水滞・水毒)とむくんでヴォリュウムを増すのである。
イヌビワよ、アトラスの如くコンクリートを担いでいるのか?
イヌビワパワー💪でコンクリートもナンノソノ。
『結界と神木』
下駄を履いた二体の自動販売機は鳥居、左のシェフレラは御神木、ペットボトルは俗なるものと聖なるものとの境界を示す(のか?😆)。
路上園芸においてシェフレラは通常鉢底から根をはみ出させ、鉢を持ち上げたり、鉢を破壊したりして奇怪な光景を現出させる。これはいずれそうなるであろうセミイリュージョン状態。
参考:シェフレラの典型的スパゲティ状態🍝
参考:これもいずれは‥😱
『擁壁オブジェ』
赤芽柏に紫御殿の絶妙なコンビネーション。中央が隆起した形状の布積み擁壁とブロック塀のコンビネーションも加わって、奇跡のダブルコンビネーションと言えよう。
📝擁壁の積み方:布積みと谷積み(矢筈積み、矢羽積みともいう)が基本。布積みは、ブロックの目地が横一線、谷積みは凸凹になる。布を床に広げて重ねるように平らだから布積み。下の石やブロックの作るV字の谷に上の石を積むから谷積み。
擁壁より愛を込めてfrom姫蔓蕎麦💌
赤いハートマークで🫰(♥ω♥)🫰
ちなみにこれはコンクリートブロック谷積み擁壁。
擁壁一輪挿し。和の趣🍵
『一点物名品集』
根が鉢を破壊したと思われるソテツ。鉢の存在意義とは何か?植物は土がなくても自立・自生できるのか?形而上学的疑問に満ちた逸品😝
トレンドの虎縞ロードコーンとタイヤと植物のハイセンスコラボ🪴
植物はフジの可能性あり。だとすれば将来トラ柄カラーコーンをぐるぐる巻きにして、空中に持ち上げてイリュージョン状態にして、そこに紫の花が垂れ下がる幻想的光景が見られるかもしれない。
📝ロードコーン:道路や工事現場などの規制や区分け、各種施設内外での駐車禁止規制などを目的として利用される高さ約70cm前後の円錐形の保安器具。パイロン 、三角コーン、ラバーコーン、セイフティコーンとも。カラーコーンの呼称も一般的に用いられるが、セフテック株式会社の登録商標である。プラスティックやゴム製が一般的で、収納に便利なようスタックできるものが多い。ちなみにロードコーン同士に渡し、その間を通過できないようにする棒は「コーンバー」(一般的にトラ柄であるため、「トラバー」とも)といい、区分をより明確にすると共にロードコーンの使用数を低減できる。
水の代わりにセダムが流れ出しました🚰
お化け観音竹。ヌシ感。
『グリーンハウス』
もはや要塞の趣さえ‥
圧迫感半端ない‥
普通に暮らしておられる家々の中に忽然と‥
晴れ渡る空が哀しい‥
魅惑の街角植物アート第2弾、いかがでしたか?街をぶらつきながらこんなアートに目を留めてみるのも一興ではないでしょうか?